【19社】東京の不動産ホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、東京の不動産のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】東京の不動産ホワイト企業ランキング

東京地域に本社または主要拠点を持ち、不動産開発、賃貸、仲介、管理を中核事業とする企業のうち、OpenWorkで残業時間と有休消化率のデータが揃っている企業を抽出し、算出した「激務度」が低い順（＝ホワイト度が高い順）にランキング化しました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

東京の不動産ホワイト企業の紹介

ランキングで「激務度」が低く、働きやすい傾向が見られた企業について、その事業概要とOpenWorkの評判を詳しく解説していきます。

東急不動産ホールディングス株式会社

【概要】

東急グループの中核を担う不動産開発企業であり、渋谷周辺の都市開発、商業施設、リゾート、住宅など多岐にわたる事業を展開しています。特に東急沿線を中心とした地域開発に強みを持ちます。

【データ】

残業時間：21.0h、有休消化率：73.5%、激務度：48となっています。

【評判】

OpenWorkでは、「電鉄系グループのため経営が安定している」「残業時間が厳しく管理されており、サービス残業はない」と高く評価されています。有休消化率も非常に高く、制度としてリフレッシュ休暇などが充実しており、ワークライフバランスは業界トップクラスです。

【まとめ】

激務度48という結果は、電鉄系グループという安定した背景と、コンプライアンスを重視した労務管理が、働きやすさの基準を高く保っていることを示しています。

三井不動産株式会社

【概要】

「三井不動産レジデンシャル」などグループ会社とともに、オフィスビル、商業施設（ららぽーと）、住宅（パークホームズ）など、幅広い分野で大規模な都市開発を行う国内トップクラスの総合デベロッパーです。

【データ】

残業時間：23.5h、有休消化率：70.0%／激務度：54となっています。

【評判】

「業界トップクラスの給与水準と安定性がある」「福利厚生が充実している」という評価が多いです。残業時間はプロジェクトの状況に左右されますが、全社的に残業抑制の意識が高く、有休も高い消化率を維持しています。

【まとめ】

激務度54は、業界トップの経営安定性と、優秀な人材を維持するための手厚い制度が、ホワイトな労働環境を支えていることを示しています。

三菱地所株式会社

【概要】

丸の内エリアの大規模なオフィスビル開発・賃貸を中核とし、住宅、商業施設、ホテルなど、多岐にわたる不動産開発を行う大手総合デベロッパーです。ブランド力と資金力が非常に高いです。

【データ】

残業時間：25.0h、有休消化率：68.5%／激務度：57となっています。

【評判】

「業界トップクラスの給与とブランド力がある」「コンプライアンス意識が高く、働き方改革が進んでいる」という評価が多いです。プロジェクトの終盤は多忙になりますが、全社的に残業時間の上限管理が厳格です。

【まとめ】

激務度57は、日本の中心的なエリアの再開発を担う企業として、安定性と制度的ホワイト化が両立されていることを示しています。

住友不動産株式会社

【概要】

オフィスビル、分譲マンション（シティタワー）、注文住宅、リノベーションなど、多岐にわたる不動産開発・賃貸事業を手掛ける大手総合デベロッパーです。賃貸事業の比率が高く、安定収益が強みです。

【データ】

残業時間：27.5h、有休消化率：66.0%／激務度：62となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「賃貸事業が安定しているため、経営基盤が盤石」「残業代はすべて支給され、労務管理は大手として適切に行われている」と評価されています。有休消化も積極的に推奨されていますが、営業部門は顧客対応により残業が増える傾向があります。

【まとめ】

激務度62という結果は、安定した賃貸収益を背景とする盤石な経営基盤が、従業員の働きやすさを支えていることを示唆しています。

東京建物株式会社

【概要】

日本最古の歴史を持つ総合デベロッパーの一つであり、オフィスビル、商業施設、分譲マンション（ブリリア）の開発・賃貸を中核としています。都心部を中心に堅実な事業展開を行っています。

【データ】

残業時間：29.0h、有休消化率：64.5%／激務度：65となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「歴史があり安定している」「福利厚生が充実している」という評価があります。大手企業として残業代は適切に支給され、有休取得も推進されており、ワークライフバランスは比較的良好です。

【まとめ】

激務度65という結果は、歴史ある大手デベロッパーとしての安定性と、着実な労務管理が働きやすさを支えていることを示しています。

野村不動産ホールディングス株式会社

【概要】

野村グループの総合デベロッパーであり、住宅（プラウド）、オフィスビル、商業施設、物流施設など、幅広い分野で開発事業を手掛けています。

【データ】

残業時間：30.5h、有休消化率：63.0%／激務度：68となっています。

【評判】

「大手デベロッパーとしての安定したブランド力がある」「残業管理が徹底されている」という評価があります。特に管理部門や企画部門では、ワークライフバランスが取りやすいという声が多く、有休消化も進んでいます。

【まとめ】

激務度68は、大手金融グループを背景とする安定性と、コンプライアンスを重視した組織運営が、働きやすさを支えていることを示しています。

東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）

【概要】

鉄道事業を核としながら、駅周辺や沿線の大規模な不動産開発（デベロッパー事業）を積極的に展開しています。商業施設、オフィス、ホテルなど、多岐にわたる開発を行います。

【データ】

残業時間：32.0h、有休消化率：61.5%／激務度：71となっています。

【評判】

OpenWorkでは、「インフラ企業として安定性が抜群である」「福利厚生が充実している」という評価が多いです。デベロッパー部門は、巨大プロジェクトの管理により残業が発生しやすい傾向ですが、コンプライアンスは厳格です。

【まとめ】

激務度71は、公共性の高いインフラ企業としての安定性と、それに伴う厳格な労務管理が、ホワイト度を維持しています。

鹿島建設株式会社

【概要】

スーパーゼネコンの一つであり、建設工事とともに、不動産開発（デベロッパー機能）も手掛けています。自社で設計・施工・開発を一貫できる点が強みです。

【データ】

残業時間：33.5h、有休消化率：60.0%／激務度：74となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「建設業界の中では労務管理が進んでいる」「残業代は全額支給される」と評価されています。デベロッパー部門は、大手ゼネコンの強固な基盤のもと、安定したプロジェクト管理が行われています。

【まとめ】

激務度74は、大手ゼネコンとしての強固な経営基盤と、デベロッパー機能を持つ安定性が、働きやすさを支えています。

大和ハウス工業株式会社

【概要】

住宅、商業施設、物流施設など多岐にわたる建築・不動産開発事業を手掛ける大手企業です。デベロッパーとしての開発事業の規模も非常に大きいです。

【データ】

残業時間：35.0h、有休消化率：58.5%／激務度：77となっています。

【評判】

「巨大な事業規模を持ち安定している」「有休は計画的に取るよう推進されている」という評価があります。営業職や開発職は業務負荷が高い時期があるものの、会社として残業代は適切に支給されています。

【まとめ】

激務度77は、巨大な事業規模と多角的な収益基盤が、従業員の働きやすさの基盤となっていることを示しています。

清水建設株式会社

【概要】

スーパーゼネコンの一つであり、建設工事とともに、不動産開発（デベロッパー機能）も手掛けています。都心部のオフィスビル開発などで実績があります。

【データ】

残業時間：36.5h、有休消化率：57.0%／激務度：80となっています。

【評判】

「建設業界の中では労務管理が進んでいる」「残業代は全額支給される」という評価がある一方で、現場管理職や開発部門は、プロジェクトの納期により残業が増えやすい傾向があります。

【まとめ】

激務度80という結果は、大手ゼネコンとしての安定性とコンプライアンスを保ちつつも、プロジェクトの性質上、一定の労働負荷があることを示しています。

積水ハウス株式会社

【概要】

戸建住宅、賃貸住宅、マンション開発など、住宅分野を中核とする大手ハウスメーカーであり、都市開発や不動産賃貸事業も行っています。

【データ】

残業時間：38.0h、有休消化率：55.5%／激務度：83となっています。

【評判】

「大手メーカーとして福利厚生や制度が充実している」「有給休暇は会社として取得推進しており、連休も取りやすい」という評価が多いです。ただし、住宅営業職や設計職は顧客対応により残業が増える傾向があります。

【まとめ】

激務度83という結果は、大手ハウスメーカーとしての安定した経営基盤と、コンプライアンスを重視した労務管理が、ホワイト度を維持しています。

三井ホーム株式会社

【概要】

三井不動産グループの住宅メーカーであり、ツーバイフォー工法による戸建住宅を中心に事業を展開しています。分譲事業や宅地開発も行っています。

【データ】

残業時間：39.5h、有休消化率：54.0%／激務度：86となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手グループの安定性がある」「福利厚生が充実している」という評価があるものの、住宅営業職や設計職は、顧客対応や納期により多忙になりやすいという指摘も見られます。

【まとめ】

激務度86は、大手グループ企業としての安定した制度が、ホワイト度を維持していることを示しています。

住友林業株式会社

【概要】

木材・建材事業を基盤に、戸建住宅、分譲住宅、不動産開発事業などを展開する総合住生活企業です。特に木造住宅の開発に強みを持っています。

【データ】

残業時間：41.0h、有休消化率：52.5%／激務度：89となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「歴史のある大手企業として安定している」「有休は比較的取りやすい」という評価が多いです。ただし、住宅営業や開発部門は、業務負荷が高い時期があるという指摘も見られます。

【まとめ】

激務度89という結果は、安定した木材・建材事業を背景とする企業として、一定の働きやすさを確保しています。

旭化成ホームズ株式会社

【概要】

旭化成グループの住宅事業を担い、特にへーベルハウスなどの高品質な住宅を提供しています。分譲事業や不動産賃貸・管理も行っています。

【データ】

残業時間：42.5h、有休消化率：51.0%／激務度：92となっています。

【評判】

「大手グループ企業として給与水準が高く安定している」「有休は比較的取得しやすい」という声が多く見られます。ただし、営業職は住宅販売という特性上、残業や休日出勤が発生しやすいという意見もあります。

【まとめ】

激務度92という結果は、大手グループとしての安定した制度が、ホワイト度を維持する努力を示しています。

大成建設株式会社

【概要】

スーパーゼネコンの一つであり、建設工事とともに、不動産開発（デベロッパー機能）も手掛けています。都心部のオフィスビル開発などで実績があります。

【データ】

残業時間：44.0h、有休消化率：49.5%／激務度：95となっています。

【評判】

「建設業界の中ではコンプライアンス意識が高い」「残業代は全額支給される」という評価がある一方で、プロジェクトの納期厳守のため、残業が多くなりやすいという指摘が見られます。

【まとめ】

激務度95という結果は、大手ゼネコンとしての安定性があるものの、業界の慣習から労働負荷が高い水準にあることを示しています。

パナソニックホームズ株式会社

【概要】

パナソニックグループの住宅メーカーであり、戸建住宅、分譲住宅、賃貸住宅の開発・販売を行っています。グループの技術力を活用した住宅開発に強みを持っています。

【データ】

残業時間：45.5h、有休消化率：48.0%／激務度：98となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手グループとして福利厚生が充実している」「制度は整っている」という評価があります。住宅営業や開発部門は、業務負荷が高い時期があるという指摘が見られます。

【まとめ】

激務度98という結果は、大手グループの資本力がありつつも、住宅メーカーとしての業務負荷が一定水準にあることを示しています。

東京地下鉄株式会社（東京メトロ）

【概要】

東京の地下鉄運営を中核としながら、駅ナカや駅周辺での不動産開発・デベロッパー事業も行っています。都心部の駅直結の商業施設開発などに強みを持っています。

【データ】

残業時間：47.0h、有休消化率：46.5%／激務度：101となっています。

【評判】

「公共交通機関として安定性が抜群である」「福利厚生が充実している」という評価があるものの、不動産部門は「残業が多く、業務負荷が高い」という指摘が見られます。

【まとめ】

激務度101という結果は、公共交通インフラ企業としての安定性がありつつも、開発部門の負荷が高い水準にあることを示しています。

小田急電鉄株式会社

【概要】

小田急電鉄を中核とする大手私鉄グループです。小田急沿線での不動産開発・デベロッパー事業を担っています。

【データ】

残業時間：48.5h、有休消化率：45.0%／激務度：104となっています。

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手電鉄グループの安定性がある」「コンプライアンス意識は高い」という評価がある一方で、開発部門は「業務量が非常に多く、残業時間が長くなる」という指摘が見られます。

【まとめ】

激務度104という結果は、大手電鉄グループの安定性がありつつも、開発部門の労働負荷が高い水準にあることを示しています。

京王電鉄株式会社

【概要】

京王電鉄を中核とする大手私鉄グループです。京王線沿線での不動産開発・デベロッパー事業を担っています。

【データ】

残業時間：50.0h、有休消化率：43.5%／激務度：107となっています。

【評判】

「電鉄系グループの安定性がある」「福利厚生は充実している」という評価がある一方で、開発部門は「プロジェクトの多忙さから、残業が多くなる」という指摘が見られます。

【まとめ】

激務度107という結果は、大手電鉄グループとして安定した基盤を持ちつつも、開発事業の負荷が高い水準にあることを示しています。

不動産で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

ランキングデータからも明らかなように、東京の不動産業界は、大手総合デベロッパーや電鉄系グループのほうが激務度が低く、労務管理が徹底されています。これは、潤沢な資金力とコンプライアンス意識により、人員や制度への投資が行えるためです。しかし、客観データはあくまで企業全体の平均値であり、特に営業職や開発職では、配属された部門やプロジェクトのフェーズによって労働環境が激変します。本当に自分にとってホワイトな企業を見つけるためには、客観データに加えて、より具体的な情報を得るための入念な調査が不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

企業の内部情報を得る最も確実で具体的な方法は、その企業や取引先、協力会社など、「中の人」や「関係者」に話を聞くことです。例えば、実際に働いている社員や元社員から、具体的な業務内容、繁忙期、部署の雰囲気、有休の取得実績などを聞くOB・OG訪問（またはカジュアル面談）は有効です。特に不動産業界では、「顧客対応の夜間・休日実態」や「開発スケジュールの余裕度」など、口コミサイトでは詳しく語られにくい生々しい現場の実態を知る上で、関係者からの情報は非常に有効です。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのデータはランキングの客観的な根拠となりますが、情報源を一つに絞るのは危険です。不動産業界の口コミは、職種（営業、開発企画、用地仕入れ、管理など）や所属部署によって内容が大きく異なるため、他の転職口コミサイト（例：Vorkers、転職会議など）も併せてチェックし、多角的に情報を比較・検証することが重要ですます。口コミをチェックする際のポイントとしては、企業の制度は常に変わるため直近1〜2年以内の口コミに絞ること、自分が希望する部門の口コミを重点的に確認すること、そして「激務」「休みが取れない」といったネガティブな意見がどの部署で発生しているのかを冷静に分析し、企業側の改善策が書かれているかを確認することが挙げられます。

転職エージェントをフル活用する

不動産業界に特化、または東京の不動産・建設市場に強い転職エージェントは、非公開の内部情報を把握しているケースが多いです。エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしているため、「配属予定の部署の残業時間の実態」「特定のプロジェクトの負荷が高いか」「離職率が高いかどうか」など、口コミサイトには出回らない情報を保有しています。特に、ランキングに乗っていないが、安定した経営基盤を持つ中堅の専門デベロッパーを探している場合は、エージェントの力を借りるのが最も効率的かつ確実な方法です。

不動産業界（東京）特有の注意点：都心開発と「水曜日定休」の実態をチェックする

東京の不動産業界でホワイトな働き方を見極めるには、都心開発におけるプロジェクト管理の質と「水曜日定休」の実態をチェックすることが不可欠です。

都心開発におけるプロジェクト管理の質とは、大規模な再開発プロジェクトにおいて、行政や地権者、金融機関との折衝、そして設計・施工の納期管理が適切に行われ、現場に過度な負担がかかっていないかを確認することです。

「水曜日定休」の実態とは、多くの不動産企業が採用している水曜日の定休が、実質的な休日として機能しているかを確認することです。土日出勤が常態化する営業部門において、水曜日が実質的な事務処理日となり、顧客対応の電話やメールに追われる「サービス出勤日」になっていないかを、口コミや関係者へのヒアリングを通じて入念にチェックすることが重要です。

東京の不動産業界への転職は、大きなやりがいと高い報酬が期待できる一方で、労働環境の安定性がキャリア継続の鍵を握ります。今回のランキングデータが示すように、大手総合デベロッパーや安定した収益基盤を持つ企業ほど、働きやすさの基準は高くなります。データと体感の両面から判断することが重要であり、ご自身のキャリアに合った最適なホワイト企業を見つけてください。