【30社】スポーツ業界のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、スポーツ業界のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】スポーツ業界のホワイト企業ランキング

全国のスポーツ用品メーカー、施設運営、興行、サービス関連企業のうち、客観データが揃った上位30社を「激務度」の低い順（＝ホワイト度の高い順）に選定しました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

スポーツ業界ホワイト企業の紹介

ランキング上位の企業を中心に、それぞれの働きやすさの特徴を解説します。

株式会社アシックス

【概要】世界的なスポーツ用品メーカーであり、特にランニングシューズに強みを持ちます。

【データ】残業時間：17.5h／有休消化率：81.3%／激務度：36

【評判】「リモートワークやフレックスが完全に定着しており、私生活との調整が極めて容易」との声が圧倒的です。

【まとめ】残業の少なさと有休取得のしやすさが両立しており、業界屈指のクリーンな就業環境といえます。

シマノ株式会社

【概要】自転車部品の世界トップメーカーであり、釣り具でも知られる優良企業です。

【データ】残業時間：19.1h／有休消化率：78.4%／激務度：41

【評判】製造・開発・営業のバランスが良く、労働組合が強いため有休取得も計画的に進められます。

【まとめ】高収益な経営基盤が従業員の余裕を生んでおり、長期勤続が可能な安定企業です。

ブリヂストンサイクル株式会社

【概要】ブリヂストングループの自転車製造部門です。

【データ】残業時間：18.2h／有休消化率：72.5%／激務度：46

【評判】大手グループの福利厚生が適用され、コンプライアンス意識が非常に高いのが特徴です。

【まとめ】メーカー気質が強く、安定したルーチンワーク中心でワークライフバランスに優れます。

ミズノ株式会社

【概要】日本を代表する総合スポーツメーカーです。

【データ】残業時間：21.0h／有休消化率：74.3%／激務度：47

【評判】「スポーツ好き」が集まる環境ながら、サービス残業撲滅に向けた管理が徹底されています。

【まとめ】老舗ならではの手厚い待遇と、現代的な労務管理が見事に融合しています。

アメアスポーツジャパン株式会社

【概要】サロモン、アトミック等を擁する外資系メーカーです。

【データ】残業時間：15.8h／有休消化率：62.0%／激務度：54

【評判】外資系らしく効率重視。自分の仕事が終われば早く帰る文化が醸成されています。

【まとめ】圧倒的な残業時間の少なさが魅力で、個人の裁量を尊重する文化です。

株式会社ゴールドウイン

【概要】ザ・ノース・フェイス等を展開するアウトドア・スポーツ用品メーカーです。

【データ】残業時間：24.3h／有休消化率：68.2%／激務度：56

【評判】アウトドアを推奨する風土があり、休日取得への理解が非常に深いです。

【まとめ】「遊び」を仕事に活かす文化が、結果として働きやすさを高めています。

テーラーメイドゴルフ株式会社

【概要】ゴルフ用品の世界的大手メーカーの日本法人です。

【データ】残業時間：20.1h／有休消化率：63.5%／激務度：57

【評判】ゴルフシーズン以外の残業抑制が徹底されており、メリハリのある働き方が可能です。

【まとめ】趣味と実益を兼ねた社員が多く、働きやすさの満足度が高い環境です。

プーマジャパン株式会社

【概要】ドイツに本拠を置くプーマの日本法人です。

【データ】残業時間：22.4h／有休消化率：64.1%／激務度：58

【評判】「自由な社風」が強調されており、部署間の調整で長期休暇も比較的容易に取得できます。

【まとめ】フラットな組織構造が、従業員のストレス軽減と効率的な就業に寄与しています。

デサント株式会社

【概要】高機能スポーツウェアを得意とするメーカーです。

【データ】残業時間：23.5h／有休消化率：61.5%／激務度：62

【評判】若手のうちから責任ある仕事を任されますが、労務管理もしっかりと行われています。

【まとめ】キャリアアップを望みつつ、私生活も大切にしたい層に向くホワイト環境です。

ヨネックス株式会社

【概要】バドミントン、テニス等のスポーツ用品で世界を牽引するメーカーです。

【データ】残業時間：25.1h／有休消化率：59.8%／激務度：65

【評判】製造現場に近いこともあり、非常に堅実でコンプライアンスを重視する姿勢が強いです。

【まとめ】急激な変動が少ない業界シェアの安定が、従業員の働きやすさに反映されています。

株式会社ジャイアント

【概要】世界最大級の自転車メーカー、ジャイアントの日本法人です。

【データ】残業時間：20.8h／有休消化率：55.4%／激務度：65

【評判】店舗支援や営業活動においても、無駄な残業を省く合理的な運営がなされています。

【まとめ】少数精鋭ながら効率化が進んでおり、激務を避けられる仕組みが整っています。

ゼット株式会社

【概要】スポーツ用品の卸売と自社ブランド展開を行う老舗企業です。

【データ】残業時間：21.3h／有休消化率：54.2%／激務度：67

【評判】卸売業特有の繁忙期はあるものの、残業管理は適切に行われ、安定感があります。

【まとめ】安定した経営基盤を持つ「隠れた優良企業」的なホワイト環境です。

株式会社ドーム（アンダーアーマー）

【概要】アンダーアーマーの日本代理店事業を行っています。

【データ】残業時間：28.5h／有休消化率：61.2%／激務度：67

【評判】以前より大幅に働き方が改善され、現在は計画的な就業が奨励されています。

【まとめ】エネルギー溢れる社風ながら、現代的な労務管理に移行している過渡期的なホワイト企業です。

ナイキジャパン合同会社

【概要】世界No.1スポーツブランドの日本法人です。

【データ】残業時間：32.4h／有休消化率：65.0%／激務度：67

【評判】仕事の難易度は高いものの、福利厚生の充実度と評価の公平性が高く、離職率も低いです。

【まとめ】外資系トップ企業らしいタフさと働きやすさが高度にバランスしています。

株式会社ルネサンス

【概要】フィットネスクラブ「ルネサンス」を全国展開しています。

【データ】残業時間：22.5h／有休消化率：54.3%／激務度：68

【評判】シフト制ながらも、スタッフ同士の連携で希望休が通りやすい雰囲気があります。

【まとめ】店舗運営職が含まれる中でこの激務度は、組織的な労務管理の成果といえます。

グローブライド株式会社

【概要】「ダイワ」ブランド等の釣り具、ゴルフ用品を展開しています。

【データ】残業時間：26.2h／有休消化率：58.1%／激務度：68

【評判】「穏やかな社員が多い」とされ、過度な競争よりも協調して働く文化があります。

【まとめ】レジャー分野の安定性を背景に、心理的安全性の高いホワイト環境が守られています。

アディダスジャパン株式会社

【概要】アディダスの日本法人です。

【データ】残業時間：30.2h／有休消化率：58.5%／激務度：72

【評判】「ダイバーシティへの理解が深く、多様な働き方を許容する」との声が多いです。

【まとめ】外資系らしいスピード感はありますが、個人のライフスタイルを尊重する風土です。

株式会社セントラルスポーツ

【概要】フィットネスクラブのパイオニアです。

【データ】残業時間：25.5h／有休消化率：52.1%／激務度：73

【評判】歴史がある分、教育体制が整っており、無茶な働き方は是正されつつあります。

【まとめ】業界再編の中でも安定した就業環境を維持している大手企業です。

株式会社メガロス

【概要】野村不動産グループが運営するフィットネスクラブです。

【データ】残業時間：27.2h／有休消化率：51.4%／激務度：76

【評判】デベロッパー系のバックボーンがあり、コンプライアンス管理は非常に厳しいです。

【まとめ】大手グループならではの安心感と、整った労務制度が魅力です。

ダンロップスポーツマーケティング

【概要】住友ゴムグループのスポーツ用品販売会社です。

【データ】残業時間：31.4h／有休消化率：54.8%／激務度：77

【評判】親会社の意向もあり、働き方改革への意識は年々高まっています。

【まとめ】グループ全体の「ホワイト化」の流れに乗っており、将来的な安定感があります。

コニカミノルタジャパン（スポーツ事業）

【概要】IT×スポーツの領域で、映像解析ソリューション等を展開しています。

【データ】残業時間：33.1h／有休消化率：55.2%／激務度：78

【評判】IT企業的な側面が強く、ハイブリッドワーク等の柔軟な制度が利用可能です。

【まとめ】従来のスポーツ企業とは一線を画す、テック系のホワイトな働き方が可能です。

株式会社コナミスポーツ

【概要】業界最大手のフィットネスクラブ運営企業です。

【データ】残業時間：28.5h／有休消化率：48.9%／激務度：80

【評判】大手ならではのシステム化が進んでおり、業務の可視化が徹底されています。

【まとめ】多忙な時期はあるものの、管理体制が非常にしっかりとした安定企業です。

アメニティーズグループ

【概要】スポーツ施設やアミューズメント施設の運営を行っています。

【データ】残業時間：25.1h／有休消化率：44.5%／激務度：81

【評判】地域密着型で転勤が少なく、地元で安定して働きたい層からの支持が高いです。

【まとめ】地場優良企業的なホワイトさがあり、腰を据えて働ける環境です。

株式会社アルペン

【概要】スポーツ用品小売の最大手です。

【データ】残業時間：34.2h／有休消化率：51.2%／激務度：83

【評判】店舗運営は多忙ですが、本社部門やバックオフィスは非常に残業が少ないです。

【まとめ】小売業という特性上激務度は上がりますが、上場企業としての福利厚生は完備されています。

ゼビオホールディングス株式会社

【概要】大型スポーツ専門店「スーパースポーツゼビオ」等を展開。

【データ】残業時間：35.5h／有休消化率：48.3%／激務度：87

【評判】現場主導の活気がある一方で、本社の管理体制強化が急ピッチで進んでいます。

【まとめ】実力主義の側面もありますが、福利厚生を含めた組織的な守りは固いです。

株式会社楽天野球団（東北楽天ゴールデンイーグルス）

【概要】プロ野球球団の運営会社です。

【データ】残業時間：42.5h／有休消化率：54.1%／激務度：88

【評判】シーズン中は非常に多忙ですが、楽天グループの先進的な人事制度が適用されます。

【まとめ】興行界の中では異例の「データに基づく労務管理」がなされているホワイト寄り球団です。

株式会社西武ライオンズ

【概要】埼玉西武ライオンズの運営会社です。

【データ】残業時間：45.1h／有休消化率：56.4%／激務度：89

【評判】西武グループの一員として、鉄道系企業特有の堅実な労務管理が行われています。

【まとめ】伝統ある球団運営を支える「インフラ企業」的な安定感があります。

株式会社ヤクルト球団

【概要】東京ヤクルトスワローズの運営会社です。

【データ】残業時間：41.2h／有休消化率：51.5%／激務度：90

【評判】少数精鋭で家庭的な雰囲気があり、球団運営職の中では離職率が低い傾向にあります。

【まとめ】ヤクルト本社というバックボーンによる安定と、風通しの良さが特徴です。

株式会社コンサドーレ

【概要】Jリーグ・北海道コンサドーレ札幌の運営会社です。

【データ】残業時間：44.3h／有休消化率：48.5%／激務度：96

【評判】地域への愛着が強く、職員のモチベーションが非常に高いのが特徴です。

【まとめ】多忙さは避けられませんが、地元での圧倒的な地位とやりがいが支えとなります。

株式会社ガンバ大阪

【概要】パナソニックグループのJリーグクラブ運営会社です。

【データ】残業時間：48.2h／有休消化率：45.1%／激務度：103

【評判】親会社のパナソニックに準じた厳格な福利厚生とコンプライアンス管理があります。

【まとめ】興行特有のハードさはありますが、日本トップレベルの企業制度に守られた環境です。

スポーツ業界で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

スポーツ業界は「メーカー・小売」と「興行・施設運営」で、働き方が180度異なります。メーカー職は一般的な製造業に近いホワイトさを享受しやすいですが、球団やクラブなどの興行職は、試合日程に縛られるため激務度が高くなる傾向にあります。

しかし、ランキングで見られるように、球団であっても大手グループ傘下であれば、代休取得や残業管理が徹底されているケースもあります。表面的な「楽しそう」というイメージだけでなく、実態を数値で把握することが重要です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

もっとも確実なのは、実際にその企業で働いている人、あるいは取引先の人に話を聞くことです。特にスポーツ業界は横のつながりが強く、以下のような生の情報が得られやすいです。

• シーズンオフの過ごし方： 球団等の場合、オフシーズンにしっかりと長期休暇が取れるか。
• 福利厚生の利用実態： 自社製品の社員割引だけでなく、自社施設を本当にプライベートで活用できているか。

現場の生の声は、数値化しにくい「社内の空気感」を知る唯一の手がかりとなります。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのデータは非常に強力ですが、他のサイトも併用することで死角をなくしましょう。

• 職種別の偏りに注目： 「営業は激務だが企画は定時帰り」といった職種ごとのギャップがないかを確認します。
• 直近2年以内の変化： 働き方改革はここ1～2年で急激に進んでいるため、古い口コミに惑わされないよう注意が必要です。

転職エージェントをフル活用する

スポーツ業界は求人数が限られ、非公開求人も多いため、専門のエージェントを活用するのが効率的です。

• 内情の把握： 「あの企業は今、組織改編中で少しバタバタしている」といった、データに現れないリアルタイムな情報を得られます。
• 条件交渉の代行： スポーツ愛を前提にした「やりがい搾取」にならないよう、年収や残業代の条件をプロの視点で交渉してもらえます。

スポーツ業界特有の「繁忙期と閑散期」の落差を理解する

スポーツ業界をホワイトか判断する上で欠かせないのが、「年間の稼働サイクル」です。

多くのメーカーは新製品発表時期、球団はシーズン中やキャンプ時期に業務が集中します。ホワイト企業と呼ばれる会社は、この波を「全社的なフレックス」や「シーズンオフの一斉休暇」で適切に吸収する仕組みを持っています。

単月の残業代だけで判断せず、年間を通して自分のライフスタイルを維持できる仕組み（例：変形労働時間制の適切な運用）があるかをチェックすることが、長期的にこの業界で活躍し続けるための鍵となります。

データという客観的な指標を軸に、現場の生の情報やエージェントの知見を組み合わせることで、あなたにとっての「真のホワイト企業」を見極めてください。