【31社】ルート営業のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、ルート営業のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有休消化率の2指標から算出した激務度で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 平均残業時間（1か月） と 有休休暇消化率 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど残業が少なく有休消化率が高い＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】ルート営業ホワイト企業ランキング

今回の調査では、ルート営業の職種を含む全国の企業の中から、OpenWorkで「平均残業時間」と「有休消化率」の両方が取得可能な企業を厳選し、激務度の低い順（ホワイト度が高い順）にランキング化しました。

（出典：OpenWorkの公開データを基に独自算出 ※小数点四捨五入）

ルート営業のホワイト企業の紹介

ランキングで激務度が低かった上位企業を中心に、事業概要やOpenWorkでの評判、なぜホワイト寄りの企業といえるのかを解説します。

トラスコ中山株式会社

【概要】プロツール（工場用間接資材）の専門商社として、約50万点もの商品を在庫し、販売店を介して全国の工場・作業現場に供給するBtoBビジネスを展開しています。ルート営業は、既存の販売店へのフォローが中心です。

【データ】残業時間：16.3時間／有休消化率：88.0%／激務度：28

【評判】「残業抑制への意識が高く、全社的に早く帰る文化が根付いている」「有休取得が奨励され、長期休暇も取りやすい」といった声が多く見られます。

【まとめ】非常に低い残業時間と高い有休消化率が示す通り、ワークライフバランスを重視する社風が徹底されています。商社でありながら過度なノルマ追及がなく、安定した事業基盤の上で計画的に働けるため、ホワイト度が高いと言えます。

株式会社リクルートホールディングス

【概要】求人情報、住宅、結婚、飲食など多岐にわたる分野で情報サービスを提供。グループ内の各社でルート営業に近い活動（既存顧客へのソリューション提案）が行われています。

【データ】残業時間：19.5時間／有休消化率：87.0%／激務度：33

【評判】「生産性を重視する文化があり、だらだらと残業する習慣がない」「フレックス制度やリモートワークの活用が進んでおり、時間の融通が利きやすい」との評価が目立ちます。

【まとめ】激しい競争環境にある事業もありますが、時間に対する意識が高く、効率的な働き方を推奨する企業文化が根付いています。有休消化率も高く、制度だけでなく実際に休みやすい環境があるため、総合的にホワイト度が高いです。

味の素株式会社

【概要】調味料、加工食品などを製造・販売する大手食品メーカー。スーパーや卸売業者などへのルート営業が中心です。

【データ】残業時間：20.5時間／有休消化率：85.0%／激務度：36

【評判】「非常に残業が少なく、ワークライフバランスは充実している」「有休は上司が率先して取るよう促し、周囲も協力的な雰囲気がある」という声が多く見られます。

【まとめ】食品メーカーとしては非常に低い残業時間と高い有休消化率を誇り、トップクラスのホワイト企業と言えます。安定した事業基盤と充実した制度が、働きやすさを実現しています。

大塚商会

【概要】ITソリューション、オフィス用品、サプライ品の販売・保守を行う独立系大手システムインテグレーター。既存顧客への深耕営業が主なルート営業の役割です。

【データ】残業時間：22.0時間／有休消化率：83.0%／激務度：39

【評判】「全社的に残業を減らす取り組みが浸透しており、以前と比べて格段に働きやすくなった」「有休は業務調整さえすれば基本的に取得を拒否されない」といった声があります。

【まとめ】IT業界の営業職は激務のイメージもありますが、同社は歴史と顧客基盤の安定性から、労働環境の整備が進んでいます。残業時間も業界内では比較的低く、ホワイト企業の要素を満たしています。

花王株式会社

【概要】洗剤、化粧品、生理用品など幅広い製品を扱う大手メーカー。ドラッグストアやスーパーなどへのルート営業が主力です。

【データ】残業時間：22.0時間／有休消化率：80.0%／激務度：42

【評判】「コンプライアンス意識が非常に高く、長時間労働は厳しくチェックされている」「有休は年間目標があり、必ず消化できる」という意見が多く寄せられています。

【まとめ】日本を代表するメーカーとして、健全な労働環境が整っています。残業時間も短く、有休消化率も高いため、非常にホワイト度の高い企業です。

キヤノンマーケティングジャパン

【概要】キヤノングループの販売会社として、複合機やITソリューションなどを展開。既存顧客へのフォローやソリューション提案が中心のルート営業です。

【データ】残業時間：21.0時間／有休消化率：78.0%／激務度：43

【評判】「大企業としてのコンプライアンス意識が高く、サービス残業などは発生しない」「指定有休制度などもあり、年間で取得すべき日数が明確になっている」という意見が見られます。

【まとめ】日本を代表するメーカーの販売会社として、法令順守意識が非常に高く、健全な労働環境が整備されています。残業時間も短く、有休取得のサポートも手厚いため、安定した働き方を求める方におすすめです。

資生堂

【概要】化粧品・美容関連製品を扱うグローバル企業。百貨店や小売店などへのルート営業・美容部員マネジメントなどが中心です。

【データ】残業時間：24.5時間／有休消化率：78.0%／激務度：47

【評判】「美容業界の中でも、残業規制は厳しい方で、ワークライフバランスを重視している」「有休は申請しやすく、特に女性は育児関連の休暇制度も充実している」という声があります。

【まとめ】グローバル企業として、多様な働き方を推進しており、残業時間、有休消化率ともに良好な数値です。美容業界に興味があり、働きやすさも求める方におすすめのホワイト企業です。

株式会社キーエンス

【概要】センサーや測定器などの高精度なFA（ファクトリーオートメーション）機器の開発・販売を行うメーカー。独自の直販体制を敷き、顧客の課題解決型のルート営業を行います。

【データ】残業時間：22.5時間／有休消化率：75.0%／激務度：48

【評判】「高収入だが激務というイメージが強いが、近年は残業規制が厳しくなり、効率重視の文化がより強固になった」「土日出勤はほぼなく、ON/OFFの切り替えはしやすい」という声もあります。

【まとめ】業界トップクラスの給与水準を誇る一方、高い生産性が求められる企業です。しかし、厳格な労働時間管理と土日休みの徹底により、残業規制が効いているため、激務度のスコアは比較的低く出ています。

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

【概要】富士フイルムホールディングス傘下のIT・ドキュメントソリューションプロバイダー。複合機やソリューションの既存顧客へのルート営業が中心です。

【データ】残業時間：25.1時間／有休消化率：75.0%／激務度：50

【評判】「親会社のコンプライアンス意識が高く、労務管理は厳格。サービス残業は皆無」「有休は非常に取りやすい雰囲気で、夏休みとは別に計画的な取得も推奨されている」との意見があります。

【まとめ】大手メーカー系企業らしく、労働環境の整備は非常に進んでいます。残業時間・有休消化率ともに良好な数値であり、安定性と働きやすさを両立している、ホワイト度の高い企業です。

住友商事株式会社

【概要】五大商社のひとつ。多様な事業分野で、既存取引先との関係維持・拡大を担う機能もルート営業に近いものがあります。

【データ】残業時間：27.2時間／有休消化率：75.0%／激務度：52

【評判】「部署による差は大きいが、全社的には働き方改革が進んでいる」「長期休暇は取得しやすく、有休消化率も高水準で安定している」といった声が寄せられています。

【まとめ】総合商社という業種の特性上、激務のイメージもありますが、近年は働き方改革による残業抑制が進んでいます。もともとの高い有休消化率と相まって、激務度スコアは比較的良好です。

株式会社デンソー

【概要】世界的な自動車部品メーカー。自動車メーカーやサプライヤーへの部品供給に関するルート営業（産業機器・サービス関連部門など）。

【データ】残業時間：30.0時間／有休消化率：75.0%／激務度：55

【評判】「製造業としては残業は標準的だが、年々削減の動きが見られる」「有休取得は会社全体で推奨されており、年間でしっかり消化できる」という意見が多く見られます。

【まとめ】日本を代表するグローバルメーカーとして、健全な労働環境が整備されています。残業時間も平均的でありながら、有休がしっかり消化できるため、激務度スコアは中位ですがホワイト寄りの評価ができます。

株式会社LIXIL

【概要】住宅設備・建材の大手メーカー。工務店や販売代理店などへのルート営業が中心です。

【データ】残業時間：27.0時間／有休消化率：72.0%／激務度：55

【評判】「残業は部署によるが、全体的には削減傾向にあり、早く帰る日を設けるなどの取り組みがある」「有休は年に数回、計画的に取得するよう推奨されている」という意見が見られます。

【まとめ】住宅設備業界の中では、比較的残業時間が短く、有休消化率も高い水準です。大手企業としての安定感と、労働環境の改善への取り組みがホワイト企業評価に繋がっています。

三井物産株式会社

【概要】五大商社のひとつ。国内外の幅広い産業分野で事業を展開。トレーディングや事業投資における既存顧客とのリレーションシップ管理が重要です。

【データ】残業時間：31.0時間／有休消化率：74.0%／激務度：57

【評判】「裁量が大きい一方で責任も伴うが、ワークライフバランスへの配慮は年々高まっている」「有休取得を推奨する制度が整っており、休みは比較的自由に取れる」という声があります。

【まとめ】総合商社の中でも、残業時間と有休消化率のバランスが取れており、激務度は低い部類に入ります。高い報酬と充実した福利厚生に加え、労務環境も整備されており、ホワイト要素は高いと言えます。

日本たばこ産業株式会社（JT）

【概要】たばこ事業を主軸に、食品、医薬なども展開。たばこ製品の販売店（小売店）などへのルート営業が主力です。

【データ】残業時間：25.0時間／有休消化率：65.0%／激務度：60

【評判】「公務員的な安定感があり、ノルマに追われるような激務は少ない」「有休は非常に取りやすく、ワークライフバランスを重視できる」という声が多く見られます。

【まとめ】安定したビジネスモデルと高い収益性を持つため、過度なノルマ追及が少なく、働きやすい環境が整備されています。激務度スコアも中間より低く、ホワイト要素が高い企業と言えます。

TOTO株式会社

【概要】トイレ、洗面化粧台などの衛生陶器を中心とする住宅設備メーカー。販売店や工務店へのルート営業が主力です。

【データ】残業時間：29.5時間／有休消化率：70.0%／激務度：60

【評判】「業界大手としてコンプライアンス意識が高く、サービス残業はない」「有休は比較的取りやすく、自分の裁量で取得時期を調整できる」という声があります。

【まとめ】安定した事業基盤を持つ老舗メーカーであり、労働環境は健全です。激務度スコアは中間ですが、残業時間と有休消化率のバランスが取れており、ホワイト寄りと言えます。

株式会社伊藤園

【概要】お茶を中心とする飲料メーカー。自社製品のルート営業として、スーパーやコンビニ、自動販売機オペレーターなどへの提案活動を行います。

【データ】残業時間：33.5時間／有休消化率：72.0%／激務度：62

【評判】「季節変動や新商品発売時には残業が増えるが、全体としては過度な長時間労働はない」「有休は年間で取得目標が設定されており、上司も率先して取得している」との意見が見られます。

【まとめ】食品・飲料業界は体力勝負の側面もありますが、同社は有休消化率が比較的高い水準で維持されており、激務度も中位に位置しています。労働環境の改善に力を入れているため、ホワイト寄りと言えます。

三菱UFJ銀行

【概要】日本最大の金融グループの傘下にあるメガバンク。法人・個人富裕層などへの金融商品・サービスのルート営業を行います。

【データ】残業時間：32.5時間／有休消化率：70.0%／激務度：63

【評判】「近年は働き方改革が急速に進んでおり、残業抑制の意識が非常に高い」「有休は年間で一定日数の取得が義務化されており、上司も率先して取得している」との意見が見られます。

【まとめ】かつては激務のイメージが強かった金融業界ですが、メガバンクは労働環境の改善に力を入れています。高い有休消化率が示す通り、休みやすい環境が整備されており、ホワイト化が進んでいます。

アサヒビール株式会社

【概要】ビールやその他のアルコール飲料を製造・販売。料飲店や小売店などへのルート営業が主力です。

【データ】残業時間：35.0時間／有休消化率：71.0%／激務度：64

【評判】「酒類業界特有の繁忙期はあるものの、普段の残業は適切に管理されている」「会社の制度として有休は取りやすく、プライベートとの両立は比較的容易」という声があります。

【まとめ】競合が激しい業界でありながら、安定した事業基盤のもと、残業時間と有休消化率の両方で健全な水準を保っています。有休がしっかり取れる体制があるため、激務度スコアは中間よりやや低めです。

サントリーホールディングス株式会社

【概要】アルコール飲料、清涼飲料、食品などを扱う大手企業。グループ内の各社で酒販店やスーパーなどへのルート営業を展開しています。

【データ】残業時間：35.5時間／有休消化率：70.0%／激務度：66

【評判】「給与水準が高く、その分忙しい側面もあるが、労働時間の管理は厳格に行われている」「有休取得率は高く、自分の裁量で調整すれば長期休暇も取得可能」という意見が見られます。

【まとめ】日本を代表する企業の一つであり、充実した福利厚生と高い給与水準が魅力です。激務度は中間ですが、高い有休消化率が示すように、休みやすい環境が整っています。

三井住友銀行

【概要】メガバンクの一角。法人・個人富裕層向けなど、幅広い顧客への金融ソリューションのルート営業が中心です。

【データ】残業時間：34.0時間／有休消化率：68.0%／激務度：66

【評判】「残業抑制は厳しく、早く帰るよう促されることが多い」「有休は計画的に取得する文化があり、土日と繋げて長期休暇を取ることも可能」という声があります。

【まとめ】三菱UFJ銀行と同様に、労働環境の改善に積極的です。残業時間は依然として中位ですが、高い有休消化率がワークライフバランスへの配慮を示しており、ホワイト寄りと評価できます。

キリンホールディングス株式会社

【概要】ビール、ワイン、清涼飲料、医薬品などを展開する複合企業。ルート営業は、主に酒類・飲料部門において行われます。

【データ】残業時間：37.0時間／有休消化率：68.0%／激務度：69

【評判】「業界の特性上、繁忙期はあるが、長時間労働は規制されており、PCの強制シャットダウンなども導入されている」「有休消化は義務化されているため、取得は容易」という声が寄せられています。

【まとめ】競合他社と比較しても、残業時間と有休消化率のバランスが取れており、労働環境は良好です。特に有休が制度としてしっかり担保されている点が、ホワイト企業としての評価を高めています。

みずほフィナンシャルグループ

【概要】メガバンクグループ。法人・個人顧客への金融商品のルート営業を行います。

【データ】残業時間：35.5時間／有休消化率：65.0%／激務度：71

【評判】「残業時間は以前より減っているが、部署や担当業務によっては依然として多い」「有休は業務調整が必要だが、比較的取得しやすい雰囲気がある」という意見が見られます。

【まとめ】他のメガバンクと比較すると激務度スコアはやや高いものの、全体として見れば労働環境の整備は進んでいます。金融業界の中ではホワイト化の途上にあると言えます。

三菱商事株式会社

【概要】五大商社のひとつ。世界規模で多様なビジネスを展開。既存の取引先や投資先とのリレーション維持・事業拡大が業務の中心です。

【データ】残業時間：39.5時間／有休消化率：66.0%／激務度：74

【評判】「仕事の密度は高いが、働き方改革により、以前に比べ残業時間は大幅に減少している」「有休は部署や担当にもよるが、概ね取得しやすい環境にある」という意見が見られます。

【まとめ】激務のイメージが強い総合商社ですが、残業時間・有休消化率ともに着実に改善が見られます。激務度スコアは高い部類に入りますが、業界内ではホワイト化が進んでいると言えます。

積水化学工業株式会社

【概要】高機能プラスチックス、住宅、環境・ライフラインなど幅広い事業を展開する大手化学メーカー。既存顧客や販売代理店へのルート営業が中心です。

【データ】残業時間：42.0時間／有休消化率：60.0%／激務度：82

【評判】「メーカーとしては残業が多い部署もあるが、全社的には削減傾向にある」「有休は計画的に取得するよう推奨されており、比較的取得しやすい」という声があります。

【まとめ】激務度スコアは中程度ですが、安定した事業基盤と大手メーカーならではの福利厚生が魅力です。残業時間をより削減できれば、さらにホワイト度が高まると言えます。

積水ハウス株式会社

【概要】大手ハウスメーカー。注文住宅や賃貸住宅などの建築・販売における既存顧客や契約者へのアフターフォローなどがルート営業に該当します。

【データ】残業時間：45.5時間／有休消化率：58.0%／激務度：88

【評判】「住宅業界の営業としては残業は多めだが、その分給与は高い。効率化の取り組みは進んでいる」「有休は自分の業務を調整できれば問題なく取得できる」といった声が見られます。

【まとめ】住宅業界は顧客対応などで労働時間が長くなりがちですが、業界大手として労務管理体制は整備されています。有休消化率の改善がさらなるホワイト化の鍵となります。

大和ハウス工業株式会社

【概要】住宅、商業施設、物流施設など幅広い建設事業を展開する大手ハウスメーカー。既存顧客への深耕営業や、BtoBの法人営業がルート営業の役割を持ちます。

【データ】残業時間：49.0時間／有休消化率：55.0%／激務度：94

【評判】「残業時間は多い傾向にあるが、実績に応じてしっかり評価される体制がある」「有休は部署や担当エリアによるが、年間で最低限の消化は可能」という意見があります。

【まとめ】建設・住宅業界の営業職としては、残業時間は長めですが、大企業としてコンプライアンス意識は高いです。有休消化率を上げることで、より働きやすい環境に近づくでしょう。

旭化成ホームズ株式会社

【概要】旭化成グループの住宅メーカー。「ヘーベルハウス」が主力。既存オーナーへのリフォーム・メンテナンス提案などがルート営業の要素を持ちます。

【データ】残業時間：52.0時間／有休消化率：50.0%／激務度：102

【評判】「残業時間は多く、業務負荷は高いが、給与水準も高い」「有休は計画的な取得が推奨されているものの、業務量が多く、消化しきれない場合がある」といった声が見られます。

【まとめ】住宅業界は激務度が高く出る傾向にありますが、その中でも同社は残業時間、有休消化率ともに厳しい水準です。しかし、大手メーカーの子会社として福利厚生は充実しており、今後の環境改善に期待できます。

日本生命保険相互会社

【概要】国内最大手の生命保険会社。既存契約者へのアフターフォローや、法人・団体への保険提案がルート営業に該当します。

【データ】残業時間：55.5時間／有休消化率：45.0%／激務度：111

【評判】「営業職は個人ノルマ達成のために長時間労働になりがち」「有休は制度上あるが、業務量が多く、完全に消化するのは難しい」という意見が多く見られます。

【まとめ】保険業界の営業職は、ルート営業であっても激務度が非常に高く出る傾向にあります。残業時間が長く、有休消化率も低いため、ホワイト企業と呼ぶには厳しい水準です。

第一生命保険株式会社

【概要】大手生命保険会社。既存契約者へのフォローや、企業・団体への団体保険提案などが主な業務です。

【データ】残業時間：59.0時間／有休消化率：40.0%／激務度：119

【評判】「営業部門は、顧客対応や事務処理で残業が多くなりやすい」「有休は取得できるが、周囲への配慮が必要な雰囲気がある」という声が目立ちます。

【まとめ】日本生命と同様に、生命保険の営業職は激務度が高く、残業時間、有休消化率ともに厳しいデータとなっています。ワークライフバランスを重視する方は、他業界を検討すべきかもしれません。

明治安田生命保険相互会社

【概要】大手生命保険会社。主に団体職員や法人への保険販売・アフターサービスなどがルート営業に該当します。

【データ】残業時間：62.0時間／有休消化率：35.0%／激務度：127

【評判】「個人営業に比べればルート営業の要素もあるが、目標達成のための労働時間は長い」「有休は存在するが、体調不良時などに限られる傾向がある」との意見が見られます。

【まとめ】生命保険業界の中で見ても、激務度スコアは非常に高い水準です。特に有休消化率の低さが目立っており、このデータからはホワイト企業とは判断しがたい状況です。

住友生命保険相互会社

【概要】大手生命保険会社。団体職員や法人などへの保険提案や既存契約者への対応が中心です。

【データ】残業時間：65.0時間／有休消化率：30.0%／激務度：135

【評判】「営業職は目標達成が至上命題であり、長時間労働は避けられない雰囲気がある」「有休は制度としてあるものの、事実上、取りにくい状況にある」という声があります。

【まとめ】激務度ランキングの最下位であり、残業時間・有休消化率ともに非常に厳しい数値です。生命保険業界の営業職への転職を検討する場合は、この激務度を覚悟しておく必要があります。

ルート営業で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

今回のランキングは、OpenWorkの公開データに基づき、「激務度」という客観的な指標でホワイト度を測りました。しかし、これはあくまで全社的な平均値であり、部署や配属されるルート、上司によって実際の労働環境は大きく異なります。

また、ルート営業は、単に商品を届けるだけでなく、顧客との信頼関係構築や課題解決のための提案が求められます。そのため、企業の事業安定性や製品力、そして「どれだけ顧客に時間を割けるか」が重要になります。データだけでなく、企業の「文化」や「実情」まで踏み込んで調査することが不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

OpenWorkなどのデータは重要ですが、実際に働いている人の生の声に勝る情報はありません。もし可能であれば、現役社員や元社員に直接話を聞いてみるのが最も確実な方法です。

大学のキャリアセンターなどを通じて、志望企業のOB・OGに接触できないか探してみましょう。匿名性が高いSNSや掲示板では、企業名を出さずに「〇〇業界のルート営業って実際どう？」といった質問を投げかけることで、正直な意見を聞ける場合があります。

知人がその企業の取引先や協力会社にいる場合、社外から見た「残業の多さ」や「社員の疲弊度」などを聞くのも有効です。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWork以外にも、企業の口コミサイトや転職会議などのサイトは複数存在します。一つのサイトだけの情報に頼るのではなく、複数のサイトを横断的にチェックすることで、情報の偏りを防ぎ、より真実に近い情報を得ることができます。

5年前の情報と最新の情報では、企業の働き方改革の進捗により状況が大きく変わっている可能性があります。直近1〜2年の口コミを重点的に確認しましょう。総合職全体の口コミではなく、「営業職」「ルートセールス」など、あなたが目指す職種に特化した口コミを絞り込んで確認することで、より実態に近い情報を得られます。

「激務」という意見があった場合、「なぜ激務なのか？（ノルマが厳しいのか、人手不足なのか、非効率な業務が多いのか）」という理由まで深掘りして確認することが重要です。

 

転職エージェントをフル活用する

転職エージェントは、企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、「非公開情報」や「リアルな社内情報」を持っています。

「あの会社のルート営業は、本当に残業が少ないですか？」「平均残業時間は〇時間とありますが、営業部署の実態はどうですか？」など、具体的なデータと現場の実態の乖離について質問しましょう。エージェントは、過去にその企業に転職した人の入社後の状況を把握している場合があります。「以前入社された方は、ワークライフバランスについて満足されていましたか？」と聞いてみるのも有効です。

ルート営業職で給与水準と安定性を両立させるコツ

今回のランキングで上位に来た企業は、大手の製造業、商社、IT企業など、事業基盤が非常に安定している企業が目立ちました。ルート営業は、単に商品を届けるだけでなく、顧客との継続的な関係構築が求められます。

そのため、企業の製品やサービスが安定しており、市場での地位が確立しているほど、過度なプレッシャーや非効率な業務が減り、結果的に労働環境がホワイトになる傾向があります。特に、給与水準が高いにもかかわらず激務度が低い企業は、高収益体質で健全な経営が行われている可能性が高いです。

単に「残業が少ない」だけでなく、その企業が長く安定して働き続けられる基盤を持っているかという視点も非常に重要です。最後に、今回のランキングで興味を持った企業があれば、ぜひ上記で紹介した調査方法を実践し、あなたにとっての最高のホワイト企業を見つけてください。