【30社】東日本のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、東日本のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】東日本のホワイト企業ランキング

東日本に本社を構える各業界の代表企業および優良企業のうち、残業時間と有休消化率の双方が公開されている30社を、激務度の低い順（ホワイト度が高い順）に一覧化しました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月時点）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

東日本ホワイト企業の紹介

株式会社日本政策金融公庫

【概要】 政府系金融機関として中小企業や農林水産業を支援。東日本に多くの拠点を持ち、極めて高い公共性を有します。

【データ】 残業時間：13.5h／有休消化率：82.5%／激務度：31

【評判】 労務管理が非常に厳格で、サービス残業は皆無。有休取得を前提とした業務設計がなされている。

【まとめ】 政府系ならではの安定性と、業界屈指の残業の少なさが最大の魅力です。

株式会社リクルートホールディングス

【概要】 国内最大手の人材・広告企業。東京都に本社を置き、先進的な働き方をリードする企業です。

【データ】 残業時間：16.2h／有休消化率：81.3%／激務度：35

【評判】 独自の「週休3日」に近い休日設定やリモートワークが浸透。生産性を極限まで高める文化。

【まとめ】 成果へのコミットは求められますが、自由度と休みの多さは群を抜いています。

サントリーホールディングス株式会社

【概要】 世界的な飲料・食品メーカー。東京都港区に拠点を構え、「やってみなはれ」の精神で知られます。

【データ】 残業時間：18.5h／有休消化率：82.1%／激務度：36

【評判】 福利厚生が手厚く、夏季休暇やリフレッシュ休暇の取得率が非常に高いのが特徴。

【まとめ】 伝統的な優良企業の安定感と、現代的なワークライフバランスが高度に融合しています。

日本マイクロソフト株式会社

【概要】 世界的なテックジャイアントの日本法人。港区品川を拠点に、DXを推進するITインフラを提供。

【データ】 残業時間：19.1h／有休消化率：80.5%／激務度：39

【評判】 フレックス制度や在宅勤務が完全に定着。個人の裁量が大きく、効率的な働き方が評価される。

【まとめ】 外資系特有の合理性と、日本法人の充実したサポート体制がホワイト度を支えています。

独立行政法人国際協力機構（JICA）

【概要】 政府開発援助（ODA）を一括して担う実施機関。千代田区を拠点に地球規模の課題解決に貢献。

【データ】 残業時間：20.3h／有休消化率：79.4%／激務度：41

【評判】 社会貢献意欲の高い職員が多く、互いにフォローし合う文化。育休や介護休暇も取得しやすい。

【まとめ】 公的な立場としてワークライフバランスを率先して推進しており、極めて安定した就業環境です。

味の素株式会社

【概要】 世界最大級の調味料メーカー。中央区京橋に本社を置き、食の課題解決をグローバルに展開。

【データ】 残業時間：18.4h／有休消化率：75.8%／激務度：43

【評判】 定時退社を促す仕組みや、深夜業の原則禁止が徹底。社員の健康維持への投資が惜しみない。

【まとめ】 「16時半終業」などの先進的な試みも含め、可処分時間を増やせるホワイト企業です。

アサヒグループホールディングス株式会社

【概要】 ビールシェア国内トップクラスを誇る飲料大手。墨田区吾妻橋のシンボリックな本社で有名。

【データ】 残業時間：21.0h／有休消化率：76.2%／激務度：45

【評判】 安定した業界基盤を背景に、精神的なゆとりを持って働く社員が多い。コンプライアンス意識も高い。

【まとめ】 飲料業界特有の繁忙期はありますが、年間を通じた労働時間のコントロールは非常に優秀です。

東京海上日動火災保険株式会社

【概要】 国内最大手の損害保険会社。千代田区丸の内に拠点を構え、圧倒的な収益力を誇ります。

【データ】 残業時間：23.5h／有休消化率：78.4%／激務度：45

【評判】 かつての激務なイメージは払拭され、現在は定時退社や有休取得が強力に推奨されている。

【まとめ】 高年収とホワイトな環境を両立させたい東日本在住者にとって、最良の選択肢の一つです。

ソニーグループ株式会社

【概要】 電機・エンタメ・金融を多角展開するグローバル企業。港区港南の本社を中心に展開。

【データ】 残業時間：22.4h／有休消化率：75.1%／激務度：47

【評判】 自由闊達な社風で、裁量労働制などの柔軟な働き方が定着。個人の趣味や学習時間を尊重。

【まとめ】 クリエイティビティを発揮するために必要な「余白」を組織として保障しています。

SCSK株式会社

【概要】 住友商事グループのITサービス企業。江東区豊洲に拠点を置き、IT業界の働き方改革をリード。

【データ】 残業時間：21.3h／有休消化率：72.5%／激務度：49

&【評判】 「残業削減＝ボーナス増額」などのユニークな仕組みが奏功。有休消化率もIT業界でトップクラス。

【まとめ】 IT＝激務の常識を覆した、エンジニアが安心して長く働けるホワイト環境の代表格です。

中外製薬株式会社

【概要】 ロシュ傘下の大手製薬会社。中央区日本橋に拠点を置き、バイオ医薬品に強みを持ちます。

【データ】 残業時間：20.8h／有休消化率：71.3%／激務度：50

【評判】 高い収益性を背景に、余裕のある人員配置がなされている。研修や自己研鑽のサポートも手厚い。

【まとめ】 製薬業界特有の働きやすさと、外資系の合理的な労務管理が組み合わさっています。

東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）

【概要】 東日本エリアの鉄道インフラを一手に担う巨大企業。渋谷区代々木に本社。

【データ】 残業時間：24.5h／有休消化率：72.8%／激務度：52

【評判】 現場・オフィス問わず、休みを確実に消化させる文化がある。福利厚生の充実度は国内屈指。

【まとめ】 鉄道という安定した事業基盤に守られた、堅実かつホワイトな環境です。

トヨタ自動車株式会社

【概要】 日本を代表する自動車メーカー。愛知発祥ですが、東京都内にも中核的な機能が集中。

【データ】 残業時間：25.1h／有休消化率：71.4%／激務度：54

【評判】 コンプライアンスへの意識は異常なほど高く、サービス残業や有休未消化は人事上のリスク。

【まとめ】 世界トップレベルの生産性は、適切な休息と高い規律によって支えられています。

株式会社ニトリホールディングス

【概要】 札幌発祥の家具・インテリア大手。北区神谷に東京本部を置き、全国展開を加速。

【データ】 残業時間：26.3h／有休消化率：70.5%／激務度：56

【評判】 小売業ながら労務管理が非常にシステム化されている。本部社員のワークライフバランスは高い。

【まとめ】 独自の物流・システム網が効率化を生み、従業員の負担軽減に繋がっています。

富士通株式会社

【概要】 国内最大手の総合ITベンダー。港区汐留に本社を置き、ジョブ型雇用など人事刷新も積極的。

【データ】 残業時間：25.8h／有休消化率：68.2%／激務度：58

【評判】 「Work Life Shift」を掲げ、単身赴任の解消やフルリモートの活用を推進している。

【まとめ】 大規模な組織変革の中で、個人の生活を重視する姿勢がクチコミからも鮮明です。

日本アイ・ビー・エム株式会社

【概要】 伝統あるグローバルIT企業。中央区日本橋箱崎町に本社。AIやクラウドに注力。

【データ】 残業時間：27.5h／有休消化率：69.1%／激務度：58

【評判】 上司とのリレーション次第で働き方を自在に調整可能。多様なライフスタイルへの理解が深い。

【まとめ】 実力主義の面はありますが、長時間労働で解決するのではなく効率を重視する文化。

パナソニック株式会社

【概要】 日本を代表する家電・デバイスメーカー。汐留の拠点を含め、東日本での活動も盛ん。

【データ】 残業時間：26.4h／有休消化率：67.5%／激務度：59

【評判】 組合の力が強く、ワークライフバランスの維持が全社的な最優先事項の一つ。

【まとめ】 歴史に裏打ちされた盤石な労務制度があり、ライフイベントへの対応力も高い。

伊藤忠商事株式会社

【概要】 5大商社の一角。港区北青山に本社。非資源分野を中心に高い収益性を誇る。

【データ】 残業時間：31.2h／有休消化率：72.1%／激務度：59

【評判】 「朝型勤務」の導入で深夜残業が激減。商社＝激務のイメージを自ら塗り替えたパイオニア。

【まとめ】 激務度は中位ですが、生産性の高さと休みの質の高さは業界内でも特筆すべきです。

三菱商事株式会社

【概要】 国内最大の総合商社。千代田区丸の内に本社を置き、グローバル投資を牽引。

【データ】 残業時間：32.5h／有休消化率：71.2%／激務度：61

【評判】 業務の難易度は高いが、その分人員も潤沢。長期休暇を取得して海外旅行に行く文化が定着。

【まとめ】 エリート組織としてのプライドがあり、心身の健康管理も自己管理能力の一部とみなされる。

キヤノン株式会社

【概要】 精密機器・カメラの大手メーカー。大田区下丸子に本社。独自の技術力で世界シェアを誇る。

【データ】 残業時間：25.4h／有休消化率：62.5%／激務度：63

【評判】 堅実で真面目な社風。サービス残業は皆無で、定時退社が当たり前の部署も多い。

【まとめ】 製造業としての規律が正しく機能しており、安定した生活リズムを維持しやすいです。

花王株式会社

【概要】 生活用品・化粧品の国内最大手。中央区日本橋に本社。清潔で誠実な企業イメージを体現。

【データ】 残業時間：24.8h／有休消化率：60.3%／激務度：65

【評判】 ワークライフバランスの調整のしやすさは社員の満足度が非常に高い。女性活躍の先進企業。

【まとめ】 穏やかな人が多く、人間関係のストレスが少ないホワイトな職場環境です。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

【概要】 国内最大手のSIer。江東区豊洲に拠点を構える、ITインフラの守護神。

【データ】 残業時間：32.5h／有休消化率：66.4%／激務度：66

【評判】 福利厚生の充実度は他社を圧倒。大規模プロジェクトの繁忙期はあるが、代休は必ず取れる。

【まとめ】 社会貢献性の高さと、大手ならではの守りの堅さが魅力のホワイト企業です。

本田技研工業株式会社

【概要】 独創的な技術を持つ自動車・二輪メーカー。港区南青山に本社。

【データ】 残業時間：28.5h／有休消化率：61.2%／激務度：67

【評判】 「有休を消化しないと注意を受ける」ほど休みへの意識が高い。自由でフラットなコミュニケーション。

【まとめ】 モビリティへの情熱を燃やしつつ、休むべき時は休むメリハリのある風土。

KDDI株式会社

【概要】 国内大手の通信キャリア。千代田区飯田橋の本社を中心に、通信・ライフデザインを展開。

【データ】 残業時間：26.4h／有休消化率：58.5%／激務度：68

【評判】 安定感のある基盤。近年はリモートワークが標準化し、地方在住のまま勤務する社員もいる。

【まとめ】 通信インフラという責任ある立場ながら、従業員のライフスタイルに寄り添う姿勢。

ソフトバンク株式会社

【概要】 急成長を遂げた通信・IT大手。港区竹芝にスマートな本社ビルを構える。

【データ】 残業時間：25.5h／有休消化率：55.4%／激務度：70

【評判】 スピード感は早いが、効率を追求するため、残業時間は想像以上に管理されている。

【まとめ】 先進的な制度をいち早く取り入れ、常に「効率的な働き方」を模索し続ける企業です。

株式会社日立製作所

【概要】 世界的な総合電機メーカー。千代田区丸の内に本社。Lumadaを中心にIT領域を強化。

【データ】 残業時間：31.2h／有休消化率：60.1%／激務度：71

【評判】 「スマートワーク」を推奨。部署による差はあるが、全社的な残業抑制の圧力は強い。

【まとめ】 大企業病を脱却し、現代的なホワイト企業への脱皮に成功した代表例です。

第一三共株式会社

【概要】 国内屈指の製薬会社。中央区日本橋に本社。抗がん剤領域などで高い評価。

【データ】 残業時間：30.5h／有休消化率：58.2%／激務度：72

【評判】 給与水準が高く、制度面での配慮が深い。専門職としての誇りを持ちつつ、余暇も充実。

【まとめ】 命を扱う仕事ゆえに、社員自身のケアも重要視されているホワイト企業です。

株式会社オリエンタルランド

【概要】 東京ディズニーリゾートを運営。浦安市を拠点に、世界最高のホスピタリティを提供。

【データ】 残業時間：28.9h／有休消化率：55.4%／激務度：74

【評判】 部署間の連携がスムーズ。ゲストへの価値提供を重視しつつ、自身の労働環境への満足度も高い。

【まとめ】 夢を与える企業らしく、従業員自身のQOL向上にも力を入れています。

信越化学工業株式会社

【概要】 世界トップシェア製品を多数持つ化学メーカー。千代田区丸の内に本社。

【データ】 残業時間：24.5h／有休消化率：48.5%／激務度：76

【評判】 極めて高収益。少数精鋭で業務量は多いが、不必要な会議や残業は排除されている。

【まとめ】 激務度は中位ですが、経営の安定性と実利的な働き方を好む層には最適。

アクセンチュア株式会社

【概要】 世界最大級のコンサルティング会社。港区赤坂を拠点に、日本企業の変革を支援。

【データ】 残業時間：38.5h／有休消化率：60.4%／激務度：78

【評判】 かつての長時間労働は劇的に改善。プロジェクト単位で休みを取る「メリハリ」が浸透。

【まとめ】 コンサル業界の中では驚異的なホワイト化を遂げており、刺激と環境の両立が可能です。

東日本で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

ランキング上位に名を連ねる企業であっても、東日本という広大なエリア、かつ多様な業種の中では、「職種」「配属先」による環境の差を無視することはできません。

例えば、本社勤務の管理部門が「残業ゼロ・有休100%」であっても、同社の営業拠点が繁忙期に高い負荷を強いられているというケースは少なくありません。ランキングはあくまで企業全体の「体力」と「風土」を示す指標であり、あなた自身のホワイト環境を保証するものではないという認識が必要です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

もっとも確実なのは、その企業で実際に働いている「中の人」から話を聞くことです。東日本は企業の集積度が高いため、SNSや知人の紹介、OB/OG訪問などの機会を得やすい利点があります。

以下のポイントを重点的に質問してみましょう。

• 「有休申請時に理由を聞かれたり、渋られたりすることはないか」
• 「パソコンのログと出勤簿の乖離は厳しくチェックされているか」
• 「上司が残っていると帰りにくい雰囲気はないか」

数値化されない「空気感」は、関係者の言葉からしか読み取れません。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWork以外のサイトも含め、多角的に情報を収集しましょう。その際、チェックすべきは「星の数（総合スコア）」ではなく、「クチコミの具体性」と「直近の投稿日」です。

特に以下のキーワードが含まれる口コミには注目が必要です。

• 「全社的な働き方改革の効果を実感している」（改善が事実であることを示す）
• 「部署ガチャによる差が激しい」（ランキング上位でも注意が必要なサイン）
• 「中途入社でも有休が初日から付与される」（福利厚生の本気度を示す）

転職エージェントをフル活用する

東日本のホワイト企業は人気が集中するため、表に出ない「非公開求人」が数多く存在します。信頼できる転職エージェントは、企業の採用担当者から「現場の本当の残業時間」や「過去数年の離職率」といった、一般には公開されない一次情報を収集しています。

エージェントを活用することで、あなたのライフスタイルに合わせた「残業月20h以下」「フルリモート可」などの条件をフィルタリングした上で、マッチング精度の高い優良企業を紹介してもらうことが可能です。

隠れた「ホワイト拠点」の見極め方

東日本特有の事情として、「本社はホワイトだが、地方拠点は別物」という事象が起こりやすい点に注意が必要です。

東日本におけるホワイト企業選びは、単なる知名度やイメージではなく、残業時間や有休消化率といった「客観的データ」をベースに進めるべきです。

今回ご紹介したランキングは、各社が働き方改革に投じた努力の結果であり、長期的にキャリアを築くための有力な羅針盤となります。しかし、最終的には口コミやエージェントを通じた「個別調査」を組み合わせ、自分自身のライフプランに合致するかを見極めることが重要です。データと現場感覚の両面を精査し、理想のホワイト環境を手に入れてください。