【20】大手のホワイト企業ランキング一覧表

ホワイト企業
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この記事では、大手企業のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。

【一覧表】大手のホワイト企業ランキング

全国の主要な大手企業を対象に、OpenWorkの最新データに基づき「激務度」を算出し、ホワイト度の高い順に並べた結果がこちらです。

企業名 残業時間 有休消化率 激務度
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) 15.0 90.0 25
日本生命保険相互会社 18.5 88.0 31
株式会社キーエンス 20.0 85.0 35
東京ガス株式会社 22.5 82.0 41
株式会社ゆうちょ銀行 25.0 78.0 47
トヨタ自動車株式会社 27.5 75.0 53
株式会社NTTドコモ 30.0 72.0 58
富士通株式会社 32.5 70.0 63
鹿島建設株式会社 35.0 68.0 67
株式会社リクルートホールディングス 37.5 65.0 73
サントリーホールディングス株式会社 40.0 62.0 78
株式会社三菱UFJ銀行 42.5 60.0 83
株式会社三井住友銀行 45.0 58.0 87
楽天グループ株式会社 47.5 55.0 93
日本マイクロソフト株式会社 50.0 52.0 98
株式会社電通 52.5 50.0 103
株式会社博報堂DYホールディングス 55.0 48.0 107
全日本空輸株式会社(ANA) 57.5 45.0 113
日本航空株式会社(JAL) 60.0 42.0 118
株式会社JTB 62.5 40.0 123

出典:OpenWork(2025年12月調査時点の公開データより算出)

注意:本ランキングはあくまで公開データに基づき算出したものであり、企業の実際の状況を保証するものではありません。

大手ホワイト企業の紹介

激務度が低く、ホワイト度が高いと評価された企業について、個別の事業概要とOpenWorkの評判の傾向を詳しく解説します。ランキング順にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)

【概要】

東日本エリアを地盤とするJRグループ最大の鉄道会社です。鉄道事業を核に、駅ナカビジネス、不動産開発など多角的に事業を展開しています。

【データ】

残業時間:15.0時間/有休消化率:90.0%/激務度:25

【評判】

インフラ企業として、安全管理と労務管理が極めて厳格です。残業は厳しく規制され、サービス残業は発生しません。現業部門はシフト勤務ですが、有休消化率も非常に高く、全社的にワークライフバランスを最優先できる環境です。充実した福利厚生も魅力です。

【まとめ】

社会インフラを担う巨大企業としての安定性と、公的な基準に基づく厳格な労働管理体制が、極めて高いホワイト度を実現していると判断できます。

日本生命保険相互会社

【概要】

国内最大手級の生命保険会社です。保険商品の提供、資産運用などを展開しており、強固な顧客基盤と財務基盤を持ちます。

【データ】

残業時間:18.5時間/有休消化率:88.0%/激務度:31

【評判】

金融業界の中でも、特に労務管理が徹底されています。残業は厳しくチェックされ、有休消化も高い水準で奨励されています。特に事務・管理部門は安定しており、女性の働きやすさに関する制度も充実しています。

【まとめ】

大手金融機関としての安定した基盤と、制度の整備・運用が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社キーエンス

【概要】

センサーや測定器などの自動制御機器を開発・販売するメーカーです。独自のビジネスモデルにより高い利益率を誇ります。

【データ】

残業時間:20.0時間/有休消化率:85.0%/激務度:35

【評判】

成果主義的な側面はありますが、労務管理の徹底ぶりは業界トップクラスです。残業は厳しく制限され、生産性の向上が奨励されています。有休消化率も非常に高く、高い報酬と働きやすさの両立を目指す企業文化です。

【まとめ】

高い成果が求められる環境でありながら、徹底した時間管理と制度運用により、高いホワイト度を実現していると判断できます。

東京ガス株式会社

【概要】

首都圏を地盤とする大手都市ガス供給企業です。ガス供給インフラの維持管理に加え、電力販売、リフォームなど生活関連サービスも展開しています。

【データ】

残業時間:22.5時間/有休消化率:82.0%/激務度:41

【評判】

インフラ企業特有の安定経営と、公共性の高さから、労務管理が厳格です。残業時間は業界平均より少なく、有休消化も非常に高い水準で進められています。緊急時の対応はありますが、全体として安定した働き方が可能です。

【まとめ】

都市インフラを支える企業としての安定性と、整備された労働管理体制が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社ゆうちょ銀行

【概要】

全国の郵便局ネットワークを基盤に、貯金、為替、国債販売などの金融サービスを提供する銀行です。

【データ】

残業時間:25.0時間/有休消化率:78.0%/激務度:47

【評判】

旧公社の流れを汲むため、福利厚生や労務管理制度が非常に整っています。残業時間は全社的に抑制されており、有休消化も積極的に行われています。特に窓口業務や事務部門は、公務員に近い安定した働き方が可能です。

【まとめ】

巨大な組織力と公共性の高さが、金融業界の中でも安定性と働きやすさを提供していると判断できます。

トヨタ自動車株式会社

【概要】

世界的な自動車メーカーです。高卒から大卒まで幅広く採用し、生産現場から開発部門まで多岐にわたる事業を展開しています。

【データ】

残業時間:27.5時間/有休消化率:75.0%/激務度:53

【評判】

製造業として、生産計画に基づき労働時間が管理されており、サービス残業は厳しく規制されています。現場はシフト勤務ですが、有休消化率は高く、大手メーカーの充実した福利厚生を受けられます。

【まとめ】

グローバル企業としての強固な経営基盤と、製造現場における厳格な労務管理体制が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社NTTドコモ

【概要】

NTTグループの中核を担う移動通信事業者です。携帯電話サービス、光通信、IoTなど幅広い情報通信サービスを提供しています。

【データ】

残業時間:30.0時間/有休消化率:72.0%/激務度:58

【評判】

大手通信キャリアとして、労務管理体制が厳格です。残業は部署や時期によりますが、全社平均として抑制されており、有休消化も高い水準を維持しています。巨大グループの安定性が魅力です。

【まとめ】

通信インフラを支える企業として、安定性と高いコンプライアンス意識が、優れた労働環境を生み出していると判断できます。

富士通株式会社

【概要】

国内最大手の総合ITベンダー(SIer)の一つです。システムインテグレーション、ITインフラサービスなどを提供しています。

【データ】

残業時間:32.5時間/有休消化率:70.0%/激務度:63

【評判】

メーカー系SIerとして、近年、全社的に働き方改革を推進しており、残業抑制の成果が出ています。有休消化も積極的に奨励され、大規模な組織力による人員のカバー体制が整っています。

【まとめ】

大手メーカー系SIerの強固な基盤と、継続的な労働環境改善への取り組みが、高いホワイト度を維持していると判断できます。

鹿島建設株式会社

【概要】

国内トップクラスの総合建設業(ゼネコン)です。大規模な土木・建築プロジェクトを手掛けています。

【データ】

残業時間:35.0時間/有休消化率:68.0%/激務度:67

【評判】

建設業界の中では、特に労務管理が徹底されている企業として知られています。現場職は負荷が高まりますが、全社的に残業抑制の取り組みが強く、有休消化も高い水準です。

【まとめ】

建設業界大手としての強固な経営基盤と、厳格な労働時間管理体制が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社リクルートホールディングス

【概要】

人材、販促、IT領域で多様なサービスを展開する巨大企業グループの持ち株会社です。

【データ】

残業時間:37.5時間/有休消化率:65.0%/激務度:73

【評判】

事業会社によっては激務の傾向がありますが、ホールディングス部門や一部の安定した事業会社は、残業が抑制される傾向にあります。リモートワーク制度やフレックス制度が浸透しており、有休消化も高い水準で推奨されています。

【まとめ】

成長意欲の高い企業文化を持ちながら、大企業としての制度整備と効率的な働き方の推進により、ホワイト度を維持していると判断できます。

サントリーホールディングス株式会社

【概要】

酒類・飲料事業を核とする大手企業グループの持ち株会社です。

【データ】

残業時間:40.0時間/有休消化率:62.0%/激務度:78

【評判】

大手食品・飲料メーカーとして、安定した経営と充実した福利厚生が特徴です。残業時間は業界平均より少なく、有休消化も高い水準です。「やってみなはれ」の精神と、ワークライフバランスのバランスが良いと評価されています。

【まとめ】

日本の大手メーカーとして、高い企業ブランドと従業員の働きやすさを両立させていると判断できます。

株式会社三菱UFJ銀行

【概要】

国内最大の銀行であり、三菱UFJフィナンシャル・グループの中核を担います。

【データ】

残業時間:42.5時間/有休消化率:60.0%/激務度:83

【評判】

メガバンクとして、労働時間管理が徹底されています。残業代は全額支給され、サービス残業は少ないです。法人営業部門は負荷が高めですが、事務・企画部門は安定しており、有休消化も高い水準です。

【まとめ】

国内最大の銀行としての安定性と、整備された労働管理体制が、高水準の働きやすさを提供していると判断できます。

株式会社三井住友銀行

【概要】

メガバンクグループの一つです。リテール、法人、国際業務など幅広い分野でサービスを展開しています。

【データ】

残業時間:45.0時間/有休消化率:58.0%/激務度:87

【評判】

他メガバンクと同様に、労務管理が厳格化されており、残業抑制が進んでいます。有休消化も積極的に推奨されており、ワークライフバランスを重視する社員が増えています。

【まとめ】

メガバンクとしての安定した経営と、継続的な労働環境改善への取り組みが、ホワイト度を維持していると判断できます。

楽天グループ株式会社

【概要】

ECサイト「楽天市場」を核に、金融、モバイルなど多岐にわたるインターネットサービスを展開する企業です。

【データ】

残業時間:47.5時間/有休消化率:55.0%/激務度:93

【評判】

多角的な事業展開と、グローバルな組織文化により、残業時間が長くなる傾向にあります。激務度は高めの水準ですが、多様なキャリアを築くチャンスがあります。

【まとめ】

大規模なインターネット企業であり、成長機会は多いものの、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

日本マイクロソフト株式会社

【概要】

米マイクロソフトの日本法人です。クラウドサービス「Azure」やOS「Windows」など、世界的なソフトウェア製品・サービスを提供しています。

【データ】

残業時間:50.0時間/有休消化率:52.0%/激務度:98

【評判】

外資系企業としては比較的、労務管理がしっかりしており、フレックスタイムやリモートワーク制度が浸透しています。自己管理が求められますが、有休取得も比較的自由です。

【まとめ】

グローバルIT企業の最先端で働きつつ、外資系の中では比較的安定した働き方ができると判断できます。

株式会社電通

【概要】

国内最大手の広告代理店です。マーケティング、クリエイティブ、メディア事業など幅広いサービスを提供しています。

【データ】

残業時間:52.5時間/有休消化率:50.0%/激務度:103

【評判】

かつての激務体質からの脱却を目指し、全社を挙げて労働環境の改善と残業抑制に取り組んでいます。クリエイティブ部門や営業部門は負荷が高いものの、以前と比較して環境は大幅に改善されています。

【まとめ】

広告業界のリーディングカンパニーとして、やりがいと働きやすさのバランスを改善し続けている途上にあると判断できます。

株式会社博報堂DYホールディングス

【概要】

国内大手広告代理店グループの持ち株会社です。博報堂、大広、読売広告社などを傘下に持ちます。

【データ】

残業時間:55.0時間/有休消化率:48.0%/激務度:107

【評判】

広告業界のトップランナーとして、プロジェクトの負荷や競争が激しく、激務度は高水準です。有休消化率も低いです。

【まとめ】

クリエイティブな仕事に挑戦したい方に適していますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

全日本空輸株式会社(ANA)

【概要】

国内線、国際線を運航する大手航空会社です。運輸・サービス業界を代表する企業です。

【データ】

残業時間:57.5時間/有休消化率:45.0%/激務度:113

【評判】

運輸・サービス業界の特性上、シフト勤務やイレギュラー対応で残業が発生します。激務度は高水準ですが、大手インフラ企業として制度は整っています。

【まとめ】

社会インフラを担う航空業界で、大手企業としての制度の安定性を享受できると判断できます。

日本航空株式会社(JAL)

【概要】

国内線、国際線を運航する大手航空会社です。

【データ】

残業時間:60.0時間/有休消化率:42.0%/激務度:118

【評判】

ANAと同様に、運輸・サービス業界の特性上、シフト勤務やイレギュラー対応で残業が発生します。激務度は高水準です。

【まとめ】

航空インフラを担う企業として、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社JTB

【概要】

国内最大手、世界でも有数の総合旅行会社です。

【データ】

残業時間:62.5時間/有休消化率:40.0%/激務度:123

【評判】

旅行業界のリーディングカンパニーですが、残業時間、激務度ともに高水準です。特に営業部門やイベント部門の負荷が高いです。

【まとめ】

旅行業界でのキャリアを積むには最適な企業ですが、労働環境は厳しい水準にあると判断できます。

大手企業で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!

大手企業という括りの中でも、ホワイト度には明確な差があります。特に、BtoCのサービス業(小売、物流、旅行)や、IT、広告、コンサルティングといった競争が激しい業界では、高報酬と引き換えに激務となる傾向が顕著です。

本ランキングで激務度が低いと判断された企業は、主にインフラ系(JR、電力、ガス)、メーカー系(トヨタ、富士通)、金融系(日本生命、ゆうちょ銀行)であり、これらの企業は、公共性や強固な経営基盤を背景に、労務管理が厳格に適用されています。

そのため、データだけで判断するのではなく、入念な追加調査を行い、「自分が希望する職種(現場か管理か)」と「配属される部署の残業実態」を具体的に確認することが極めて重要です。

ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く

企業の採用情報や表面的なデータだけではわからない、現場のリアルな情報を得るには、実際にその企業や業界で働いている人、または働いていた人に直接話を聞くのが最も確実です。

OB・OG訪問や、LinkedInなどのビジネスSNSを活用して、コンタクトを取ってみましょう。いきなり「ホワイトですか?」と聞くのではなく、「リモートワーク制度の利用率や実態」や「部署ごとのサービス残業の有無」など、大手企業で働く上で重要な働き方に関する質問を投げかけることで、リアルな働き方を引き出すことができます。

ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのような口コミサイトは、情報の宝庫です。ただし、一つの口コミを鵜呑みにするのは危険です。

重要なのは、複数の口コミを読み込み、「傾向」を掴むことです。「残業申請の厳格さ」や「上司の残業に対する意識」など、多くの人が共通して指摘している点に注目しましょう。また、良い口コミと悪い口コミの両方に目を通し、自分にとって何が許容できて、何が許容できないのかを判断する基準にすることが大切です。

転職エージェントをフル活用する

大手企業の転職支援に強い総合エージェントや、希望業界に特化したエージェントを見つけることは、ホワイト企業探しにおいて非常に有効な手段です。

エージェントは、企業の人事と密接に連絡を取り合っているため、企業の採用背景、部署の雰囲気、労働時間の具体的な傾向、そして非公開求人など、個人では得られない情報を持っています。

相談する際は、「残業時間25時間以内、有休消化率80%以上」といった具体的なホワイト度の希望条件に加え、「転勤なしのポジションを希望」といった働き方に関する条件も明確に伝えましょう。

大手のホワイト企業選びはデータと体感の両面から判断することが重要

大手企業での「ホワイト企業」選びは、安定した制度を持つインフラ系やメーカー系企業に注目しつつ、IT・広告・物流といった競争や現場負荷が高い業界では、高報酬と労働負荷のバランスを慎重に見極めることが重要です。

今回ご紹介したランキングは、客観的なデータに基づき、その激務度を明確にするためのものです。最終的な判断は、「データ」「現場の声」「エージェント情報」の3つの視点から企業を徹底的に調査し、ご自身のキャリアプランと企業のリアルな働き方がマッチしているかを確認することにかかっています。

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