【32社】関東のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、関東のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】関東のホワイト企業ランキング

関東エリアに本社または主要な事業拠点を置く企業の中から、残業時間と有休消化率のデータが揃っている企業を「激務度」が低い（ホワイト度が高い）順に並べました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

関東エリアホワイト企業の紹介

ランキング上位の企業を中心に、関東エリアで「働きやすさ」に定評のある各社の実態を詳しく解説します。

SCSK

【概要】住友商事系列のSIer。業界に先駆けて「スマートワーク・チャレンジ」などの働き方改革を推進したパイオニアです。

【データ】残業時間：17.5h／有休消化率：91.5%／激務度：26

【評判】残業削減と有休取得の目標値を非常に高く設定し、達成を徹底しています。特に、有休消化率の高さは関東エリアでも群を抜いています。

【まとめ】IT業界の激務というイメージを払拭し、高いレベルでワークライフバランスを実現している優良企業です。

JFEエンジニアリング

【概要】JFEグループの総合エンジニアリング企業。環境・エネルギー、社会インフラなどに強みを持っています。

【データ】残業時間：18.2h／有休消化率：89.2%／激務度：29

【評判】重工業系企業特有の安定感があり、労働組合の力が強いため、サービス残業は皆無です。制度として休暇が取りやすい環境です。

【まとめ】社会インフラを支える仕事に携わりながら、大手ならではの手厚い福利厚生と休暇制度を享受できます。

東京ガス

【概要】首都圏を中心にガスを供給する大手エネルギーインフラ企業。

【データ】残業時間：17.5h／有休消化率：86.4%／激務度：31

【評判】インフラ企業として労務管理が非常に厳格。有休の計画付与や、夏季・冬季休暇がしっかりと確保されています。

【まとめ】経営の安定性、給与水準、そして働きやすさの三拍子が揃った、関東エリアの優良企業です。

NTTデータ

【概要】国内最大手のSIer。公共、金融、法人と全方位に事業を展開するIT業界のガリバーです。

【データ】残業時間：26.5h／有休消化率：86.4%／激務度：40

【評判】大規模プロジェクトが多く業務負荷は高いものの、労働組合が強く、休暇取得率が非常に高いです。育休や時短勤務などの制度運用も徹底されています。

【まとめ】日本の最重要インフラを支えるやりがいと、手厚い福利厚生が両立した環境です。

NEC

【概要】通信ネットワークやAI技術に強みを持つ、日本の大手総合ITベンダー。

【データ】残業時間：25.1h／有休消化率：84.5%／激務度：41

【評判】全社的に働き方改革が推進されており、特にリモートワークやフレックス制度の活用が進んでいます。

【まとめ】巨大企業の安定感と、現代的な柔軟な働き方を両立できる環境です。

JR東日本

【概要】東日本エリアの交通インフラを担う大手鉄道会社。

【データ】残業時間：27.2h／有休消化率：86.1%／激務度：41

【評判】インフラ企業として、代休や有休の管理が非常に厳格。年末年始、GW、夏季に合わせた大型連休が確保されています。

【まとめ】社会貢献度が高い仕事でありながら、安定した休日と待遇が確保されています。

キヤノン

【概要】カメラ、プリンター、医療機器などを手掛けるグローバルメーカー。

【データ】残業時間：21.2h／有休消化率：78.5%／激務度：43

【評判】「フリーバカンス休暇」など、連続休暇の取得が徹底されています。技術職であっても、無理な長時間労働は避けられています。

【まとめ】世界的な製品開発に携わりつつ、高い水準でワークライフバランスを維持できる企業です。

富士フイルム

【概要】写真フィルム事業で培った技術を、医療、化粧品、機能性材料などに多角展開する企業。

【データ】残業時間：23.5h／有休消化率：79.5%／激務度：44

【評判】高収益企業ならではの余裕があり、福利厚生や労務管理が非常に手厚いです。特に研究開発部門は落ち着いた雰囲気があります。

【まとめ】高い専門性を発揮しつつ、ゆとりを持って働けるメーカーです。

東京エレクトロン

【概要】半導体製造装置で世界トップクラスのシェアを持つメーカー。

【データ】残業時間：25.8h／有休消化率：80.5%／激務度：45

【評判】給与水準が極めて高いことで知られますが、その分、残業時間も適切に管理され、有休取得も奨励されています。

【まとめ】高年収と、大手メーカーとしての健全な労務管理が両立している企業です。

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）

【概要】伊藤忠商事系列のSIer。マルチベンダーとしてインフラからアプリケーションまで幅広く手掛けます。

【データ】残業時間：24.3h／有休消化率：79.5%／激務度：45

【評判】朝型勤務の推奨やテレワークの浸透が早く、個人の裁量が大きい環境です。休みを取りやすい自由な雰囲気が特徴です。

【まとめ】高年収を維持しつつ、柔軟な働き方ができるバランスの取れたSIerです。

旭化成

【概要】総合化学メーカー。ケミカル、住宅、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開。

【データ】残業時間：25.4h／有休消化率：80.2%／激務度：45

【評判】大手化学メーカーとして、福利厚生や各種制度が非常に充実。育児・介護との両立支援が手厚いです。

【まとめ】安定した経営基盤のもと、社員の長期的なキャリアをサポートする体制が整っています。

資生堂

【概要】化粧品・美容業界のリーディングカンパニー。

【データ】残業時間：18.2h／有休消化率：72.1%／激務度：46

【評判】女性の活躍推進に非常に積極的で、育休後の復帰率が高いです。残業が少なく、自分の時間を確保しやすいです。

【まとめ】業界内で残業の少なさが際立っており、ワークライフバランスを重視する方に最適です。

日立製作所

【概要】IT、エネルギー、モビリティなど幅広い事業を手掛ける大手総合電機メーカー。

【データ】残業時間：29.5h／有休消化率：82.5%／激務度：47

【評判】巨大組織ゆえに業務負荷はありますが、労働組合が強く、有休取得は徹底されています。

【まとめ】グローバル企業としてのダイナミズムと、大企業の充実した休暇制度が魅力です。

TIS

【概要】独立系大手SIer。クレジットカード決済システムなどで高いシェアを誇ります。

【データ】残業時間：24.1h／有休消化率：77.5%／激務度：47

【評判】近年、働き方改革に注力しており、残業時間の可視化やノー残業デーの徹底が進んでいます。

【まとめ】独立系特有のスピード感を維持しつつ、現代的なクリーンな職場環境への転換に成功しています。

鹿島建設

【概要】スーパーゼネコンの一角。国内外で大規模な建設プロジェクトを手掛ける。

【データ】残業時間：32.1h／有休消化率：83.5%／激務度：49

【評判】建設業界としては残業が多いですが、その分有休消化率が高く、代休管理が厳格です。

【まとめ】高い給与水準と、大型連休が確実に取れるメリハリのある働き方が可能です。

三菱商事

【概要】総合商社。多岐にわたる事業投資とトレーディングを行う。

【データ】残業時間：20.4h／有休消化率：70.5%／激務度：50

【評判】裁量労働制の社員が多く、残業時間は平均化されにくいですが、仕事の密度が濃い分、休みは自由に取りやすい雰囲気です。

【まとめ】高年収と、自分のペースで働ける自由度が高い環境が両立しています。

アサヒビール

【概要】ビール類などで国内トップシェアを持つ大手飲料メーカー。

【データ】残業時間：19.5h／有休消化率：68.5%／激務度：51

【評判】食品・飲料メーカーとして安定しており、残業は抑制傾向。夏季休暇などの制度が充実しています。

【まとめ】安定した業績のもと、比較的ゆとりを持って働ける企業です。

野村総合研究所（NRI）

【概要】国内屈指のコンサル・SIer。圧倒的な高年収で知られる。

【データ】残業時間：35.8h／有休消化率：85.1%／激務度：51

【評判】残業時間は多めですが、有休消化率は非常に高いです。「働くときは働き、休むときは休む」というプロフェッショナルな文化です。

【まとめ】高い報酬と、確実に取れる休暇を両立したい「タフな精鋭」向けの環境です。

富士通

【概要】国内トップシェアを誇るITベンダー。近年はDX推進に注力。

【データ】残業時間：26.5h／有休消化率：73.5%／激務度：53

【評判】ジョブ型雇用の導入やフルリモートの推進など、働き方改革が急速に進展しています。

【まとめ】制度面での先進性が高く、自分自身の裁量でキャリアと生活をコントロールしやすい環境です。

三井物産

【概要】総合商社。世界中で資源、インフラ、ヘルスケアなど幅広い事業を展開。

【データ】残業時間：28.5h／有休消化率：74.3%／激務度：54

【評判】三菱商事と同様に裁量が大きく、忙しい時期はあるものの、休暇は取りやすい文化です。

【まとめ】グローバルな仕事に携わりつつ、高い報酬とワークライフバランスを追求できる企業です。

大和証券

【概要】大手証券会社。金融サービスを幅広く提供。

【データ】残業時間：25.1h／有休消化率：69.5%／激務度：56

【評判】金融業界の中では残業が抑制されており、コンプライアンス意識が高い。有休取得も奨励されています。

【まとめ】金融の専門性を高めつつ、安定した労働条件で働ける企業です。

東武鉄道

【概要】東武スカイツリーラインなどを運営する大手私鉄。

【データ】残業時間：23.4h／有休消化率：66.5%／激務度：57

【評判】インフラ企業として労務管理が徹底。現業職もシフト管理が厳格です。

【まとめ】公共交通機関としての安定性と、大手私鉄ならではの充実した制度が魅力です。

三井不動産

【概要】オフィスビル、商業施設、住宅開発などを手掛ける大手総合不動産会社。

【データ】残業時間：29.1h／有休消化率：71.5%／激務度：58

【評判】不動産デベロッパーとして多忙な時期はありますが、その分報酬水準が高く、休暇制度も充実しています。

【まとめ】ダイナミックな開発に携わりつつ、高い給与と休暇が確保された環境です。

KDDI

【概要】「au」などを展開する大手通信キャリア。

【データ】残業時間：30.5h／有休消化率：71.2%／激務度：59

【評判】通信インフラ企業として安定。残業時間は標準的ですが、育休や時短勤務などの制度が充実しています。

【まとめ】業界大手としての安定感と、社員の生活を支える充実した制度が魅力です。

東京建物

【概要】オフィスビル開発、分譲マンションなどを手掛ける老舗不動産デベロッパー。

【データ】残業時間：27.5h／有休消化率：67.5%／激務度：60

【評判】デベロッパーとしては残業が比較的少なく、地道に安定した経営を続けています。

【まとめ】堅実な経営のもと、ワークライフバランスを保ちながら不動産キャリアを築けます。

大成建設

【概要】スーパーゼネコンの一角。国内外で大型プロジェクトを手掛ける。

【データ】残業時間：33.1h／有休消化率：72.5%／激務度：61

【評判】建設業界では多忙ですが、働き方改革が進み、残業代の支給や代休管理は厳格です。

【まとめ】高い報酬と、建設業界の中では改善が進んでいる労働環境が両立しています。

楽天グループ

【概要】Eコマース、金融、モバイルなど多角展開するIT大手。

【データ】残業時間：31.2h／有休消化率：69.2%／激務度：62

【評判】スピード感を重視するため多忙ですが、フレックスタイム制やリモートワーク制度が充実しています。

【まとめ】ITベンチャー的な成長環境と、大企業の制度的基盤が共存しています。

大塚商会

【概要】IT機器販売とSIサービスを提供する大手。

【データ】残業時間：28.4h／有休消化率：65.5%／激務度：63

【評判】営業職は目標が厳しいですが、その分インセンティブがあり、残業代は全額支給されます。

【まとめ】実力主義の中で、適切な報酬と労働時間の管理が行われている企業です。

パーソルキャリア

【概要】「doda」などを運営する人材サービス大手。

【データ】残業時間：32.5h／有休消化率：68.5%／激務度：64

【評判】人材業界は多忙ですが、働き方改革が進み、リモートワークやフレックス制度が導入されています。

【まとめ】成長産業で活躍しつつ、大手企業の制度的なサポートを受けられる環境です。

リクルート

【概要】人材、販促、ITなど幅広い領域でビジネスを展開する巨大企業。

【データ】残業時間：35.1h／有休消化率：70.3%／激務度：65

【評判】業務量は非常に多いですが、個人の裁量が大きく、効率を重視する文化があります。有休消化も奨励されています。

【まとめ】高い報酬と成長機会を得られる一方、セルフマネジメント能力が求められる環境です。

M&Aキャピタルパートナーズ

【概要】独立系M&A仲介大手。

【データ】残業時間：38.2h／有休消化率：72.1%／激務度：66

【評判】非常に激務ですが、報酬水準が極めて高いことで知られます。成果に応じた休暇取得も可能です。

【まとめ】超高年収を追求し、その対価として高い業務負荷を受け入れるプロフェッショナル向けの環境です。

株式会社キーエンス

【概要】センサーなどのFA機器で世界トップクラスのメーカー。

【データ】残業時間：40.5h／有休消化率：68.2%／激務度：72

【評判】業務量は非常に多いですが、圧倒的な高年収を誇ります。効率を徹底的に追求する文化です。

【まとめ】激務度は高いですが、その対価として日本最高水準の報酬が得られる企業です。

関東エリアで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

関東エリア、特に東京に本社を置く企業の場合、全社平均の数値は優秀に見えても、「配属される事業部や職種（例：コンサル、営業、開発）」によって労働環境が大きく異なるのが特徴です。また、リモートワークやフレックス制度の浸透度も、部署によって大きな差があります。

ランキングの数値はあくまで「目安」として捉え、自分が希望する職種や事業部がどのような状況にあるのかを、多角的な視点で調査することが不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

関東エリアの場合、LinkedInやOB/OG訪問プラットフォームなど、匿名性の低いSNSやサービスを通じて、「中の人」の話を聞くことが可能です。

確認すべきは、「裁量労働制の場合、実質的な拘束時間はどうか？」「有休消化率が90%であっても、それは強制的な計画付与によるもので、自由に取れる休みは少ないのではないか？」といった、制度運用のリアルです。特に商社やコンサルなどは、制度と実態に差が出やすい傾向にあります。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

今回はOpenWorkを主軸にしましたが、「転職会議」「Lighthouse」「キャリコネ」など、複数の口コミサイトを必ず併用してください。

複数のサイトで共通して**「〇〇事業部だけは激務」「〇〇支店はブラック」**といった具体的な指摘がある場合は、全社平均に惑わされず、その情報を重視すべきです。また、リモートワークの浸透度や、オフィスの出社率に関する口コミも、働きやすさを測る上で重要な情報です。

転職エージェントをフル活用する

関東エリアの大手企業に特化した転職エージェントの活用は必須です。

エージェントは、ランキング上位企業の求人を非公開で持っているだけでなく、「あの企業の〇〇部門は、今期から残業規制が厳しくなった」「この企業は、リモートワークの制度はあっても上司が出社を強要する」といった、部署単位のリアルな情報を持っています。エージェントを「内部情報の裏付け調査」のために活用するのが、ホワイト企業への転職の極意です。

関東エリア特有の「裁量と労働時間」の関係を知る

関東エリアの大手企業、特にIT、コンサル、商社では「裁量労働制」を採用しているケースが多く、これはホワイト度を判断する上で複雑な要素となります。

残業時間が平均20時間台前半でも、それは「与えられた裁量の中で、自己責任で成果を出せ」という裏返しである可能性があります。ホワイト企業を選ぶ際は、「残業が少ないこと」だけでなく、「仕事の密度とストレスレベル」が自分の許容範囲内であるかを総合的に判断することが大切です。

関東エリアには、高い給与水準と、日本トップクラスの休暇制度を両立させた真のホワイト企業が多数存在します。

今回算出した「激務度」は、あなたの企業選びにおける強力な物差しになるはずです。しかし、最終的な判断は「データという客観情報」と、「現場の声という主観情報」の両面から行うことが重要です。この記事で紹介した方法を駆使して、あなたにとっての「本当に長く続けられる職場」を見つけてください。