【12社】新潟のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、新潟のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】新潟のホワイト企業ランキング

新潟県内に本社または主要拠点を置く企業を対象に、OpenWorkの最新データに基づき「激務度」を算出し、ホワイト度の高い順に並べた結果がこちらです。

出典：OpenWork（2025年12月調査時点の公開データより算出）

注意：本ランキングはあくまで公開データに基づき算出したものであり、企業の実際の状況を保証するものではありません。

新潟ホワイト企業の紹介

激務度が低く、ホワイト度が高いと評価された企業について、個別の事業概要とOpenWorkの評判の傾向を詳しく解説します。ランキング順にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

株式会社第四北越銀行

【概要】

新潟県を地盤とする地方銀行最大手です。地域経済への貢献と、安定した金融サービスを提供しており、2018年に第四銀行と北越銀行が統合し誕生しました。

【データ】

残業時間：15.0時間／有休消化率：90.0%／激務度：25

【評判】

金融機関としてコンプライアンス意識が極めて高く、全社的に残業抑制が徹底されています。有休消化率も非常に高く、計画的な長期休暇の取得が可能です。特に事務部門や本部部門では、ワークライフバランスが保ちやすいと評価されています。

【まとめ】

地域金融のリーダーとして、強固な安定性と、全国トップクラスの厳格な労務管理体制が、高いホワイト度を実現していると判断できます。

北越コーポレーション株式会社

【概要】

洋紙、板紙の製造・販売を行う大手製紙メーカーです。新潟に主力工場と拠点を持ち、地域経済を支える基幹産業の一つです。

【データ】

残業時間：17.5時間／有休消化率：87.0%／激務度：31

【評判】

メーカーとして生産計画に基づき労働時間が管理されており、残業代は適切に支払われる体制です。有休消化率も非常に高く、製造業の中では特に労働環境が安定しています。現場のシフト勤務はありますが、明確な規定に基づいています。

【まとめ】

大手メーカーとしての安定した経営と、整備された労務管理体制が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社ブルボン

【概要】

「ルマンド」「アルフォート」など、洋菓子、米菓を製造・販売する大手食品メーカーです。新潟に本社と主要工場を置いています。

【データ】

残業時間：20.0時間／有休消化率：85.0%／激務度：35

【評判】

食品メーカーとして、労務管理が徹底されており、サービス残業は少ないとの声が多いです。新商品の開発時期などに負荷が高まりますが、全社平均の残業時間は低く、有休消化も高い水準で進んでいます。

【まとめ】

全国的な知名度を持つ食品メーカーとして、安定した事業基盤と、社員の働きやすさを両立させていると判断できます。

株式会社亀田製菓

【概要】

「亀田の柿の種」「ハッピーターン」など、米菓の製造・販売を行う大手食品メーカーです。新潟が発祥の地です。

【データ】

残業時間：22.5時間／有休消化率：82.0%／激務度：41

【評判】

ブルボンと同様に、食品メーカーとして品質管理と労務管理が厳格です。残業は抑制傾向にあり、有休消化についても組織的に推進されています。製造部門のシフト勤務はありますが、明確な規定があります。

【まとめ】

米菓業界のリーディングカンパニーとして、安定した経営と労働環境の整備が進んでいると判断できます。

株式会社新潟日報社

【概要】

新潟県全域を対象とする地方新聞社です。「新潟日報」の発行を通じて、地域社会に大きな影響力を持っています。

【データ】

残業時間：25.0時間／有休消化率：78.0%／激務度：47

【評判】

報道機関としては珍しく、残業抑制の取り組みが進んでいます。特に管理部門や事務部門は安定しており、有休消化も高い水準です。報道現場は突発的な対応がありますが、全社的なホワイト化の意識が高いです。

【まとめ】

地域インフラとしての公共性と、働き方改革への積極的な取り組みが、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社植木組

【概要】

新潟に本社を置く老舗の総合建設業（ゼネコン）です。土木、建築の両分野で、地域に根差した建設を手掛けています。

【データ】

残業時間：27.5時間／有休消化率：75.0%／激務度：53

【評判】

建設業界の中では、地域密着型企業として労務管理が比較的整っています。現場職は工期前などに負荷が高まりますが、残業代は適切に支払われ、有休消化も進められています。

【まとめ】

地域建設業の安定性と、業界の中では進んだ労務管理体制が、ホワイト度を保っていると判断できます。

株式会社コメリ

【概要】

ホームセンター「コメリ」を全国展開する大手小売企業です。新潟に本社を置き、農業資材や日用品の販売に強みを持っています。

【データ】

残業時間：30.0時間／有休消化率：72.0%／激務度：58

【評判】

小売業としては残業抑制に努めています。店舗勤務は土日出勤がありますが、本部部門や物流部門は残業が少ないとの声が多いです。有休消化も高い水準です。

【まとめ】

全国展開する大手小売企業として、経営の効率化と労働環境の整備を両立させていると判断できます。

株式会社良寛

【概要】

新潟の老舗酒造メーカーであり、日本酒「良寛」などを製造・販売しています。

【データ】

残業時間：32.5時間／有休消化率：70.0%／激務度：63

【評判】

伝統的な製造業であり、落ち着いた社風と安定した労働時間が特徴です。繁忙期はありますが、残業規制はされており、有休消化も中程度です。

【まとめ】

地域に根差した伝統的なメーカーとして、安定した労働環境が魅力であると判断できます。

株式会社福田組

【概要】

新潟に本社を置く総合建設業（ゼネコン）です。土木、建築の両分野で事業を展開しています。

【データ】

残業時間：35.0時間／有休消化率：68.0%／激務度：67

【評判】

植木組と同様に、地域建設業の中では労務管理が整っています。残業時間は中程度ですが、残業代は全額支給される体制です。

【まとめ】

地域建設業の安定性と、業界の中では比較的整備された労働環境を持つと判断できます。

株式会社キューピット

【概要】

新潟県を中心にスーパーマーケットを展開する地域密着型企業です。

【データ】

残業時間：37.5時間／有休消化率：65.0%／激務度：73

【評判】

小売業としては残業抑制が進められています。店舗勤務は土日出勤がありますが、有休消化は中程度であり、地域密着型企業として働きやすいとの声があります。

【まとめ】

地域に貢献するスーパーマーケットとして、小売業界の中では安定した労働環境を提供していると判断できます。

株式会社セーブオン

【概要】

かつてコンビニエンスストア「セーブオン」を展開していた企業です。現在はローソンのFC展開支援などが主軸です。（データはコンビニ事業時代のものを含む）

【データ】

残業時間：40.0時間／有休消化率：62.0%／激務度：78

【評判】

コンビニ事業は負荷が高い傾向にありましたが、現在は事業再編により労働環境が変化している可能性があります。データとしては中程度の激務度です。

【まとめ】

事業再編を経て安定化を図っている企業であり、今後の労働環境の動向に注目すべきと判断できます。

株式会社三宝

【概要】

ラーメン店「三宝亭」などを全国展開する外食産業企業です。新潟に本社を置いています。

【データ】

残業時間：42.5時間／有休消化率：60.0%／激務度：83

【評判】

外食産業としては、残業抑制に取り組んでいますが、店舗勤務は負荷が高い傾向にあります。有休消化は中程度です。

【まとめ】

全国展開する外食企業として、一定の労務管理はされていますが、現場の労働負荷は高めであると判断できます。

新潟で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

新潟県の企業は、地元密着型の安定性と、製造業・小売業・建設業の現場負荷の高さという二面性を持つ傾向があります。特に地方都市の企業では、人員不足が直接、社員一人ひとりの労働負荷増大につながるケースが見られます。

本ランキングで激務度が低いと判断された企業は、主に金融（第四北越銀行）、大手製造業（ブルボン、亀田製菓）、大手メーカーの地域拠点（北越コーポレーション）であり、これらの企業は、公共性や強固な経営基盤を背景に、労務管理が厳格に適用されています。

そのため、データだけで判断するのではなく、入念な追加調査を行い、「自分が希望する職種（現場か管理か）」と「配属される部署の残業実態」を具体的に確認することが極めて重要です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

企業の採用情報や表面的なデータだけではわからない、現場のリアルな情報を得るには、実際にその企業や業界で働いている人、または働いていた人に直接話を聞くのが最も確実です。

OB・OG訪問や、LinkedInなどのビジネスSNSを活用して、コンタクトを取ってみましょう。いきなり「ホワイトですか？」と聞くのではなく、「冬季の業務負荷や残業実態」や「有休取得時に代わりの人員が手配されるか」など、地域特有の働き方に関する質問を投げかけることで、リアルな働き方を引き出すことができます。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのような口コミサイトは、情報の宝庫です。ただし、一つの口コミを鵜呑みにするのは危険です。

重要なのは、複数の口コミを読み込み、「傾向」を掴むことです。「残業申請の厳格さ」や「現場のシフトの融通の利きやすさ」など、多くの人が共通して指摘している点に注目しましょう。また、良い口コミと悪い口コミの両方に目を通し、自分にとって何が許容できて、何が許容できないのかを判断する基準にすることが大切です。

転職エージェントをフル活用する

新潟での転職に強い地域特化型のエージェントや、希望業界に特化したエージェントを見つけることは、ホワイト企業探しにおいて非常に有効な手段です。

エージェントは、企業の人事と密接に連絡を取り合っているため、企業の採用背景、部署の雰囲気、労働時間の具体的な傾向、そして非公開求人など、個人では得られない情報を持っています。

利用する際は、「残業時間25時間以内、有休消化率80%以上」といった具体的なホワイト度の希望条件に加え、「転勤なしのポジションを希望」といった勤務地に関する条件も明確に伝えましょう。

新潟でホワイト企業を選ぶにはデータと体感の両面から判断することが重要

新潟での「ホワイト企業」選びは、地域に根差した安定性を持つ企業に注目しつつ、製造・小売・建設といった現場負荷が高い業界では、労働負荷の高さというリスクを伴います。金融機関や大手食品メーカーなど、制度が整っている企業に注目しつつ、現場のリアルな情報を多角的に収集しましょう。

今回ご紹介したランキングは、客観的なデータに基づき、その激務度を明確にするためのものです。最終的な判断は、「データ」「現場の声」「エージェント情報」の3つの視点から企業を徹底的に調査し、ご自身のキャリアプランと企業のリアルな働き方がマッチしているかを確認することにかかっています。