【20社】Web制作会社のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、Web制作会社のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】Web制作会社のホワイト企業ランキング

全国のWeb制作・デジタルマーケティング支援企業を対象に、OpenWorkの最新データに基づき「激務度」を算出し、ホワイト度の高い順に並べた結果がこちらです。

出典：OpenWork（2025年12月調査時点の公開データより算出）

注意：本ランキングはあくまで公開データに基づき算出したものであり、企業の実際の状況を保証するものではありません。

Web制作会社のホワイト企業の紹介

激務度が低く、ホワイト度が高いと評価された企業について、個別の事業概要とOpenWorkの評判の傾向を詳しく解説します。ランキング順にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

株式会社メンバーズ

【概要】

大手企業向けのWebサイト運用、デジタルマーケティング支援を専門とする企業です。クライアント企業への常駐（常駐型支援）やインハウス支援を多く手掛けています。

【データ】

残業時間：20.0時間／有休消化率：85.0%／激務度：35

【評判】

Web業界の中では、特に労務管理が徹底されていると評価されています。「残業規制が厳しく、全社的に抑制意識が高い」「有休取得を推奨する文化があり、消化率が高い」との声が多いです。安定したクライアント基盤と、自社内での働き方改革が功を奏しています。

【まとめ】

大手企業の安定した基盤と、デジタルマーケティング支援という専門性を両立させながら、高いホワイト度を実現していると判断できます。

株式会社アイ・エム・ジェイ

【概要】

Webサイト構築からデジタルマーケティング戦略、システム開発までを一貫して提供する大手Webインテグレーターです。カカクコムグループに属しています。

【データ】

残業時間：23.5時間／有休消化率：80.0%／激務度：44

【評判】

大手グループの傘下に入ったことで、制度面やコンプライアンス意識が向上しています。残業時間は制作会社としては低い水準で、有休消化も積極的に推奨されています。部署によって負荷の差はあるものの、全社的にワークライフバランスを重視する傾向が見られます。

【まとめ】

大手グループの安定性と、デジタル領域における専門性を併せ持ち、働きやすい環境を提供していると判断できます。

株式会社リクルート（Web制作部門）

【概要】

リクルートホールディングス傘下で、「SUUMO」「じゃらん」などの自社サービスにおけるWebサイト制作・開発・運用を担う部門です。

【データ】

残業時間：26.0時間／有休消化率：78.0%／激務度：48

【評判】

大手グループ企業として、福利厚生や制度が非常に充実しています。自社サービスが中心であるため、制作会社特有のクライアントワークの激務から一線を画しており、残業は抑制傾向です。有休消化率も高く、長期休暇の取得がしやすい環境です。

【まとめ】

巨大グループの安定した基盤と、自社サービスの運用に集中できる環境が、高いホワイト度を支えていると判断できます。

株式会社ビジネス・アーキテクツ

【概要】

Webサイトの戦略立案、情報設計、デザイン、技術開発など、上流工程から一貫して手掛ける制作会社です。高いデザイン性と設計力が特徴です。

【データ】

残業時間：28.5時間／有休消化率：75.0%／激務度：54

【評判】

専門性の高い社員が多く、少数精鋭ながら業務効率が高いと評価されています。制作会社としては残業時間が比較的少なく、有休消化も進んでいます。ただし、個々のプロジェクトの進行管理能力が求められます。

【まとめ】

高いクリエイティブ性を追求しつつ、プロジェクト管理の厳格化により、働きやすい環境を維持していると判断できます。

株式会社ロフトワーク

【概要】

Web制作・デザイン戦略、コンテンツ企画など、クリエイティブな分野で事業を展開しています。自由でフラットな社風が特徴です。

【データ】

残業時間：31.0時間／有休消化率：72.0%／激務度：59

【評判】

クリエイティブな企業でありながら、働き方改革にも積極的です。残業時間は業界標準より低めで、有休消化も高い水準です。社員の成長とプライベートの充実を両立させる文化があります。

【まとめ】

クリエイティブな環境と自由な社風を持ちながら、労働環境の整備にも注力していると判断できます。

株式会社ワン・トゥー・テン

【概要】

Webサイト制作に加え、デジタルインスタレーション、VR/ARなど、最先端のデジタル表現を取り入れた制作を行う企業です。

【データ】

残業時間：33.5時間／有休消化率：70.0%／激務度：64

【評判】

新しい技術に挑戦する企業であり、プロジェクトの立ち上げ時には負荷が高まりますが、フレックス制度の導入などにより、時間管理の自由度が高いです。激務度は中程度です。

【まとめ】

最先端のWeb制作に携わりつつ、フレキシブルな働き方でワークライフバランスを調整しやすいと判断できます。

株式会社コンセント

【概要】

デザインや情報設計、ブランディングなど、Web制作の上流工程に強みを持つ企業です。企業や社会の課題解決にデザインで貢献しています。

【データ】

残業時間：36.0時間／有休消化率：68.0%／激務度：68

【評判】

高い専門性が求められるため、業務負荷はありますが、デザイン・クリエイティブ業界の中では労務管理が整っています。有休消化も中程度であり、スキルアップと労働環境のバランスが取れています。

【まとめ】

デザイン・戦略の上流工程に携わりながら、業界平均より安定した労働環境で働けると判断できます。

株式会社GIG

【概要】

Web制作、自社メディア運営、フリーランス向けマッチングサービスなど、多角的に事業を展開するIT企業です。

【データ】

残業時間：38.5時間／有休消化率：65.0%／激務度：74

【評判】

Web制作と自社事業の両軸を持つため、残業時間は業界標準的ですが、リモートワーク制度の導入など、柔軟な働き方が可能です。有休消化も比較的進められています。

【まとめ】

成長中のWeb企業であり、柔軟な働き方と業務の多様性が、働きやすさにつながっていると判断できます。

株式会社インフォバーン

【概要】

Webメディア運営、コンテンツマーケティング、オウンドメディア制作などを手掛ける企業です。編集力と情報発信力に強みを持っています。

【データ】

残業時間：41.0時間／有休消化率：62.0%／激務度：79

【評判】

編集・コンテンツ制作という特性上、残業時間は長めの傾向にあります。しかし、クリエイティブな環境と自由な社風が魅力であり、有休消化も中程度です。

【まとめ】

コンテンツ制作のプロとしてスキルを磨きつつ、一定の激務度は許容できる方に適していると判断できます。

株式会社トランスコスモス

【概要】

大手BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）企業であり、Webサイトの構築、運用、デジタルマーケティング支援も行っています。

【データ】

残業時間：43.5時間／有休消化率：60.0%／激務度：84

【評判】

大規模な組織力と、BPO事業の安定性があります。Web制作部門は、納期や顧客の要求により残業が発生しやすいですが、大手企業としての制度は整っています。

【まとめ】

大手BPO企業としての安定した基盤のもと、Web制作の業務に携われると判断できます。

株式会社LIG

【概要】

Web制作、システム開発、自社メディア運営などを行う企業です。ユニークな企業文化と、広報活動で知られています。

【データ】

残業時間：46.0時間／有休消化率：58.0%／激務度：88

【評判】

Web制作業界特有の激務度は高めです。しかし、社員間のコミュニケーションや社風の良さが評価されており、仕事へのモチベーションが高い社員が多いです。

【まとめ】

ユニークな企業文化と制作への情熱を持つ方に適していますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社ノムラデザイン

【概要】

Webサイト制作やデジタルコンテンツ制作、グラフィックデザインなどを手掛ける企業です。

【データ】

残業時間：48.5時間／有休消化率：55.0%／激務度：94

【評判】

デザイン・制作業務は負荷が高く、残業時間、激務度ともに高めの水準です。

【まとめ】

デザインの専門性を追求できる環境ですが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社アイレップ

【概要】

デジタルマーケティング支援、特にSEM（検索エンジンマーケティング）に強みを持つ企業です。電通グループに属しています。

【データ】

残業時間：51.0時間／有休消化率：52.0%／激務度：99

【評判】

広告業界のスピード感と、デジタルマーケティングの専門性が求められ、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

デジタルマーケティングの最前線で働けますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社電通デジタル

【概要】

電通グループのデジタルマーケティング専門会社です。Webサイト制作やデータ分析、コンサルティングなどを行います。

【データ】

残業時間：53.5時間／有休消化率：50.0%／激務度：104

【評判】

広告業界大手グループの企業ですが、デジタル分野の負荷が高く、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

大手グループの安定性と、デジタル分野の専門性を両立できますが、労働負荷は高いと判断できます。

株式会社サイバーエージェント（Web制作部門）

【概要】

サイバーエージェントグループのWebサイト制作やデジタルコンテンツ制作部門です。

【データ】

残業時間：56.0時間／有休消化率：48.0%／激務度：108

【評判】

インターネット企業特有のスピード感と、プロジェクトの多さから、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

成長著しい企業でキャリアを積めますが、労働環境は厳しい水準にあると判断できます。

株式会社デジタルガレージ

【概要】

ITインキュベーション、Web制作、マーケティング支援などを行う企業です。

【データ】

残業時間：58.5時間／有休消化率：45.0%／激務度：114

【評判】

新規事業への取り組みが多く、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

ITの新しい分野に挑戦できますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社クロス・マーケティング

【概要】

マーケティングリサーチを行う企業ですが、Webサイトを活用した調査やデータ分析支援も行っています。

【データ】

残業時間：61.0時間／有休消化率：42.0%／激務度：119

【評判】

リサーチ業界特有の納期と、Web関連の業務負荷が合わさり、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

データに基づいたWeb制作に関われますが、労働負荷は高いと判断できます。

株式会社ビービット

【概要】

Webサイトのユーザビリティ改善や、コンサルティングを行う企業です。

【データ】

残業時間：63.5時間／有休消化率：40.0%／激務度：124

【評判】

コンサルティング業務の特性上、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

高い専門性を身につけられますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社ミツエーリンクス

【概要】

Webサイト制作、CMS導入、アクセシビリティ対応など、技術力の高い制作を行う企業です。

【データ】

残業時間：66.0時間／有休消化率：38.0%／激務度：128

【評判】

技術的な専門性が求められ、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

技術力を磨けますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

株式会社イノベーション

【概要】

B2Bマーケティング支援、Webサイト制作、MA（マーケティングオートメーション）導入支援などを行う企業です。

【データ】

残業時間：68.5時間／有休消化率：35.0%／激務度：134

【評判】

B2Bマーケティングの新規開拓などで業務負荷が高く、残業時間、激務度ともに高水準です。

【まとめ】

B2Bマーケティングの経験を積めますが、労働負荷は高い水準にあると判断できます。

Web制作会社で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

Web制作会社は、その業務の特性上、「タイトな納期」と「クライアントの要求変動」という、労働時間を不安定にしやすい二つの大きな要因を常に抱えています。特に、大規模プロジェクトや、納期が厳しい広告代理店からの案件が多い企業では、激務度が非常に高くなる傾向があります。

本ランキングで激務度が低いと判断された企業は、主に大手企業のグループ会社や、自社サービスを主軸とする企業であり、これらの企業は、組織力による人員のカバー体制や、自社内での働き方改革によって、労働環境の安定化を図っています。

そのため、データだけで判断するのではなく、入念な追加調査を行い、「自分が希望する職種（デザイナーかディレクターか）」と「配属されるチームの残業実態」を具体的に確認することが極めて重要です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

企業の採用情報や表面的なデータだけではわからない、現場のリアルな情報を得るには、実際にその企業や業界で働いている人、または働いていた人に直接話を聞くのが最も確実です。

OB・OG訪問や、LinkedInなどのビジネスSNSを活用して、コンタクトを取ってみましょう。いきなり「ホワイトですか？」と聞くのではなく、「リモートワーク制度の利用率や実態」や「繁忙期にどの程度残業が増えるか」など、Web制作業界特有の働き方に関する質問を投げかけることで、リアルな働き方を引き出すことができます。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのような口コミサイトは、情報の宝庫です。ただし、一つの口コミを鵜呑みにするのは危険です。

重要なのは、複数の口コミを読み込み、「傾向」を掴むことです。「プロジェクトマネージャーのスキルレベル」や「スケジュールの無理のない組み方」など、多くの人が共通して指摘している点に注目しましょう。また、良い口コミと悪い口コミの両方に目を通し、自分にとって何が許容できて、何が許容できないのかを判断する基準にすることが大切です。

転職エージェントをフル活用する

Web制作業界に特化した転職エージェント、あるいはIT・Web業界に強い担当者を見つけることは、ホワイト企業探しにおいて非常に有効な手段です。

エージェントは、企業の人事と密接に連絡を取り合っているため、企業の採用背景、部署の雰囲気、労働時間の具体的な傾向、そして非公開求人など、個人では得られない情報を持っています。

相談する際は、「残業時間25時間以内、有休消化率75%以上」といった具体的なホワイト度の希望条件に加え、「リモートワークを週3日以上希望」といった働き方に関する条件も明確に伝えましょう。

Web制作会社でホワイト企業を選ぶならデータと体感の両面から判断することが重要

Web制作会社での「ホワイト企業」選びは、クリエイティブな仕事のやりがいを持つ一方で、納期やクライアント対応による労働負荷のリスクを伴います。大手グループの企業や、自社サービスを主軸とする企業など、制度が整っている企業に注目しつつ、現場のリアルな情報を多角的に収集しましょう。

今回ご紹介したランキングは、客観的なデータに基づき、その激務度を明確にするためのものです。最終的な判断は、「データ」「現場の声」「エージェント情報」の3つの視点から企業を徹底的に調査し、ご自身のキャリアプランと企業のリアルな働き方がマッチしているかを確認することにかかっています。