この記事では、番組制作会社のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度は残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。
【一覧表】番組制作会社ホワイト企業ランキング
全国の番組制作業界を対象に、OpenWorkの最新データに基づき「激務度」を算出し、ホワイト度の高い順に並べた結果がこちらです。
| 企業名 | 残業時間 | 有休消化率 | 激務度 |
| 株式会社フジクリエイティブコーポレーション | 20.5 | 85.0 | 36 |
| 株式会社日テレアックスオン | 23.0 | 80.0 | 43 |
| 株式会社テレビ朝日映像 | 25.5 | 78.0 | 48 |
| 株式会社TBSスパークル | 28.0 | 75.0 | 53 |
| 株式会社テレビ東京制作 | 30.0 | 72.0 | 58 |
| 株式会社共同テレビジョン | 33.5 | 68.0 | 66 |
| 株式会社NHKエンタープライズ | 36.0 | 65.0 | 71 |
出典:OpenWork(2025年12月調査時点の公開データより算出)
※本ランキングはあくまで公開データに基づき算出したものであり、企業の実際の状況を保証するものではありません。
番組制作会社ホワイト企業の紹介
激務度が低く、ホワイト度が高いと評価された企業について、個別の事業概要とOpenWorkの評判の傾向を詳しく解説します。ランキング順にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社フジクリエイティブコーポレーション
【概要】
フジテレビジョン系列の総合制作会社として、バラエティ、情報番組、ドラマ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルの番組制作を手掛けています。フジサンケイグループの一員であり、テレビ局との連携の強さが特徴です。
【データ】
残業時間:20.5時間/有休消化率:85.0%/激務度:36
【評判】
キー局グループ会社としての安定した基盤と、コンプライアンス意識の高さが、高いホワイト度につながっています。制作会社の中では、労務管理が厳格で、残業抑制や有休消化の推奨が徹底されているとの声が多く、ワークライフバランスを保ちやすいと評価されています。
【まとめ】
華やかなテレビ業界の最前線で働きつつも、大手グループの安心感と整備された環境を求める方に最適な企業です。
株式会社日テレアックスオン
【概要】
日本テレビホールディングス傘下の総合制作技術会社です。番組制作だけでなく、映像技術、美術、CG制作、ライブイベント制作など、制作プロセス全般を担っており、高い技術力と総合力が強みです。
【データ】
残業時間:23.0時間/有休消化率:80.0%/激務度:43
【評判】
キー局グループの中核を担う企業として、福利厚生や労務管理制度が充実しています。制作部門では番組のスケジュールに依存する部分はあるものの、残業代の支給や休暇の取得については、制度に基づき運用されているとの評価が目立ちます。
【まとめ】
制作技術から番組制作まで幅広く関わりながら、大手企業の安定した待遇と働きやすさを享受できる企業です。
株式会社テレビ朝日映像
【概要】
テレビ朝日系列の映像制作会社です。報道、情報、ドキュメンタリー番組を中心に、企業VPやWeb動画など幅広い映像コンテンツを手掛けています。報道系の制作に強いのが特徴です。
【データ】
残業時間:25.5時間/有休消化率:78.0%/激務度:48
【評判】
報道・情報番組という特性上、緊急対応や取材で突発的な残業が発生することはありますが、全社的には残業時間の抑制に取り組んでいます。親会社の意識が高く、有休消化率も制作業界の中では非常に高く、取得を推奨する雰囲気があります。
【まとめ】
社会貢献性の高い報道・情報番組制作に関わりつつ、高いレベルでワークライフバランスを保ちたい方に適しています。
株式会社TBSスパークル
【概要】
TBSホールディングス傘下で、番組制作、報道、スポーツ、技術、美術など幅広い機能を集約した総合制作プロダクションです。TBS系列の番組を多数制作しています。
【データ】
残業時間:28.0時間/有休消化率:75.0%/激務度:53
【評判】
合併・再編を経て誕生した企業であり、労働環境の統一と改善に積極的です。番組制作はタイトなスケジュールになりがちですが、残業管理は厳しく、時間外手当も適切に支払われるとの声が多いです。有休についても計画的な取得が進んでいます。
【まとめ】
大規模な総合制作会社でありながら、大手グループの資本力を背景に働き方改革を推進しているホワイト寄りな企業です。
株式会社テレビ東京制作
【概要】
テレビ東京系列の番組制作会社で、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など、テレ東独自の個性が光る番組を多数手掛けています。
【データ】
残業時間:30.0時間/有休消化率:72.0%/激務度:58
【評判】
キー局グループ会社の中では、比較的少数精鋭で業務を行っている傾向があります。残業時間は業界標準よりやや少ない水準であり、有休消化も一定以上を保っています。ただし、人気番組や特番制作時には、一時的に業務負荷が高まります。
【まとめ】
個性的な番組制作に挑戦しつつ、大手グループの労働環境の恩恵を受けたい人におすすめです。
株式会社共同テレビジョン
【概要】
フジテレビ系列の映像制作会社で、ドラマ制作に特に強みを持つ老舗企業です。ドラマ以外にもバラエティ、情報番組など幅広いジャンルを手掛けています。
【データ】
残業時間:33.5時間/有休消化率:68.0%/激務度:66
【評判】
ドラマ制作は納期や撮影スケジュールに左右されやすく、残業時間は長めの傾向にあります。しかし、大企業グループとして制度は整っており、残業代は支払われる点や、有休の取得推進は進められています。
【まとめ】
ドラマ制作という特に激務になりがちな分野で、一定の労働環境が確保されている企業です。
株式会社NHKエンタープライズ
【概要】
日本放送協会(NHK)の関連団体であり、番組制作、映像技術、コンテンツ販売、イベント事業など幅広い事業を展開しています。ドキュメンタリーや教養番組の制作に強みがあります。
【データ】
残業時間:36.0時間/有休消化率:65.0%/激務度:71
【評判】
公共放送系の企業という性質上、コンプライアンス意識は高いですが、制作現場はプロジェクトの進行状況によって残業が増えがちです。一方で、福利厚生や制度は充実しており、有休消化も計画的に促されています。
【まとめ】
社会貢献性の高い番組制作に携わりたいが、安定した公共放送系の待遇を望む方に適しています。
番組制作業界で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
番組制作業界は、「コンテンツの納期」と「視聴率」という、予測不能な要素に左右されるため、労働時間が非常に不安定になりやすい特性があります。特にロケや編集、収録が集中する期間は、キー局系列の会社であっても、激務になりがちです。
本ランキングで激務度が低いと判断された企業は、主にキー局系列であり、親会社のガバナンスと資本力を背景に、労働環境の整備が進んでいる傾向が見られます。一方で、独立系の制作会社では、クリエイティブな裁量が大きい反面、激務度が上昇する傾向にあります。
そのため、データだけで判断するのではなく、入念な追加調査を行い、「自分が希望する番組ジャンル」と「配属される部署」のリアルな働き方を確認することが極めて重要です。
ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
企業の採用情報や表面的なデータだけではわからない、制作現場のリアルな情報を得るには、実際にその企業や業界で働いている人、または働いていた人に直接話を聞くのが最も確実です。
制作現場の空気感や勤務状況を正確に把握するために、インターンシップやアルバイトに参加してみると良いでしょう。LinkedInなどのビジネスSNSや、業界の交流会を通じて、OB・OG訪問を依頼し、「担当番組ごとの忙しさの違い」「有休を取るときの周囲の反応」など、具体的なエピソードを聞き出すのも効果的です。
ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
OpenWorkのような特定のサイトだけでなく、複数の口コミサイトを横断的にチェックすることで、情報の精度を高めることができます。
基本的に、特定のネガティブな意見ではなく、複数のサイトで共通して言及されている点(特に「制作予算や人件費の余裕」や「制作進行管理の厳格さ」)が、その企業のリアルな実態である可能性が高いです。ただし、全ての口コミを鵜呑みにせず、「自分と同じAD・ディレクター職の人がどのような評価をしているか」を確認しましょう。管理部門の評価がホワイトでも、制作現場の評価が低い場合、希望の職種は激務である可能性があります。
転職エージェントをフル活用する
番組制作業界に特化した転職エージェント、あるいはマスメディア・エンタメ業界に強い担当者を見つけることは、ホワイト企業探しにおいて非常に有効な手段です。
エージェントは、企業の人事と密接に連絡を取り合っているため、企業の採用背景、部署の雰囲気、労働時間の具体的な傾向、そして非公開求人など、個人では得られない情報を持っています。エージェントには、「残業時間30時間以内、有休消化率60%以上」といった具体的なホワイト度の希望条件に加え、「報道・ドキュメンタリー制作を希望」といったジャンルに関する条件も明確に伝えましょう。
また、内定が出た後、給与や入社時期だけでなく、「入社後の想定される残業時間の上限」や「代休・長期休暇の取得実績」について、エージェントを通じて企業に確認や交渉を依頼することも可能です。
制作現場のやりがいと労働環境の調和を目指す
番組制作業界は、多くの人々に感動や情報を届ける、非常にやりがいのある仕事です。しかし、その情熱が過度な労働を招いてしまうケースも存在します。
今回ご紹介したランキングは、客観的なデータに基づき、その激務度を明確にするためのものです。「データ」「現場の声」「エージェント情報」の3つの視点から企業を徹底的に調査することで、やりがいと働きやすさを両立できる最適な「ホワイト企業」を見つけてください。



