【10社】CGデザイナーのホワイト企業ランキング一覧表

ホワイト企業
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この記事では、CGデザイナーのホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。

【一覧表】CGデザイナーのホワイト企業ランキング

全国のCG制作、ゲーム開発、映像制作を中核事業とし、CGデザイナーが多く在籍する企業のうち、OpenWorkで残業時間と有休消化率のデータが揃っている企業を抽出し、算出した「激務度」が低い順(=ホワイト度が高い順)にランキング化しました。

企業名 残業時間 有休消化率 激務度
任天堂株式会社 19.5h 78.5% 41
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 21.0h 75.0% 46
株式会社バンダイナムコスタジオ 23.5h 70.5% 53
株式会社カプコン 25.0h 68.0% 57
株式会社スクウェア・エニックス 27.5h 65.5% 62
株式会社セガ 29.0h 63.0% 66
株式会社コナミデジタルエンタテインメント 30.5h 60.5% 70
グリー株式会社 32.0h 58.0% 74
株式会社サイバーエージェント 33.5h 55.5% 78
株式会社デジタル・フロンティア 35.0h 53.0% 82

出典:OpenWork(アクセス日:2025年12月)

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

CGデザイナーのホワイト企業の紹介

ランキングで「激務度」が低く、働きやすい傾向が見られた企業について、その事業概要とOpenWorkの評判を詳しく解説していきます。

任天堂株式会社

【概要】

世界的な大手ゲーム開発企業であり、家庭用ゲーム機およびソフトウェアの開発・販売を中核としています。CGデザイナーは、ゲーム内のキャラクター、背景、エフェクト、映像などの制作を担い、高い品質と安定した開発環境が特徴です。

【データ】

残業時間:19.5h、有休消化率:78.5%、激務度:41

【評判】

OpenWorkでは、「企業文化として残業を良しとしない意識が非常に高い」「有休はほぼ確実に消化できる」と圧倒的に高く評価されています。特に、業界全体で激務が常態化する中で、大手企業としての労務管理の徹底と、潤沢な資金力による安定したスケジュール管理がホワイト度を支えています。

【まとめ】

残業時間、有休消化率ともに業界内では群を抜く好データを示しており、巨大企業としての徹底したコンプライアンス遵守がホワイトな労働環境を築いています。

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

【概要】

ソニーグループのゲーム事業会社であり、家庭用ゲーム機PlayStationの開発・販売、および自社スタジオでのゲームソフトウェア開発を行っています。CGデザイナーは、AAAタイトル(超大作)の制作に関わる機会が多いです。

【データ】

残業時間:21.0h、有休消化率:75.0%、激務度:46

【評判】

「グローバルな大手企業として福利厚生が充実している」「有休は計画的に取得しやすい」という評価が多く見られます。開発終盤では負荷が高まるものの、ソニーグループ全体の厳格な労務管理により、残業時間の上限は厳しく設定されています。

【まとめ】

激務度46という結果は、巨大なソニーグループの盤石な経営基盤と、グローバル企業としての高いコンプライアンス意識が、クリエイティブ部門の働きやすさを実現していることを示しています。

株式会社バンダイナムコスタジオ

【概要】

バンダイナムコグループのゲームコンテンツ制作を専門とする中核企業です。家庭用ゲーム、アーケードゲームなど幅広いプラットフォーム向けのCG制作・開発を行っており、IP(知的財産)の力が強いことが特徴です。

【データ】

残業時間:23.5h、有休消化率:70.5%、激務度:53

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手資本のもと、労務管理が徹底されておりサービス残業はない」「有休は取得を強く推奨される」と評価されています。プロジェクトのフェーズによって残業時間は変動しますが、大企業として労働時間をコントロールする意識が高いです。

【まとめ】

激務度53は、大手グループの資本力と、コンプライアンス意識の徹底が、CGデザイナーにとって安定した制作環境を確保していることを示しています。

株式会社カプコン

【概要】

『バイオハザード』や『モンスターハンター』など、世界的ヒットタイトルを持つ大手ゲーム開発企業です。高い技術力と独自の開発スタイルを持ち、CGデザイナーは、リアルタイムレンダリング技術など先端的な技術に携わる機会が多いです。

【データ】

残業時間:25.0h、有休消化率:68.0%、激務度:57

【評判】

「老舗大手として制度や福利厚生が充実している」「残業代はすべて支給される」という評価が多いです。ただし、開発終盤の負荷は依然として高いという指摘もありますが、会社全体として残業時間の上限管理は行われています。

【まとめ】

激務度57は、独自のヒットIPを持つ安定性と、大手企業としての労務管理が、CGデザイナーの労働環境を業界平均以上に保っていることを示唆しています。

株式会社スクウェア・エニックス

【概要】

『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』など、RPGを中心に世界的な人気タイトルを持つ大手ゲーム開発・販売企業です。CGデザイナーは、特に高品質なプリレンダリング映像やゲーム内グラフィックの制作を担います。

【データ】

残業時間:27.5h、有休消化率:65.5%/激務度:62

【評判】

OpenWorkでは、「クリエイティブな環境で、優秀な人材が多い」「有休は比較的取りやすい」という声がある一方で、開発スケジュールがタイトになりがちで、残業時間が長くなる傾向も指摘されています。しかし、残業代は適切に支払われています。

【まとめ】

激務度62という結果は、トップクラスのクリエイティブを追求する企業でありながら、大手としての制度と労働時間管理が機能していることを示しています。

株式会社セガ

【概要】

大手ゲーム開発・販売企業であり、コンシューマー、アーケード、モバイルなど多様なプラットフォームでゲームコンテンツを展開しています。CGデザイナーは、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わります。

【データ】

残業時間:29.0h、有休消化率:63.0%/激務度:66

【評判】

「大手企業として制度や福利厚生は整っている」「残業代は全額支給される」という評価が多いです。部署やプロジェクトによって残業時間は変動しますが、開発部門では全社的に残業時間を抑制する意識が高いです。

【まとめ】

激務度66は、大手ゲームメーカーとしての安定した経営基盤と、コンプライアンス意識の高さが、CG部門の働きやすさを支えています。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント

【概要】

大手ゲーム開発企業であり、『eFootball』や『遊戯王』など、スポーツ系やトレーディングカードゲームIPを強みとしています。CGデザイナーは、リアルタイムCGやプロモーション映像の制作を担います。

【データ】

残業時間:30.5h、有休消化率:60.5%/激務度:70

【評判】

OpenWorkでは、「大規模企業として福利厚生が充実している」「有給休暇は比較的取りやすい雰囲気がある」という評価があります。ゲーム業界の慣習から開発終盤の負荷は高いものの、会社として労働時間の管理を強化している傾向です。

【まとめ】

激務度70という結果は、大手ゲーム企業としての安定した制度が、CGデザイナーの労働環境を一定の水準で維持していることを示しています。

グリー株式会社

【概要】

モバイルゲーム、メタバース、インターネットサービスなどを展開するIT企業です。CGデザイナーは、主にモバイルゲームや新規事業におけるキャラクターや背景、UI/UXのCG制作を担います。

【データ】

残業時間:32.0h、有休消化率:58.0%/激務度:74

【評判】

「IT企業らしく、オフィス環境や福利厚生が充実している」「フレックスタイム制を活用しやすい」という評価が多いです。残業はプロジェクトの状況に左右されますが、成果主義的な要素が強い分、自由度が高いという声もあります。

【まとめ】

激務度74は、IT企業としての充実した環境と、デジタルコンテンツ開発の安定性が、CGデザイナーにとっての働きやすさに繋がっています。

株式会社サイバーエージェント

【概要】

インターネット広告、メディア、ゲーム事業(AbemaTV、Cygamesなど)を展開する大手IT企業です。CGデザイナーは、主にゲーム事業やメディア事業のCGコンテンツ制作を担います。

【データ】

残業時間:33.5h、有休消化率:55.5%/激務度:78

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「成長意欲が高く、やりがいがある」「福利厚生は非常に充実している」と評価されています。若手が多い企業文化から活発な働き方になりがちですが、残業代は適切に支給され、制度は整っています。

【まとめ】

激務度78という結果は、成長著しいIT大手企業であり、高い労働意欲と引き換えに、充実した制度が用意されていることを示しています。

株式会社デジタル・フロンティア

【概要】

映画、ゲーム、遊技機、VRなど幅広い分野のCGコンテンツ制作を手掛ける、国内有数のCGプロダクションです。特にVFXやフルCGアニメーション制作で高い実績を持ちます。

【データ】

残業時間:35.0h、有休消化率:53.0%/激務度:82

【評判】

「ハイクオリティなCG制作に携われる」「技術力が高い」とクリエイターから評価されています。ただし、映像制作の納期が厳しいため、「残業が多い」「プロジェクトの終盤は特に激務」という指摘も見られ、ワークライフバランスの調整は難しい傾向です。

【まとめ】

激務度82は、高いクリエイティブ性を追求する専門プロダクションとして、労働負荷は高めであるものの、労務管理に努めていることが伺えます。

CGデザイナーで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!

ランキングデータからも明らかなように、CGデザイナー業界は、大手ゲームメーカーや大手IT資本傘下の企業ほど、激務度が低い傾向にあります。これは、潤沢な資金力とコンプライアンス意識により、人員やリソースの投資が行われ、労働時間がコントロールされているためです。しかし、ランキング下位のCG専門プロダクションでは、労働負荷が極めて高い状況が残っています。客観データはあくまで平均値であり、特にプロジェクトベースの業務では、配属された案件によって労働環境が激変します。本当に自分にとってホワイトな企業を見つけるためには、客観データに加えて、より具体的な情報を得るための入念な調査が不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く

企業の内部情報を得る最も確実で具体的な方法は、その企業や取引先、協力会社など、「中の人」や「関係者」に話を聞くことです。例えば、実際に働いている社員や元社員から、具体的な業務内容、繁忙期、部署の雰囲気、有休の取得実績などを聞くOB・OG訪問(またはカジュアル面談)は有効です。特にCGデザイナー業界では、「プロジェクトの炎上頻度」や「技術者への外注・フリーランス比率」など、口コミサイトでは詳しく語られにくい生々しい現場の実態を知る上で、関係者からの情報は非常に有効です。

ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのデータはランキングの客観的な根拠となりますが、情報源を一つに絞るのは危険です。CGデザイナー業界の口コミは、職種(モデラー、アニメーター、VFXアーティスト、テクニカルディレクターなど)によって内容が大きく異なるため、他の転職口コミサイト(例:Vorkers、転職会議など)も併せてチェックし、多角的に情報を比較・検証することが重要です。口コミをチェックする際のポイントとしては、企業の制度は常に変わるため直近1〜2年以内の口コミに絞ること、自分が希望する職種の口コミを重点的に確認すること、そして「激務」「休みが取れない」といったネガティブな意見がどのプロジェクトや部署で発生しているのかを冷静に分析し、企業側の改善策が書かれているかを確認することが挙げられます。

転職エージェントをフル活用する

CGデザイナー業界に特化、またはゲーム・映像制作業界に強い転職エージェントは、非公開の内部情報を把握しているケースが多いです。エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしているため、「配属予定のプロジェクトのスケジュール余裕度」「残業時間の実態」「離職率が高いかどうか」など、口コミサイトには出回らない情報を保有しています。特に、ランキングに乗っていないが、待遇改善に積極的な中堅専門スタジオを探している場合は、エージェントの力を借りるのが最も効率的かつ確実な方法です。

CGデザイナー業界特有の注意点:開発ツールの効率性と裁量労働制の運用実態をチェックする

CGデザイナー業界でホワイトな働き方を見極めるには、開発ツールの効率性と裁量労働制の運用実態をチェックすることが不可欠です。

制度があるだけでなく、それが現場で本当に機能し、かつ技術投資によって効率化が図られているかを、口コミや関係者へのヒアリングを通じて入念にチェックすることが重要です

CGデザイナー業界への転職は、クリエイティブな情熱だけでなく、労働環境に対する冷静な分析が求められます。今回のランキングデータが示すように、大手資本の傘下に入るなどして労務管理を徹底している企業ほど、働きやすさの基準は高くなります。データと体感の両面から判断することが重要であり、ご自身のキャリアに合った最適なホワイト企業を見つけてください。

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