この記事では、ブライダルのホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。
- 【一覧表】ブライダルホワイト企業ランキング
- ブライダルホワイト企業の紹介
- ウエディングパーク
- プリモ・ジャパン
- アイ・ケイ・ケイホールディングス
- ノバレーゼ
- 俄(NIWAKA)
- アニヴェルセル
- 日本成婚ネット
- 高見(タカミブライダル)
- 渕上ファインズ
- ブラス
- ワタベウェディング
- アイプリモ(プリモ・ジャパン運営)
- 目黒雅叙園
- ディアーズ・ブレイン
- バリューマネジメント
- 幸本(ザ・トリート・ドレッシング)
- エスクリ
- 八芳園
- 藤田観光(婚礼部門)
- 明治記念館(明治神宮外苑)
- ブライダルプロデュース(BP)
- プラン・ドゥ・シー(Plan・Do・See)
- ツカダ・グローバルホールディング
- ベストブライダル
- テイクアンドギヴ・ニーズ
- クラウディアホールディングス
- ベルコ(婚礼部門)
- 日本閣
- アルファクラブ
- ライフスタイルデザイン
- ラニカイ(アイ・ケイ・ケイ関連)
- ブライダルで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
- ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
- ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
- 転職エージェントをフル活用する
- 繁忙期と閑散期のメリハリについて
【一覧表】ブライダルホワイト企業ランキング
早速、調査結果を見ていきましょう。このランキングは、全国のIT関連企業の中から、OpenWorkの最新データを基に「平均残業時間」と「有休消化率」の両方が取得できた企業を厳選し、激務度が低い順(ホワイト度が高い順)にランキング化しました。
| 企業名 | 残業時間 | 有休消化率 | 激務度 |
| ウエディングパーク | 22.5h | 85.4% | 37 |
| プリモ・ジャパン | 18.2h | 76.5% | 42 |
| アイ・ケイ・ケイホールディングス | 25.1h | 80.2% | 45 |
| ノバレーゼ | 28.3h | 82.1% | 46 |
| 俄(NIWAKA) | 21.4h | 74.3% | 47 |
| アニヴェルセル | 24.5h | 72.8% | 52 |
| 日本成婚ネット | 15.5h | 62.4% | 53 |
| 高見(タカミブライダル) | 26.2h | 71.5% | 55 |
| 渕上ファインズ | 23.4h | 68.1% | 55 |
| ブラス | 32.5h | 75.4% | 57 |
| ワタベウェディング | 28.1h | 70.2% | 58 |
| アイプリモ | 22.4h | 64.1% | 58 |
| 目黒雅叙園 | 25.6h | 66.5% | 59 |
| ディアーズ・ブレイン | 34.2h | 74.5% | 60 |
| バリューマネジメント | 32.8h | 71.2% | 62 |
| 幸本(ザ・トリート・ドレッシング) | 28.5h | 65.3% | 63 |
| エスクリ | 35.1h | 70.4% | 65 |
| 八芳園 | 26.8h | 60.5% | 66 |
| 藤田観光(婚礼部門) | 31.4h | 65.1% | 66 |
| 明治記念館(明治神宮外苑) | 25.5h | 58.2% | 67 |
| ブライダルプロデュース(BP) | 36.5h | 68.2% | 68 |
| プラン・ドゥ・シー(Plan・Do・See) | 38.2h | 69.5% | 69 |
| ツカダ・グローバルホールディング | 35.4h | 65.2% | 70 |
| ベストブライダル | 37.8h | 66.1% | 72 |
| テイクアンドギヴ・ニーズ | 42.5h | 68.5% | 74 |
| クラウディアホールディングス | 38.2h | 62.4% | 76 |
| ベルコ(婚礼部門) | 32.5h | 54.1% | 78 |
| 日本閣 | 28.4h | 48.5% | 80 |
| アルファクラブ | 35.6h | 55.2% | 80 |
| ライフスタイルデザイン | 45.2h | 62.3% | 83 |
| ラニカイ | 44.1h | 58.4% | 86 |
出典:OpenWork(アクセス日:2025年12月時点)
※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。
ブライダルホワイト企業の紹介
ここでは、ランキングに掲載した企業を1社ずつ詳しく紹介していきます。各社の概要や特徴、個別の働きやすさについて解説します。
ウエディングパーク
【概要】サイバーエージェントグループのブライダル広告・メディア企業。業界最大級の口コミサイトを運営。
【データ】残業時間:22.5h/有休消化率:85.4%/激務度:37
【評判】「IT企業としての気質が強く、ブライダル業界特有の体育会系さがない」「有休取得を推奨する文化が根付いている」と非常に高い評価です。
【まとめ】メディア運営という立場もあり、業界内では突出して労働時間の管理と休暇取得が容易な企業です。
プリモ・ジャパン
【概要】ブライダルジュエリー(アイプリモなど)の企画・販売。アジア圏でも広く展開。
【データ】残業時間:18.2h/有休消化率:76.5%/激務度:42
【評判】「販売職であっても残業を抑える取り組みが徹底されている」「産休・育休からの復帰率が高く、長く働きやすい」との声。
【まとめ】ジュエリー業界の中でもコンプライアンス意識が非常に高く、ライフイベントを大切にできる環境です。
アイ・ケイ・ケイホールディングス
【概要】地方都市を中心にゲストハウス型の結婚式場を展開。東証プライム上場。
【データ】残業時間:25.1h/有休消化率:80.2%/激務度:45
【評判】「誠実な社員が多く、有休消化も計画的に行われる。理念経営が浸透しており、働きやすさの改善に積極的」とのこと。
【まとめ】上場企業としての責任から労務管理が厳格であり、式場運営職としては非常にホワイトな環境です。
ノバレーゼ
【概要】ゲストハウス、ドレス、レストラン運営。デザイン性の高い会場が特徴。
【データ】残業時間:28.3h/有休消化率:82.1%/激務度:46
【評判】「業界内では異例なほど有休を消化しきるよう指導される。独自の休暇制度も充実している」と評価されています。
【まとめ】「働きがいと働きやすさの両立」を掲げ、制度運用が実態を伴っている業界屈指の優良企業です。
俄(NIWAKA)
【概要】京都発祥のブライダルジュエリーブランド。独創的なデザインと高い職人技術で有名。
【データ】残業時間:21.4h/有休消化率:74.3%/激務度:47
【評判】「接客時間が長引くことはあるが、無理な居残りは少ない。プライベートを尊重する空気がある」との声。
【まとめ】高品質なものづくりを支えるための落ち着いた労働環境が維持されている職場です。
アニヴェルセル
【概要】「記念日」をテーマに全国で式場を展開。AOKIグループのバックボーンを持つ。
【データ】残業時間:24.5h/有休消化率:72.8%/激務度:52
【評判】「大手グループ傘下のため、サービス残業の排除や休日管理がしっかりしている」といった声があります。
【まとめ】盤石な経営基盤のもと、ブライダル業界の標準よりも一段階高い水準で労務管理がなされています。
日本成婚ネット
【概要】結婚相談所連盟の運営や婚活支援サービスを展開。
【データ】残業時間:15.5h/有休消化率:62.4%/激務度:53
【評判】「残業が極めて少なく、定時に帰りやすい雰囲気。ワークライフバランスは非常に安定している」との評価です。
【まとめ】式場運営とは異なり、自身のスケジュールをコントロールしやすいため、激務度は低く抑えられています。
高見(タカミブライダル)
【概要】和装、ドレス、式場運営。伝統ある老舗として、総合的なブライダル支援を行う。
【データ】残業時間:26.2h/有休消化率:71.5%/激務度:55
【評判】「老舗ながら柔軟な制度を取り入れ始めている。有休も部署によるが、以前より格段に取りやすくなった」との声。
【まとめ】伝統的な信頼感と、現代的な働きやすさのバランスが改善され続けている企業です。
渕上ファインズ
【概要】「JUNO」などのブランドでドレスショップを全国に展開。
【データ】残業時間:23.4h/有休消化率:68.1%/激務度:55
【評判】「美意識が高い環境で、自分磨きの時間も持てるように残業削減が進んでいる」と評されています。
【まとめ】クリエイティブな仕事に集中できるよう、労働時間の管理が意識されている優良な職場です。
ブラス
【概要】完全貸切・ハウスウエディングにこだわる式場運営会社。愛知県を基盤に全国展開。
【データ】残業時間:32.5h/有休消化率:75.4%/激務度:57
【評判】「社員の団結力が強く、助け合う文化がある。繁忙期は忙しいが、代休や長期休暇の取得に積極的」との評価。
【まとめ】業務強度は高めですが、チーム体制でのサポートと休暇制度が機能しているホワイト寄りの企業です。
ワタベウェディング
【概要】リゾートウエディングの最大手。海外・国内の挙式プロデュース。
【データ】残業時間:28.1h/有休消化率:70.2%/激務度:58
【評判】「リゾート婚という特性上、繁忙期の差はあるが、休みは週休二日でしっかり確保される」とのこと。
【まとめ】大手ならではの管理体制により、安定して働き続けられる環境が整っています。
アイプリモ(プリモ・ジャパン運営)
【概要】※詳細はプリモ・ジャパンに準ずるが、店舗網が広く、各地域で安定した働き方が可能。
【データ】残業時間:22.4h/有休消化率:64.1%/激務度:58
【まとめ】全国展開する店舗のどこでも、一貫したホワイトな労働環境が期待できます。
目黒雅叙園
【概要】日本初の総合結婚式場。「ホテル雅叙園東京」として国内外から高い評価。
【データ】残業時間:25.6h/有休消化率:66.5%/激務度:59
【評判】「ホテルとしての規律が正しく、サービス残業の撲滅に取り組んでいる」という声があります。
【まとめ】歴史ある会場ながら、現代的な労務基準への適応が着実に進んでいる職場です。
ディアーズ・ブレイン
【概要】地域密着型のゲストハウス展開、自治体連携など多角的なプロデュース。
【データ】残業時間:34.2h/有休消化率:74.5%/激務度:60
【評判】「個人の裁量が大きい分、仕事の進め方次第で休みをコントロールできる。風通しが非常に良い」との声。
【まとめ】主体的な働き方を求める人にとって、自由度と休日確保のバランスが取れた環境です。
バリューマネジメント
【概要】歴史的建造物の活用、地方創生と掛け合わせたウエディング。
【データ】残業時間:32.8h/有休消化率:71.2%/激務度:62
【評判】「成長意欲が高い社員が多く、仕事はハードだが、休暇を取る際も全力で楽しむ文化がある」との評価です。
【まとめ】ベンチャー気質が残るものの、社員のエネルギーを最大化するための休暇管理がなされています。
幸本(ザ・トリート・ドレッシング)
【概要】国内外の有名ブランドを扱う、高感度なドレスショップ。
【データ】残業時間:28.5h/有休消化率:65.3%/激務度:63
【評判】「接客の質を保つために、無理な残業をさせない方針。繁忙期の有休取得は難しいが、平日は調整可能」との声。
【まとめ】トップブランドを扱う緊張感はありますが、労働環境もそれに伴う品位を保っています。
エスクリ
【概要】駅近、ビルインタイプの式場を多展開。合理的な経営が特徴。
【データ】残業時間:35.1h/有休消化率:70.4%/激務度:65
【評判】「業務効率化が進んでおり、やるべきことをやれば休みはしっかり取れる体制」という評価です。
【まとめ】合理性を重視する社風により、無駄な残業を排除する意識が根付いています。
八芳園
【概要】広大な日本庭園を持つ由緒ある式場。伝統と革新の融合。
【データ】残業時間:26.8h/有休消化率:60.5%/激務度:66
【評判】「ベテランから若手まで幅広く、教育体制が充実している。残業削減への意識も高い」とのこと。
【まとめ】歴史の重みに裏打ちされた丁寧な働き方と、改善努力が見られる職場です。
藤田観光(婚礼部門)
【概要】「椿山荘」などを運営。ホテル・レジャー業界の老舗。
【データ】残業時間:31.4h/有休消化率:65.1%/激務度:66
【評判】「福利厚生が充実しており、大手企業としての安心感がある。休暇もシフト制で調整可能」との声。
【まとめ】伝統的な組織体系ながら、コンプライアンス遵守の意識は高く維持されています。
明治記念館(明治神宮外苑)
【概要】明治神宮での挙式後の披露宴などを担う。日本の婚礼文化の象徴。
【データ】残業時間:25.5h/有休消化率:58.2%/激務度:67
【評判】「規律正しく、落ち着いて働ける。有休の取得はまだ部署によって偏りがある」との評価。
【まとめ】文化を守るという強い使命感のもと、安定した就業環境が提供されています。
ブライダルプロデュース(BP)
【概要】「横浜迎賓館」など、横浜エリアを中心に独自のコンセプトを持つ式場を運営。
【データ】残業時間:36.5h/有休消化率:68.2%/激務度:68
【評判】「とにかくやりがいが大きいが、仕事量も多い。ただし、会社として休日確保の改善には積極的」との声。
【まとめ】現場の熱量が高い分、業務は多忙になりがちですが、組織的なフォロー体制が強化されています。
プラン・ドゥ・シー(Plan・Do・See)
【概要】ラグジュアリーホテル、レストラン、式場運営。圧倒的な世界観。
【データ】残業時間:38.2h/有休消化率:69.5%/激務度:69
【評判】「仕事へのこだわりが強く、自己研鑽に励む社員が多い。忙しいが、それに見合う充実感と制度がある」との声。
【まとめ】激務度は高めですが、成長機会と洗練された環境を求める層からの支持が厚い企業です。
ツカダ・グローバルホールディング
【概要】「ベストブライダル」などを傘下に持つ持株会社。
【データ】残業時間:35.4h/有休消化率:65.2%/激務度:70
【評判】「大手上場企業として、一通りの福利厚生は整っている。配属される会場によって忙しさが異なる」とのこと。
【まとめ】規模が大きいため環境は多様ですが、基本的な労務基準は保たれています。
ベストブライダル
【概要】ゲストハウス、チャペル運営の先駆け。多様なブランドを展開。
【データ】残業時間:37.8h/有休消化率:66.1%/激務度:72
【評判】「成果に対する意識が高く、忙しい。ただ、頑張り次第で休みを調整できる制度もある」との評価。
【まとめ】業界標準のハードさはありますが、キャリアを積むには適した競争力のある環境です。
テイクアンドギヴ・ニーズ
【概要】ハウスウエディングの最大手。革新的なサービスで業界をリード。
【データ】残業時間:42.5h/有休消化率:68.5%/激務度:74
【評判】「とにかく忙しい。でも、その分だけ感動や成長がある。休暇取得も近年は全社的に改善中」との声。
【まとめ】激務度の数値は高いですが、働き方改革への投資を継続しており、ポジティブな変化の過程にあります。
クラウディアホールディングス
【概要】ウエディングドレスのメーカー兼ショップ運営。
【データ】残業時間:38.2h/有休消化率:62.4%/激務度:76
【評判】「デザインから販売まで多忙だが、自分の関わったドレスが喜ばれる達成感がある」とのこと。
【まとめ】メーカーとしての側面と接客の側面があり、繁忙期は非常に多忙になる傾向があります。
ベルコ(婚礼部門)
【概要】冠婚葬祭互助会の草分け。全国に多数の結婚式場、葬祭場を持つ。
【データ】残業時間:32.5h/有休消化率:54.1%/激務度:78
【評判】「地域密着で安定しているが、昔ながらの体質が残っている部分もある。有休はこれからの課題」との評価。
【まとめ】経営基盤の安定感はありますが、休暇取得の文化醸成にはまだ時間がかかる見込みです。
日本閣
【概要】老舗の総合式場。地域に根ざした運営。
【データ】残業時間:28.4h/有休消化率:48.5%/激務度:80
【評判】「落ち着いて働けるが、休暇を自由に取るのはまだ難しい空気がある」との声。
【まとめ】日々の残業時間は抑制されていますが、有休取得の柔軟性が低いのが激務度の要因となっています。
アルファクラブ
【概要】冠婚葬祭互助会の運営。地域の大手拠点。
【データ】残業時間:35.6h/有休消化率:55.2%/激務度:80
【評判】「仕事の責任感は強いが、どうしても顧客のスケジュールに振り回されやすい」とのこと。
【まとめ】安定性は非常に高いですが、労働時間と休暇のバランスには改善の余地がある環境です。
ライフスタイルデザイン
【概要】オーダーメイドのブライダル。
【データ】残業時間:45.2h/有休消化率:62.3%/激務度:83
【評判】「やりがいはとてつもないが、休みの日も仕事のことを考えてしまうほど忙しい」という声。
【まとめ】プロフェッショナルな姿勢が求められるため、拘束時間はどうしても長くなる傾向にあります。
ラニカイ(アイ・ケイ・ケイ関連)
【概要】リゾートウエディング、プロデュース事業。
【データ】残業時間:44.1h/有休消化率:58.4%/激務度:86
【評判】「顧客との密なやり取りが必要なため、どうしても残業がかさむ。有休取得はタイミング次第」とのこと。
【まとめ】自由な発想でのプロデュースが可能な反面、それに伴う労働負荷は大きいといえます。
ブライダルで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
ブライダル業界は、同じ企業名であっても配属される会場や職種によって、働き方が劇的に変化します。
例えば、ランキング1位の企業のメディア部門はホワイトであっても、現場のウエディングプランナーや調理スタッフは、披露宴が重なる土日に12時間以上の勤務が発生するのが常態化している場合もあります。また、地方の会場か都市部の旗艦店かによっても、1チームあたりの担当件数(生産性)が異なり、それがそのまま残業時間に直結します。
ランキングの平均値はあくまで「企業全体の風土」を示すものであり、自分が実際に配属される場所の「現場の実態」を深掘りするステップが不可欠です。
ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
ブライダル業界は、同業他社との繋がりや協力会社(花屋、写真屋、司会者など)との接点が多い業界です。
- OB・OG訪問で「繁忙期の過ごし方」を聞く
大学の先輩などを通じて、特に「春と秋の繁忙期に、どれだけ休みが取れているか」を直接確認してみましょう。
- 会場の下見(覆面リサーチ)をする
気になる会場があるなら、ブライダルフェアなどに参加した際、スタッフの表情や動きを観察してください。目が血走っていないか、過度な疲労感が出ていないかは、現場のホワイト度を測る重要な指標です。
ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
OpenWork以外の視点からも、情報を多角的に収集しましょう。
- 「ライトハウス」や「キャリコネ」を比較する
OpenWorkは退職者だけでなく現職者の声も多いですが、他のサイトではより「給与と労働時間のギャップ」に対するリアルな不満が書かれていることがあります。
- 女性向け口コミサイトやSNSをチェック
女性が多い業界であるため、InstagramやXでの匿名アカウントの発信が活発です。「産休明けにどのようなポジションに戻れるか」といった内情が、SNSでの会話から漏れ聞こえてくることがあります。
転職エージェントをフル活用する
ブライダル業界に強い転職エージェントは、各会場の「支配人の性格」や「現在の離職率」まで把握していることがあります。
エージェントを介せば、以下のような聞きにくい質問も確認可能です。
-
「有休消化率は数値上高いが、公休との抱き合わせで強引に取らされていないか?」
- 「残業代は固定残業代を超えた分もしっかり支給されているか?」
こうした、自分の人生を守るための細かな条件交渉もエージェントに任せることができます。
繁忙期と閑散期のメリハリについて
ブライダル業界で働く上で避けて通れないのが「季節変動」です。一般的に、気候の良い3月〜5月、10月〜11月は「ハイシーズン」と呼ばれ、どの企業も非常に多忙になります。
ホワイト企業とされる会社ほど、このハイシーズンの負荷を、1月や8月といった「ローシーズン」で調整する仕組み(リフレッシュ休暇や長期休暇の付与)を導入しています。求人票の「年間休日数」だけを見るのではなく、その休日が「1年の中でどう配置されているか」まで確認することが、長く働き続けるためのポイントです。
本記事では、残業時間と有休消化率という「自分の時間をどれだけ守れるか」という観点から、ブライダル業界の企業をランキング化しました。
最終的にどの企業が自分に合うかは、数値データだけでなく、社風や「どのような感動を顧客に提供したいか」という価値観の一致が大きく影響します。まずはこの記事で紹介した客観的な数値をリサーチの出発点とし、そこから現場の「体感」を深掘りしてみてください。
入念な調査の先にこそ、あなた自身が幸せを感じながら、誰かの幸せをプロデュースできる「理想の職場」が見つかるはずです。



