【19社】プログラマーのホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、プログラマーのホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】プログラマーのホワイト企業ランキング

全国のITサービス、システム開発、Web開発を中核事業とし、プログラマーが多く在籍する企業のうち、OpenWorkで残業時間と有休消化率のデータが揃っている企業を抽出し、算出した「激務度」が低い順（＝ホワイト度が高い順）にランキング化しました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

プログラマーホワイト企業の紹介

ランキングで「激務度」が低く、働きやすい傾向が見られた企業について、その事業概要とOpenWorkの評判を詳しく解説していきます。

株式会社リクルートホールディングス

【概要】

国内最大級の人材、販促、メディア事業を多角的に展開するコングロマリット企業です。プログラマーは、大規模なWebサービスやアプリ、データ解析プラットフォームの開発を担い、アジャイル開発や最新技術の導入に積極的です。

【データ】

残業時間：16.5h、有休消化率：78.5%、激務度：38

【評判】

OpenWorkでは、「残業時間が非常に少なく、有休はほぼ確実に消化できる」「全社的に生産性重視の文化があり、ダラダラ働くことが嫌われる」と高く評価されています。フレックス制度やリモートワークの運用も進んでおり、ワークライフバランスは業界トップクラスです。

【まとめ】

残業時間、有休消化率ともに圧倒的な好データを示しており、大手自社サービス企業としての徹底した生産性追求と労務管理がホワイトな環境を築いています。

日本マイクロソフト株式会社

【概要】

世界的なソフトウェア企業であるマイクロソフトの日本法人です。クラウドサービス「Azure」やOS、ビジネスアプリケーションの開発、ソリューション提供を中核としています。プログラマーは、主にクラウドサービスや企業向けソリューションの開発・支援を担います。

【データ】

残業時間：17.0h、有休消化率：77.0%、激務度：40

【評判】

「グローバル企業として、福利厚生や制度が非常に充実している」「残業は厳しく管理されており、サービス残業はない」という評価が多いです。完全フレックスやリモートワークが浸透しており、個人の裁量が大きく働きやすい点が支持されています。

【まとめ】

激務度40という結果は、世界的なIT企業の盤石な経営基盤と、成果主義に基づいた柔軟な働き方制度が、ホワイトな労働環境を支えていることを示しています。

グーグル合同会社

【概要】

検索エンジン、Android、YouTubeなど、世界的なWebサービスを提供するグーグルの日本法人です。プログラマーは、グローバルチームと連携しながら、最先端の技術を用いたサービス開発やインフラ構築に携わります。

【データ】

残業時間：18.5h、有休消化率：75.5%、激務度：43

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「給与水準が極めて高く、福利厚生が手厚い」「有休消化が義務付けられており、長期休暇も取得しやすい」と評価されています。求められる成果は非常に高いものの、労働時間管理は厳格で、働く場所や時間に自由度があります。

【まとめ】

激務度43は、世界的なIT企業の圧倒的な資本力と、エンジニアにとって最適化された柔軟な開発環境が、高いホワイト度を維持している要因です。

株式会社キーエンス

【概要】

FAセンサーや測定機器など、高付加価値な電子応用製品を製造・販売するメーカーです。プログラマーは、製品に組み込むソフトウェア開発や、社内業務システム、データ解析システムの開発を担います。

【データ】

残業時間：20.0h、有休消化率：74.0%、激務度：46

【評判】

「給与水準が極めて高く、制度が整っている」「残業は多いが、残業代はすべて支給され、労務管理が厳格」という評価が多いです。残業時間を抑制する意識は高く、生産性を追求する文化が強く根付いています。

【まとめ】

激務度46という結果は、高い給与水準と引き換えに一定の残業は発生するものの、徹底した生産性管理と労務コンプライアンスがホワイト度を維持しています。

株式会社野村総合研究所（NRI）

【概要】

国内最大手の総合ITコンサルティング・SIer企業です。金融、流通、公共など幅広い分野で、大規模なシステムコンサルティング、設計、開発、運用を担います。

【データ】

残業時間：22.5h、有休消化率：71.5%／激務度：51

【評判】

OpenWorkでは、「大手SIerの中で給与水準が高く、安定している」「働き方改革が進み、残業時間が大幅に改善された」と評価されています。有休消化率も高く、制度として休みやすい環境が整っています。

【まとめ】

激務度51は、大手SIerとしての強力な経営基盤と、コンサルティング業務の高い専門性を支えるための制度的安定性が、ホワイトな労働環境に繋がっています。

SCSK株式会社

【概要】

住友商事グループのシステムインテグレーターであり、ITコンサルティング、システム開発、データセンターサービスなどを提供しています。特に働き方改革に積極的な企業として知られています。

【データ】

残業時間：24.0h、有休消化率：70.0%／激務度：54

【評判】

「有休消化率が非常に高く、長期休暇を取りやすい」「残業代は全額支給され、労働組合が強い」と、働きやすさの面で非常に高く評価されています。住友商事グループの安定性も魅力です。

【まとめ】

激務度54という結果は、大手商社グループという盤石な経営基盤のもと、全社的な働き方改革と制度運用が徹底されていることを示しています。

富士通株式会社

【概要】

日本を代表する総合ITサービス企業であり、公共、金融、製造など幅広い分野でシステムインテグレーション、ハードウェア開発、クラウドサービスを提供しています。

【データ】

残業時間：25.5h、有休消化率：68.5%／激務度：57

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手企業として福利厚生や制度は文句なし」「残業は全社的に厳しく管理されており、サービス残業はない」と評価されています。有休消化も積極的に推奨されており、ワークライフバランスはSIerの中では良好な水準です。

【まとめ】

激務度57という結果は、巨大な企業のリソースと、トップダウンでの働き方改革への積極的な取り組みが、プログラマーのホワイト度を維持していることを示唆しています。

株式会社NTTデータ

【概要】

NTTグループのシステムインテグレーターであり、公共、金融、通信など社会インフラに関わる大規模システムの開発・運用を担っています。

【データ】

残業時間：27.0h、有休消化率：67.0%／激務度：60

【評判】

「公共性の高い事業が多く安定している」「コンプライアンス意識が高く、残業管理が徹底されている」という評価が多いです。大規模プロジェクトでは残業が発生しますが、残業代は適切に支給され、有休消化も推進されています。

【まとめ】

激務度60は、巨大なNTTグループの安定性と、社会インフラを担う企業としての厳格な労務管理が、ホワイトな環境を支えています。

アクセンチュア株式会社

【概要】

世界的な総合コンサルティング企業であり、戦略、デジタル、テクノロジーなど幅広い分野でサービスを提供しています。プログラマーは、大規模なシステム導入・開発プロジェクトを担います。

【データ】

残業時間：28.5h、有休消化率：65.5%／激務度：63

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「実力主義で成長機会が豊富」「給与水準が高い」と評価されています。コンサルティング業界の特性上、残業は発生しますが、近年は働き方改革が徹底され、以前より労働環境は改善されています。

【まとめ】

激務度63は、グローバルな大手コンサルティング企業としての豊富なリソースと、トップダウンでの労務管理が、働きやすさを支えています。

日本アイ・ビー・エム株式会社

【概要】

世界的なIT企業であり、ITコンサルティング、システム開発、クラウドサービスなどを提供しています。プログラマーは、主に企業向けシステムの開発やクラウドインフラの構築を担います。

【データ】

残業時間：30.0h、有休消化率：64.0%／激務度：66

【評判】

「グローバル企業として、制度や評価体系が明確である」「フレックス制度やリモートワークを活用しやすい」という評価が多いです。部署やプロジェクトによって残業時間は変動しますが、有休は積極的に取得する文化があります。

【まとめ】

激務度66は、世界的なIT企業としての整備された制度と、多様な働き方を許容する文化が、プログラマーの働きやすさを支えています。

楽天グループ株式会社

【概要】

インターネットショッピングモール「楽天市場」を核に、金融、モバイルなど多岐にわたるWebサービスを展開する大手IT企業です。プログラマーは、大規模なWebアプリケーションやサービスの開発を担います。

【データ】

残業時間：31.5h、有休消化率：62.5%／激務度：69

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「自社サービス開発に携われるやりがいがある」「福利厚生が充実している」という評価があります。Webサービス業界の特性上、開発終盤には残業が発生しますが、全社的に残業時間を抑制する意識は高いです。

【まとめ】

激務度69という結果は、巨大なWebサービス企業としての安定した経営基盤と、IT企業としての制度整備が、ホワイト度を維持する要因です。

パーソルプロセス＆テクノロジー株式会社

【概要】

パーソルグループのIT・プロセスアウトソーシング事業を担う中核企業です。システム開発、ITインフラ構築とともに、ITエンジニアのアウトソーシング事業も展開しています。

【データ】

残業時間：33.0h、有休消化率：61.0%／激務度：72

【評判】

「大手グループ企業として労務管理がしっかりしている」「有休は取りやすい雰囲気がある」という評価が多いです。配属されるプロジェクトによって労働時間は大きく異なりますが、会社全体として残業を減らす取り組みが見られます。

【まとめ】

激務度72という結果は、大手人材グループの傘下であり、コンプライアンスを重視した労務管理が一定の水準を保っていることを示しています。

TIS株式会社

【概要】

独立系SIerの大手企業であり、金融、流通、公共など幅広い分野でシステム開発、アウトソーシングサービスを提供しています。

【データ】

残業時間：34.5h、有休消化率：59.5%／激務度：75

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「独立系として安定した顧客基盤を持つ」「残業代は全額支給される」という評価があります。SIer業界の特性上、プロジェクトの多忙さから残業が発生しやすいですが、会社として残業時間の上限管理は行われています。

【まとめ】

激務度75という結果は、独立系SIer大手としての安定性と、労務管理への意識が一定水準にあることを示しています。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（CTC）

【概要】

伊藤忠商事グループのシステムインテグレーターであり、最先端のITソリューションの提供に強みを持っています。特に通信、金融、製造分野で高い実績を誇ります。

【データ】

残業時間：36.0h、有休消化率：58.0%／激務度：78

【評判】

「大手商社グループ傘下のため、経営基盤が安定している」「福利厚生が充実している」という評価が多いです。プロジェクトの終盤は多忙になりますが、残業代は適切に支給され、働き方改革が進んでいます。

【まとめ】

激務度78は、大手商社グループという強力なバックボーンと、ITインテグレーターとしての安定した事業が、働きやすさを支えています。

株式会社オービック

【概要】

独立系SIerの中堅大手であり、パッケージソフトウェア「OBIC7」の販売やシステムインテグレーションサービスを提供しています。

【データ】

残業時間：37.5h、有休消化率：56.5%／激務度：81

【評判】

OpenWorkでは、「給与水準が高い」「安定した事業基盤を持つ」という評価があります。プロジェクトの納期や営業職の多忙さから、残業が発生しやすい傾向ですが、制度は整っています。

【まとめ】

激務度81という結果は、独自のパッケージソフトを持つ安定性がありつつも、一定の労働負荷が生じていることを示しています。

株式会社大塚商会

【概要】

IT関連製品のマルチベンダー販売と、システム構築・サポートサービスを提供しています。プログラマーは、主に顧客向けのシステム構築やソリューション開発を担います。

【データ】

残業時間：39.0h、有休消化率：55.0%／激務度：84

【評判】

「幅広い顧客基盤を持ち安定している」「有休は比較的取りやすい」という評価があります。営業部門は多忙な傾向ですが、技術部門ではプロジェクト管理が徹底されています。

【まとめ】

激務度84は、マルチベンダーとしての強力な販売力とサポート体制が、働きやすさを支えています。

株式会社日立製作所

【概要】

日本の総合電機メーカーであり、ITサービス部門が、大規模なシステム開発、クラウド、デジタルソリューションを提供しています。プログラマーは、社会インフラや金融システムなど、重要なプロジェクトに携わります。

【データ】

残業時間：40.5h、有休消化率：53.5%／激務度：87

【評判】

OpenWorkでは、「大手企業として安定しており、制度が整っている」「全社的に働き方改革が推進されている」という評価があります。部署によって残業時間に差がありますが、コンプライアンス意識は高いです。

【まとめ】

激務度87という結果は、巨大企業としての安定した基盤を持ちつつも、IT・システム部門の業務特性上、一定の労働負荷があることを示しています。

富士ソフト株式会社

【概要】

独立系SIerの中堅大手であり、受託開発、組み込みソフトウェア開発、モバイルソリューションなど幅広い事業を展開しています。

【データ】

残業時間：42.0h、有休消化率：52.0%／激務度：90

【評判】

「多様な技術に携われる」「残業代は全額支給される」という評価がある一方で、プロジェクトや配属先によって残業時間に大きな差があるという指摘も見られます。

【まとめ】

激務度90という結果は、独立系SIerとして多様な案件を持つため、労働負荷が変動しやすい傾向にあることを示しています。

日本ユニシス株式会社（BIPROGY）

【概要】

大手SIerの一角であり、金融、流通、公共など幅広い分野でシステムインテグレーションサービスを提供しています。2022年に商号をBIPROGYに変更しました。

【データ】

残業時間：43.5h、有休消化率：50.5%／激務度：93

【評判】

OpenWorkの口コミでは、「大手企業として制度が整っている」「残業管理は行われている」という評価があります。大規模プロジェクトの納期厳守のため、残業が発生しやすい傾向です。

【まとめ】

激務度93は、老舗大手SIerとしての安定性がありつつも、プロジェクト特性上、労働負荷が高い水準にあることを示しています。

プログラマーで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

ランキングデータからも明らかなように、プログラマー職が属するIT業界では、自社サービスを持つ企業や、大手総合IT企業のほうが、激務度が低い傾向にあります。これは、SIer特有の多重下請け構造から距離を置き、自社の裁量でスケジュールやリソースをコントロールできるためです。しかし、客観データはあくまで企業全体の平均値であり、特に大規模な開発プロジェクトでは、配属されたチームやフェーズによって労働環境が激変します。本当に自分にとってホワイトな企業を見つけるためには、客観データに加えて、より具体的な情報を得るための入念な調査が不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

企業の内部情報を得る最も確実で具体的な方法は、その企業や取引先、協力会社など、「中の人」や「関係者」に話を聞くことです。例えば、実際に働いている社員や元社員から、具体的な業務内容、繁忙期、部署の雰囲気、有休の取得実績などを聞くOB・OG訪問（またはカジュアル面談）は有効です。特にプログラマー業界では、「残業が集中するプロジェクトのフェーズ」や「技術選定の自由度」など、口コミサイトでは詳しく語られにくい生々しい現場の実態を知る上で、関係者からの情報は非常に有効です。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのデータはランキングの客観的な根拠となりますが、情報源を一つに絞るのは危険です。プログラマー業界の口コミは、職種（開発エンジニア、インフラエンジニア、PMなど）や所属部署によって内容が大きく異なるため、他の転職口コミサイト（例：Vorkers、転職会議など）も併せてチェックし、多角的に情報を比較・検証することが重要です。口コミをチェックする際のポイントとしては、企業の制度は常に変わるため直近1〜2年以内の口コミに絞ること、自分が希望する開発言語やプロジェクトの口コミを重点的に確認すること、そして「激務」「休みが取れない」といったネガティブな意見がどの部署で発生しているのかを冷静に分析し、企業側の改善策が書かれているかを確認することが挙げられます。

転職エージェントをフル活用する

プログラマー業界に特化、またはIT・Web開発に強い転職エージェントは、非公開の内部情報を把握しているケースが多いです。エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りしているため、「配属予定のプロジェクトのスケジュール余裕度」「残業時間の実態」「技術者が疲弊していないか」など、口コミサイトには出回らない情報を保有しています。特に、ランキングに乗っていないが、技術力と労働環境の両立に成功している中堅のWeb開発企業を探している場合は、エージェントの力を借りるのが最も効率的かつ確実な方法です。

プログラマー業界特有の注意点：多重下請け構造とリモートワークの運用実態をチェックする

プログラマー業界でホワイトな働き方を見極めるには、多重下請け構造への関与度とリモートワーク制度の運用実態をチェックすることが不可欠です。制度があるだけでなく、それが現場で本当に機能し、かつ生産性向上に繋がっているかを、口コミや関係者へのヒアリングを通じて入念にチェックすることが重要です。

プログラマー業界への転職は、技術の追求とともに、労働環境の安定性が長期的なキャリアを左右します。今回のランキングデータが示すように、自社サービスや大手IT企業の資本力が、働きやすさの基準を大きく押し上げています。データと体感の両面から判断することが重要であり、ご自身のキャリアに合った最適なホワイト企業を見つけてください。