この記事では、家電量販店のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度は残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。
【一覧表】家電量販店ホワイト企業ランキング
全国の家電量販店業界を対象に、OpenWorkの最新データに基づき「激務度」を算出し、ホワイト度の高い順に並べた結果がこちらです。
| 企業名 | 残業時間 | 有休消化率 | 激務度 |
| 株式会社ケーズホールディングス | 13.5 | 88.0 | 26 |
| 株式会社エディオン | 15.0 | 85.0 | 30 |
| 上新電機株式会社 | 16.2 | 80.5 | 36 |
| ヤマダデンキ(株式会社ヤマダホールディングス) | 18.0 | 78.0 | 40 |
| 株式会社ノジマ | 20.5 | 75.0 | 46 |
| 株式会社ビックカメラ | 22.0 | 72.0 | 50 |
| 株式会社コジマ | 24.5 | 68.0 | 57 |
出典:OpenWork(2025年12月調査時点の公開データより算出)
注意:本ランキングはあくまで公開データに基づき算出したものであり、企業の実際の状況を保証するものではありません。
家電量販店ホワイト企業の紹介
激務度が低く、ホワイト度が高いと評価された企業について、個別の事業概要とOpenWorkの評判の傾向を詳しく解説します。ランキング順にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社ケーズホールディングス
【概要】
「ケーズデンキ」の屋号で全国展開する大手家電量販店チェーンです。「新製品が安い」というキャッチコピーと、地域密着型の店舗展開が特徴です。また、「あんしんパスポート」に代表される独自の会員制度や、独自の保守サービスに力を入れています。
【データ】
残業時間:13.5時間/有休消化率:88.0%/激務度:26
【評判】
業界トップクラスのホワイト度を誇ります。OpenWorkの口コミでは、「残業が厳しく管理されており、原則定時退社が推奨される」「サービス残業はほぼない」といった声が目立ちます。有休消化率も非常に高く、店舗勤務でもプライベートの予定を組みやすいと評価されています。
【まとめ】
徹底した労務管理と、過度な営業ノルマを課さない経営方針が、高いホワイト度に直結しています。安定した環境で販売サービス業に就きたい方に最適です。
株式会社エディオン
【概要】
中京・近畿・中国地方を中心に全国展開する大手家電量販店です。旧ミドリ電化、デオデオ、エイデン、石丸電気などが統合して誕生しました。地域に合わせた店舗運営と、充実した修理・サポート体制が強みです。
【データ】
残業時間:15.0時間/有休消化率:85.0%/激務度:30
【評判】
大手グループのガバナンスが効いており、労働時間管理が徹底されています。残業は店舗の営業時間外に集中しますが、一定の規制内で収まっているとの評価が多いです。有休についても取得しやすい環境であり、ワークライフバランスを重視する社員が多い傾向が見られます。
【まとめ】
全国展開の規模を活かしつつも、コンプライアンスを重視した経営が、働きやすさを支えているホワイト企業です。
上新電機株式会社
【概要】
「Joshin」の屋号で、特に近畿地方を地盤に全国展開している家電量販店です。プロ野球・阪神タイガースのスポンサーとしても有名です。EC事業にも積極的で、幅広い顧客層を持っています。
【データ】
残業時間:16.2時間/有休消化率:80.5%/激務度:36
【評判】
店舗運営が中心のため、土日祝日の出勤はありますが、残業は全社的に削減傾向にあります。OpenWorkでは、「昔に比べて労働環境が大幅に改善された」「有休は計画的に取得するよう推奨される」といった意見が多く、ホワイト化への取り組みが評価されています。
【まとめ】
伝統的な商売を大切にしながら、時代の変化に合わせて労働環境を改善している、安定志向のホワイト企業と言えます。
ヤマダデンキ(株式会社ヤマダホールディングス)
【概要】
「ヤマダデンキ」を中核とするヤマダホールディングス傘下の家電量販店です。都市型店舗「LABI」や郊外型店舗、テックランドなど、多様な店舗形態で業界最大の売上高を誇ります。住宅や家具など事業領域を拡大中です。
【データ】
残業時間:18.0時間/有休消化率:78.0%/激務度:40
【評判】
業界最大手であるため、組織体制は整っています。店舗勤務では繁忙期に残業が増えることはありますが、全社的には残業抑制の意識が高いです。有休消化についても、店舗の人数体制が整っていれば比較的容易に取得できるとの評価が見られます。
【まとめ】
業界最大手のスケールメリットを享受しつつ、一定水準以上の働きやすさが確保されている企業です。
株式会社ノジマ
【概要】
関東・東海地方を中心に直営店を展開する家電量販店です。自社で従業員を育成し、メーカーからの派遣販売員を置かない「自前主義」を貫いているのが特徴です。モバイル事業にも強みを持っています。
【データ】
残業時間:20.5時間/有休消化率:75.0%/激務度:46
【評判】
実力主義的な側面がある一方で、店舗運営の効率化に力を入れており、残業時間は業界平均より低めに抑えられています。有休消化についても、自前主義による社員への高い意識づけから、比較的計画的に取得が進められているとの声が多いです。
【まとめ】
自前主義という独自のビジネスモデルを確立し、社員の働きがいと労働環境のバランスを取ろうとしているホワイト企業です。
株式会社ビックカメラ
【概要】
駅前などの都市型店舗に強みを持つ大手家電量販店です。カメラ、パソコン、AV機器に強いほか、お酒や医薬品など多様な商品を扱っているのが特徴です。コジマを子会社化するなどグループ戦略も積極的に行っています。
【データ】
残業時間:22.0時間/有休消化率:72.0%/激務度:50
【評判】
都市型店舗が多い特性上、営業時間が長く、残業が発生しやすい側面もあります。しかし、シフト管理は厳格に行われており、残業代は適切に支払われます。有休は部署や店舗の状況によりますが、繁忙期を避ければ概ね取得可能です。
【まとめ】
都市型店舗での勤務に魅力を感じつつ、一定の激務度は許容できる方にとっては、働く環境が整備されている企業です。
株式会社コジマ
【概要】
ビックカメラグループ傘下の家電量販店チェーンです。郊外型店舗を中心に展開し、地域に根差したサービスを提供しています。グループシナジーを活用し、経営の効率化を進めています。
【データ】
残業時間:24.5時間/有休消化率:68.0%/激務度:57
【評判】
親会社の影響もあり、労働環境の整備が進んでいます。残業時間は、郊外型店舗の営業時間からみて標準的であり、労務管理体制はしっかりしています。有休消化率はまだ改善の余地がありますが、計画的な取得は可能です。
【まとめ】
大手グループの安定した環境のもとで、地域密着型の販売サービスに携わりたい方に適した企業です。
家電量販店業界で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
家電量販店業界は、「店舗ビジネス」である特性上、顧客対応や在庫管理、売場づくりなど、店舗の営業時間外に発生する業務が多く、残業時間が発生しやすい傾向にあります。また、土日祝日が書き入れ時であるため、サービス業特有の休日シフトも避けられません。
本ランキングで激務度が低いと判断された企業であっても、店舗や部署、そして店長の方針によって、実際の働きやすさは大きく異なります。特に、人手が不足している店舗では、データ上の平均値よりも残業が増える可能性は否定できません。
そのため、データだけで判断するのではなく、入念な追加調査を行い、「自分が配属される可能性のある店舗」のリアルな働き方を確認することが極めて重要です。
ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
企業の採用情報や表面的なデータだけではわからない、現場のリアルな情報を得るには、実際にその企業や業界で働いている人、または働いていた人に直接話を聞くのが最も確実です。
- 店舗に直接足を運び、店員に話を聞く:実際に応募を検討している店舗に客として訪れ、社員の様子や雰囲気を確認する。可能であれば、休憩時間や混雑していないタイミングで、店員(特に社員)の表情や会話の余裕を観察しましょう。
- SNSやプロフェッショナルネットワークを活用する:LinkedInなどのビジネスSNSで共通の知人を探したり、OB・OG訪問を依頼したりする。特に、同業他社から転職してきた人は、自社と比較した労働環境の実態を具体的に語ってくれる可能性が高いです。
- 転職エージェントの非公開情報を参考にする:エージェントは過去の転職者からのフィードバックや、企業の人事担当者からの情報を豊富に持っています。「どのエリアの店舗が人手不足か」「特定の店舗で離職が相次いでいないか」など、外部には出回らない「生の情報」を聞き出しましょう。
ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
OpenWorkのような特定のサイトだけでなく、複数の口コミサイトを横断的にチェックすることで、情報の精度を高めることができます。特定のネガティブな意見ではなく、複数のサイトで共通して言及されている点(特に「店舗の忙しさ」や「シフトの組みやすさ」)が、その企業のリアルな実態である可能性が高いです。
家電量販店は、人手不足の解消や営業時間短縮など、労働環境が短期間で大きく改善(または悪化)することがあります。数年前の古い口コミではなく、直近1年以内の情報を最優先で参考にしましょう。
転職エージェントをフル活用する
家電量販店業界に特化した転職エージェント、あるいは小売・サービス業界に強い担当者を見つけることは、ホワイト企業探しにおいて非常に有効な手段です。
エージェントは、企業の人事と密接に連絡を取り合っているため、企業の採用背景、店舗ごとの雰囲気、離職率の傾向、そして非公開求人など、個人では得られない情報を持っています。エージェントには、「残業時間20時間以内、有休消化率70%以上」といった具体的なホワイト度の希望条件に加え、「自宅から30分以内の店舗での勤務を希望」といった勤務地に関する条件も明確に伝えましょう。
また。内定が出た後、給与や入社時期だけでなく、「入社後の配属店舗の残業見込み」や「希望休の取得実績」について、エージェントを通じて企業に確認や交渉を依頼することも可能です。
働きがいとワークライフバランスの両立を目指す
家電量販店業界は、顧客の生活に密着した商品を扱い、専門知識を活かして感謝されるという大きなやりがいがあります。しかし、その裏側で激務に悩むケースも少なくありません。
今回ご紹介したランキングは、客観的なデータに基づき、その激務度を明確にするための第一歩です。「データ」「現場の声」「エージェント情報」の3つの視点から企業を徹底的に調査することで、やりがいと働きやすさを両立できる最適な「ホワイト企業」を見つけてください。



