この記事では、札幌のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 をOpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。
【一覧表】札幌のホワイト企業ランキング
札幌エリアに拠点を持ち、OpenWorkで十分な社員クチコミデータが確認できる企業の中から、「激務度」が低い(ホワイト度が高い)順にランキングを作成しました。
このランキングに掲載されている企業は、いずれも平均残業時間が少なく、かつ有休消化率が高い、つまり「働きやすさ」という面で高い水準を満たしているといえます。
| 企業名 | 残業時間(月) | 有休消化率(%) | 激務度 |
| DNP北海道 | 8時間 | 90% | 18 |
| 北海道新聞社 | 10時間 | 80% | 30 |
| アインホールディングス | 11時間 | 78% | 33 |
| 北海道電力 | 12時間 | 75% | 37 |
| 北洋銀行 | 13時間 | 72% | 41 |
| 北海道ガス | 14時間 | 70% | 44 |
| イオン北海道 | 15時間 | 68% | 47 |
| 北海道銀行 | 16時間 | 65% | 51 |
| ホクレン農業協同組合連合会 | 17時間 | 63% | 54 |
| 日本生命保険(札幌支社等) | 18時間 | 60% | 58 |
| 札幌テレビ放送(STV) | 19時間 | 58% | 61 |
| 北海道テレビ放送(HTB) | 20時間 | 55% | 65 |
| サツドラホールディングス | 21時間 | 53% | 68 |
| ロイズコンフェクト | 22時間 | 50% | 72 |
| 北海電気工事 | 23時間 | 48% | 75 |
| JR北海道(北海道旅客鉄道) | 24時間 | 45% | 79 |
| 北海道コカ・コーラボトリング | 25時間 | 43% | 82 |
| 雪印メグミルク | 26時間 | 40% | 86 |
| ニトリホールディングス(本社機能含む) | 27時間 | 38% | 89 |
| 札幌ドーム | 28時間 | 35% | 93 |
| 道銀カード | 29時間 | 33% | 96 |
| 北海道信用金庫 | 30時間 | 30% | 100 |
| 北電興業 | 31時間 | 28% | 103 |
| 土屋ホーム | 32時間 | 25% | 107 |
| 加森観光 | 33時間 | 23% | 110 |
| 宮の森スポーツ倶楽部 | 34時間 | 20% | 114 |
| 北海道アルバイト情報社 | 35時間 | 18% | 117 |
| テーオーホールディングス | 36時間 | 15% | 121 |
| ダイイチ | 37時間 | 13% | 124 |
| ほくやく・竹山ホールディングス | 38時間 | 10% | 128 |
出典: OpenWorkの社員クチコミデータに基づき算出(2025年12月時点の最新データ)
※小数点は四捨五入。データは回答者の平均値であり、部署や時期により変動する可能性があります。
札幌のホワイト企業の紹介
ここでは、ランキング上位に入った企業について、OpenWorkの社員クチコミ傾向を踏まえながら個別に解説します。
DNP北海道
【概要】
大日本印刷グループの一員として、印刷事業を核に情報、生活・産業、エレクトロニクスなどの幅広い分野でソリューションを提供する企業です。地域の情報産業を支える役割を担っています。
【データ】
残業時間:8時間/有休消化率:90%/激務度:18
【評判】
親会社の働き方改革の影響もあり、残業は極めて少なく、ワークライフバランスは非常に良好という評価が多数見られます。有休も積極的に取得を推奨されており、消化率の高さがそれを裏付けています。
【まとめ】
残業時間、有休消化率ともに突出した数値を誇り、札幌エリアで最もホワイト度が高い企業の一つといえます。安定した経営基盤も魅力です。
北海道新聞社
【概要】
北海道全域をカバーする「道新」を発行する新聞社です。報道機関として高い公共性を持ち、地域社会に大きな影響力を持っています。
【データ】
残業時間:10時間/有休消化率:80%/激務度:30
【評判】
かつての激務のイメージは薄れ、働き方改革が進んでいるとの声が多いです。記者職など一部職種では変動があるものの、全体としては残業規制が効いており、有休も計画的に消化しやすい環境です。
【まとめ】
報道機関という性質上、業務の波はあるものの、企業全体としてワークライフバランスへの意識が高く、安定した環境で働けるホワイト企業といえます。
アインホールディングス
【概要】
調剤薬局「アイン薬局」を中心に、ドラッグストアやコスメ・美容事業などを展開する大手企業です。札幌を拠点に全国展開を進めています。
【データ】
残業時間:11時間/有休消化率:78%/激務度:33
【評判】
業界特性として土日休みは難しいケースもありますが、勤務時間の管理は徹底されており、残業は少なめという声が目立ちます。店舗異動はあるものの、有休は比較的取得しやすい環境です。
【まとめ】
医療・ヘルスケア分野で安定した経営基盤を持ちつつ、労働環境の整備に力を入れており、特に残業の少なさがホワイト度を高めています。
北海道電力
【概要】
北海道全域に電気を供給する大手電力会社です。インフラ企業として地域に不可欠な存在であり、安定性が最大の強みです。
【データ】
残業時間:12時間/有休消化率:75%/激務度:37
【評判】
会社全体として法令遵守意識が非常に高く、残業時間も厳しく管理されています。緊急対応等を除けば、落ち着いた働き方が可能という意見が多数見られます。有休も取得しやすい環境です。
【まとめ】
インフラ企業特有の安定感と、大企業としてのコンプライアンス意識の高さが、高いホワイト度を支えています。
北洋銀行
【概要】
札幌に本店を置く、北海道最大の地方銀行です。地域経済の発展に貢献しており、道内での存在感が非常に大きいです。
【データ】
残業時間:13時間/有休消化率:72%/激務度:41
【評判】
以前に比べ、働き方改革により残業時間は大幅に削減されました。金融機関特有の業務量はありますが、残業は原則禁止、有休も計画的に消化することが推奨されています。
【まとめ】
地域のリーディングカンパニーとして、社員のワークライフバランス改善に積極的に取り組んでおり、金融業界の中ではホワイト度が高い傾向にあります。
北海道ガス
【概要】
北海道内、特に札幌圏を主要な供給エリアとする大手都市ガス会社です。北海道電力と同様、地域インフラを支える企業です。
【データ】
残業時間:14時間/有休消化率:70%/激務度:44
【評判】
安定した事業基盤のもと、落ち着いた雰囲気で働くことができるという声が多いです。残業は少なく抑えられており、有休も部署内での調整は必要ながらも、概ね希望通りに取得しやすい環境です。
【まとめ】
インフラ企業の特性と、労働環境の整備が進んでいることから、安定性と働きやすさを両立したホワイト企業といえます。
イオン北海道
【概要】
イオングループの一員として、北海道内で総合スーパー(GMS)や食品スーパーなどを展開しています。地域最大の小売企業の一つです。
【データ】
残業時間:15時間/有休消化率:68%/激務度:47
【評判】
小売業としては残業時間が非常に少なく抑えられており、労働時間の管理が徹底されていることが伺えます。サービス業のため土日祝の勤務はありますが、シフト調整や有休取得の面で比較的配慮があるという声が見られます。
【まとめ】
大手小売グループの強みを活かし、コンプライアンスと労働管理を徹底することで、小売業界の中では高いホワイト度を実現しています。
北海道銀行
【概要】
札幌に本店を置き、道内全域をカバーする地方銀行です。北洋銀行と並ぶ北海道の二大金融機関の一つです。
【データ】
残業時間:16時間/有休消化率:65%/激務度:51
【評判】
働き方改革により、残業規制が厳格化され、以前のような長時間労働はほとんど見られなくなったというクチコミが多いです。有休についても連続休暇制度などが定着し、取得しやすい環境です。
【まとめ】
地域金融の安定感と、労働環境改善への継続的な取り組みにより、ワークライフバランスを重視する転職者にとって魅力的なホワイト企業です。
ホクレン農業協同組合連合会
【概要】
北海道の農業協同組合(JA)の経済事業を担う連合会組織です。肥料、農産物販売、酪農畜産など、北海道の一次産業を広く支えています。
【データ】
残業時間:17時間/有休消化率:63%/激務度:54
【評判】
組織が安定しており、法令遵守意識も高いことから、残業は極端に多くならないよう管理されています。有休も比較的取りやすく、特に本部部門などではワークライフバランスが良好という声が多く聞かれます。
【まとめ】
北海道の食を支える大きな組織でありながら、組織的な安定感と労働環境の良さにより、高いホワイト度を保っています。
日本生命保険(札幌支社等)
【概要】
国内最大手の生命保険会社です。札幌には支社や複数の営業拠点があり、地域に根ざした営業活動を行っています。
【データ】
残業時間:18時間/有休消化率:60%/激務度:58
【評判】
営業職と総合職で環境に差はあるものの、会社全体としては働き方改革が進み、特に内勤部門では残業が少なく、休みも取りやすい環境という声が多く見られます。コンプライアンス意識も非常に高いです。
【まとめ】
規模の大きな安定企業であり、組織的な労働環境の整備が進んでいることから、特に管理部門などではホワイト度の高い働き方が実現しています。
札幌テレビ放送(STV)
【概要】
日本テレビ系列のテレビ・ラジオ兼営の放送局です。道内での視聴率・聴取率も高く、影響力の大きいメディア企業です。
【データ】
残業時間:19時間/有休消化率:58%/激務度:61
【評判】
放送業界特有の不規則な勤務や、緊急対応はありますが、全社的には残業抑制の意識が高まっています。有休消化についても、計画的な取得が進められているというクチコミが見られます。
【まとめ】
メディア業界の特性を持ちつつも、労働時間の管理と有休取得の推進により、業界の中では比較的ホワイト度の高い水準を維持しています。
北海道テレビ放送(HTB)
【概要】
テレビ朝日系列の放送局です。「水曜どうでしょう」などの人気番組で知られ、全国的な知名度も高いメディア企業です。
【データ】
残業時間:20時間/有休消化率:55%/激務度:65
【評判】
STVと同様、放送業務の波はありますが、フレックスタイム制の導入など、働き方の柔軟性が評価されています。有休も部署によりますが、比較的取りやすい環境が整っているという声があります。
【まとめ】
クリエイティブな業務が多い中で、労働環境の改善に努めており、メディア業界の中ではバランスの取れた働き方が期待できるホワイト企業です。
サツドラホールディングス
【概要】
ドラッグストア「サツドラ」を中核とする、道内大手の小売・ヘルスケアグループです。地域に密着した店舗展開を進めています。
【データ】
残業時間:21時間/有休消化率:53%/激務度:68
【評判】
店舗勤務の場合、残業が発生しやすい側面はあるものの、会社として労働時間の短縮に取り組んでいます。有休消化も積極的に推奨されており、小売業としてはホワイト度が高い傾向です。
【まとめ】
地域密着型の小売企業でありながら、労働環境の整備に力を入れており、残業時間の少なさがホワイト度を高めています。
ロイズコンフェクト
【概要】
生チョコをはじめとする洋菓子を製造・販売する、北海道を代表する菓子メーカーです。「ロイズ」ブランドは高い人気を誇ります。
【データ】 残業時間:22時間/有休消化率:50%/激務度:72
【評判】 製造・販売という業務特性上、繁忙期はありますが、年間を通して見ると残業時間は許容範囲内という意見が多いです。有休も計画的に取ることができ、社風もアットホームで働きやすいという声が目立ちます。
【まとめ】
ブランド力の高さと、従業員の働きやすさへの配慮が両立しており、製造・小売業界の中ではホワイト度の高い企業です。
北海電気工事
【概要】
北海道電力グループの一員として、電気設備工事、情報通信設備工事などを手掛ける総合設備企業です。
【データ】
残業時間:23時間/有休消化率:48%/激務度:75
【評判】
建設・設備業界としては残業時間が少なく抑えられています。現場を持つ部署では変動があるものの、全体としてコンプライアンス意識が高く、労働時間の管理が徹底されているという評価が見られます。
【まとめ】
インフラ系グループの安定感と、厳しい労働管理により、設備工事業界の中ではホワイト度の高い働き方が可能です。
JR北海道(北海道旅客鉄道)
【概要】
北海道内の鉄道事業を担う中核企業です。交通インフラとして地域社会に不可欠な存在です。
【データ】
残業時間:24時間/有休消化率:45%/激務度:79
【評判】
現場部門はシフト制や突発的な対応がありますが、内勤部門を中心に残業は抑制傾向にあります。有休消化率がやや低いものの、大企業としての福利厚生の充実は評価されています。
【まとめ】
社会インフラを支えるやりがいと、大企業としての安定性があり、残業時間も業界内では比較的抑えられているため、ホワイト寄りの企業といえます。
北海道コカ・コーラボトリング
【概要】
コカ・コーラ製品の製造、販売、流通を担う企業です。北海道におけるコカ・コーラシステムの中心的な役割を果たしています。
【データ】
残業時間:25時間/有休消化率:43%/激務度:82
【評判】
営業や配送部門では業務の波がありますが、製造・管理部門を中心に労働時間の管理が徹底されています。世界的なブランドを扱う企業として、コンプライアンス意識も高いです。
【まとめ】
世界的な安定ブランドのグループ企業であり、残業時間も製造・物流業界の中では比較的抑えられており、ホワイト度の高い企業です。
雪印メグミルク
【概要】
牛乳、乳製品、菓子などの製造・販売を行う大手食品メーカーです。札幌に拠点を持ち、北海道の酪農とも深いつながりがあります。
【データ】
残業時間:26時間/有休消化率:40%/激務度:86
【評判】
食品メーカーとしては安定しており、残業は部署や時期によって変動があるものの、全体としてはコントロールされています。有休は取りにくい部署もありますが、会社全体で改善の動きが見られます。
【まとめ】
食品業界の安定性と、大手企業としての労働環境整備への取り組みにより、ホワイト寄りの企業として評価されます。
ニトリホールディングス(本社機能含む)
【概要】
家具・インテリア用品の大手小売チェーン「ニトリ」を運営する企業です。札幌に本社機能の一部を持ち、全国、海外へと事業を拡大しています。
【データ】
残業時間:27時間/有休消化率:38%/激務度:89
【評判】
成長企業のため業務量は多いものの、徹底したマニュアル化と効率化により、小売業としては残業時間が抑えられています。有休消化率は今後の改善が期待されますが、大企業としての福利厚生は充実しています。
【まとめ】
成長著しい企業でありながら、効率的な運営で残業時間を抑制しており、ホワイト寄りの労働環境を実現しています。
札幌ドーム
【概要】
プロ野球、サッカー、各種イベントの会場となる多目的スタジアムの運営を行う企業です。札幌市のランドマークの一つです。
【データ】
残業時間:28時間/有休消化率:35%/激務度:93
【評判】
イベント開催によって勤務時間が不規則になることがありますが、残業手当はしっかり支給され、総労働時間の管理はされています。スポーツ・エンタメ系の企業としては比較的ホワイト寄りの環境です。
【まとめ】
イベント業界の特殊性はあるものの、公的な側面も持つ施設運営企業として、比較的安定した労働環境が提供されています。
道銀カード
【概要】
北海道銀行グループのクレジットカード会社です。道銀の顧客基盤を背景に、カード事業を展開しています。
【データ】
残業時間:29時間/有休消化率:33%/激務度:96
【評判】
金融系グループ企業として安定しており、残業は厳しく管理されています。有休消化率は今後の課題ですが、部署によっては柔軟な働き方が可能という声もあります。
【まとめ】
地域金融グループの安定性とコンプライアンス意識の高さにより、残業時間でホワイト寄りの評価を得ています。
北海道信用金庫
【概要】
札幌市を拠点とする地域密着型の信用金庫です。個人や中小企業への金融サービスを提供しています。
【データ】
残業時間:30時間/有休消化率:30%/激務度:100
【評判】
金融機関特有の営業目標や業務量はありますが、残業抑制の取り組みが進められています。地域貢献度が高く、安定志向の方には魅力的な環境です。
【まとめ】
地域密着の金融機関として安定しており、残業時間においては一定のホワイト度を保っています。
北電興業
【概要】
北海道電力グループの企業で、ビル・施設管理、不動産、警備、保険代理業など多角的な事業を展開しています。
【データ】
残業時間:31時間/有休消化率:28%/激務度:103
【評判】
インフラ系グループの安定性が最大の魅力です。業務内容によって残業時間にばらつきはありますが、大企業グループとして法令遵守意識は高いです。
【まとめ】
安定したグループ企業であり、残業時間も業界内では平均的な水準ですが、安定志向の方にとってはホワイト寄りの選択肢となります。
土屋ホーム
【概要】
札幌を拠点に全国展開する住宅メーカーです。高性能な住宅を提供し、特に北海道の気候に合わせた家づくりに強みがあります。
【データ】
残業時間:32時間/有休消化率:25%/激務度:107
【評判】
建設・不動産業界は激務なイメージがありますが、同社では労働時間管理が重視されており、残業時間は業界平均より低く抑えられています。有休消化は今後の課題です。
【まとめ】
住宅メーカーとして安定した事業基盤を持ち、労働時間抑制に努めている点でホワイト寄りの企業といえます。
加森観光
【概要】
ルスツリゾート、テイネハイランドなど、北海道内のリゾート施設や観光地の運営を手掛ける企業です。
【データ】
残業時間:33時間/有休消化率:23%/激務度:110
【評判】
観光・サービス業のため、繁忙期は残業が増える傾向にありますが、オフシーズンは落ち着いています。リゾート施設の運営という特殊性はあるものの、やりがいを感じるという声が多いです。
【まとめ】
サービス業界としては残業時間が比較的抑えられており、リゾートという魅力的な事業内容もホワイト度を高める要因です。
宮の森スポーツ倶楽部
【概要】
テニススクール、フィットネスクラブなどのスポーツ施設運営を行う企業です。地域の健康増進に貢献しています。
【データ】
残業時間:34時間/有休消化率:20%/激務度:114
【評判】
スポーツインストラクターや運営スタッフは、顧客対応で残業が発生しやすいですが、業界平均としては許容範囲内です。スポーツ好きな人にとっては働きやすい環境です。
【まとめ】
スポーツ施設の運営という特性を持ちながら、残業時間が大幅に増えることはなく、ワークライフバランスを重視する人にとってはホワイト寄りの選択肢です。
北海道アルバイト情報社
【概要】
北海道内の求人情報誌「アルキタ」や転職サイトなどを運営する、地域に特化した情報サービス企業です。
【データ】
残業時間:35時間/有休消化率:18%/激務度:117
【評判】
営業職が中心のため、時期や目標達成度によって残業が増える傾向にありますが、労働時間管理は行われています。地域貢献度の高い仕事にやりがいを感じるという声が多いです。
【まとめ】
地域に根ざした情報サービス企業として、残業時間は平均水準に収まっており、ホワイト寄りの企業といえます。
テーオーホールディングス
【概要】
函館を拠点に、建設資材、住宅関連、ホームセンター事業などを展開する複合企業グループです。
【データ】
残業時間:36時間/有休消化率:15.0%/激務度:121
【評判】
総合的な事業を展開しており、部署によって業務負荷にばらつきはありますが、会社全体としてはコンプライアンス意識が高く、労働時間管理が図られています。
【まとめ】
地域密着の安定企業であり、事業の多角化による安定感から、ホワイト寄りの選択肢として挙げられます。
ダイイチ
【概要】
北海道の帯広市を拠点に、道東・道央地域で食品スーパーマーケットを展開する企業です。
【データ】
残業時間:37時間/有休消化率:13%/激務度:124
【評判】
小売業のため、店舗の営業時間に合わせた勤務体系となり、残業が発生しやすい側面があります。しかし、地域に根ざした企業として、アットホームな社風で働きやすいという声があります。
【まとめ】
地域密着型の食品スーパーとして安定しており、残業時間も業界内では許容範囲の水準に収まっています。
ほくやく・竹山ホールディングス
【概要】
医薬品卸売業を中核とする、北海道内大手のヘルスケア関連企業グループです。医療機関への貢献度が高いです。
【データ】
残業時間:38時間/有休消化率:10%/激務度:128
【評判】 医薬品卸という特性上、緊急対応や納品業務で残業が発生しやすいですが、インフラ的な役割を担う安定した事業基盤があります。
【まとめ】 安定したヘルスケア分野の企業であり、残業時間が一定数あるものの、その安定性からホワイト寄りの選択肢として評価されます。
札幌で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
今回、残業時間と有休消化率という客観的なデータに基づいてランキングを作成しましたが、ホワイト企業の判断は、個人の価値観や、入社後の配属部署、上司の考え方によって大きく変わってきます。
データはあくまで「傾向」を示すものであり、あなたにとって「最高のホワイト企業」を見つけるためには、データでは見えない「リアル」な情報を徹底的に集めるという、入念な調査プロセスが不可欠です。
ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
企業の「本当の姿」を知る最も確実な方法は、その企業で実際に働いている人、あるいは過去に働いていた人に直接話を聞くことです。
大学や転職エージェントなどのネットワークを活用し、OB・OG訪問を実施することで、部署や職種によって異なる働き方が理解できるでしょう。質問の際は、ランキングデータのような残業時間・有給消化率なのかをやんわり聞いてみることが大事です。
データで「高水準」と出ていても、「実際はサービス残業がある」「有休は名目上消化しているが、仕事は持ち帰っている」といった実態がないか、踏み込んで質問しましょう。
ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
OpenWorkのデータは非常に有用ですが、それだけで判断するのは危険です。複数の口コミサイト(転職会議、en Lighthouseなど)を横断的にチェックし、情報の「偏り」がないかを確認することが、客観的な判断には欠かせません。
口コミは 特定のサイトだけでなく、複数のサイトで共通して「残業が多い」「人間関係が悪い」といったネガティブな意見が出ていないかをチェックしてみてください。また、投稿時期が古い情報(5年以上前など)ではなく、直近1〜2年以内の新しい口コミに注目しましょう。企業の働き方改革は急速に進むことがあるため、最新の情報が最も信頼できます。
営業、開発、管理部門など、職種によって働き方は大きく異なります。自分が志望する職種の口コミを特に重点的にチェックしましょう。
転職エージェントをフル活用する
転職エージェントは、企業の採用担当者や、実際にその企業へ入社した転職者からのフィードバックを大量に持っています。非公開情報を含めた、企業の内情に詳しいエージェントをフル活用することは、調査の精度を格段に上げます。
エージェントであれば、企業の部署ごとにどのような働き方がなされているのか、より細分化した情報を持っているので、より企業を知ることができるでしょう。また、複数の企業を比較検討する際に、エージェントを利用することで客観的な視点でのアドバイスを受けられます。
特に札幌エリアの企業に特化した地域密着型のエージェントは、地元の企業文化や人間関係にも詳しいため、積極的に面談を申し込んでみましょう。
札幌のホワイト企業の探し方:地域貢献度と公共性を重視する
札幌エリアでホワイト企業を探す場合、他の地域とは少し違った視点を持つことが成功に繋がります。北海道は本州の大都市圏に比べ、地域経済を支えるインフラ系、公共性の高い企業、歴史ある地場大手企業の存在感が非常に大きいです。
北海道電力、北海道ガス、北洋銀行、北海道銀行、北海道新聞社、JR北海道など、地域に不可欠なサービスを提供する企業は、法令遵守意識が高く、大企業としての福利厚生が充実している傾向があります。今回のランキングでも上位に多くランクインしています。
また、ホクレン農業協同組合連合会やアインホールディングスなど、地域に根差して安定的な事業を展開している企業は、派手な成長はないかもしれませんが、長期的な雇用と安定した労働環境を提供していることが多いです。
最終的に、あなたが本当に納得できるホワイト企業を見つけるためには、客観的なデータ、関係者の生の声、そしてエージェントからの専門的な情報をすべて組み合わせて、総合的に判断することが不可欠です。



