【30社】保育のホワイト企業ランキング一覧表

この記事では、保育のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間（1か月）」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました
激務度 は 残業時間（時間）＋（100－有休消化率（%）） で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」＝ホワイト度が高い企業です。
※激務度算出例：残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度＝20＋(100－70)=50（ポイント）となります。

【一覧表】保育のホワイト企業ランキング

全国で保育園・学童施設等を運営する主要企業のうち、OpenWorkで残業時間と有休消化率の双方が確認可能な30社を、激務度の低い順（ホワイト度が高い順）に一覧化しました。

出典：OpenWork（アクセス日：2025年12月時点）

※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。

保育ホワイト企業の紹介

ここからは、ランキングに掲載した企業を1社ずつ詳しく紹介していきます。各社の事業内容や特徴、そしてデータが示す働き方の実態について掘り下げていきましょう。

株式会社リクルートエージェント（保育・教育関連）

【概要】

リクルートグループが展開する教育・保育支援事業です。直接的な園運営の知見提供のほか、保育士のキャリア支援など、業界を構造から支える役割を担っています。

【データ】

残業時間：15.5h ／ 有休消化率：81.2% ／ 激務度：34

【評判】

リクルートグループの生産性重視の文化が反映されており、時間内に業務を終えることが徹底されています。有休消化率が8割を超えており、私生活とのバランスが非常に取りやすいのが特徴です。

【まとめ】

圧倒的な組織力と整備されたITインフラにより、保育業界の中で突出した労働効率の良さを実現しています。

ベネッセスタイルケア

【概要】

教育大手ベネッセグループの傘下で、保育園・学童クラブの運営を行う最大手の一角です。良質な保育と従業員の教育体制に定評があります。

【データ】

残業時間：12.3h ／ 有休消化率：72.5% ／ 激務度：40

【評判】

持ち帰り仕事の禁止が現場まで浸透しており、ICT導入による書類作成の簡略化が進んでいます。大企業ならではの福利厚生の厚さも高く評価されています。

【まとめ】

安定した経営基盤を背景に、残業削減と有休消化を両立させている保育業界のモデルケースといえる企業です。

どろんこ会

【概要】

自然の中での体験型保育を重視する、独自の教育方針を持つ保育グループです。急成長を遂げながらも、組織的な労務管理を強化しています。

【データ】

残業時間：14.2h ／ 有休消化率：70.1% ／ 激務度：44

【評判】

現場の裁量が大きい一方で、会社全体としてしっかり休むことを推奨する空気が醸成されています。行事前の忙しさはあるものの、代休取得がスムーズであるという声が多いです。

【まとめ】

独自性の高い保育を展開しつつ、残業時間を10時間台に抑えるという効率的な運営がホワイト度を支えています。

株式会社日本保育サービス（JPホールディングス）

【概要】

業界最大手のJPホールディングスの中核企業です。「アスク」ブランドで全国に多数の保育園を展開しています。

【データ】

残業時間：10.8h ／ 有休消化率：64.5% ／ 激務度：46

【評判】

上場企業としてコンプライアンス管理が極めて厳格であり、残業時間は業界トップクラスの短さです。複数園を運営するスケールメリットを活かし、急な欠員時も本部のサポート体制が整っています。

【まとめ】

業界リーダーとして徹底したホワイト化を推進しており、定時で帰りやすい環境がクチコミでも高く支持されています。

株式会社ポピンズエデュケア

【概要】

高級志向の保育サービスや、大学・企業内保育所の運営に強みを持つ企業です。SDGsへの取り組みなど、先進的な経営方針で知られます。

【データ】

残業時間：13.5h ／ 有休消化率：62.4% ／ 激務度：51

【評判】

指導員や保育士の質を保つため、研修制度が非常に充実しています。サービス残業の撲滅に力を入れており、残業代が1分単位で支給される点もクチコミでポジティブに捉えられています。

【まとめ】

ハイエンドなサービス品質を維持するため、従業員の満足度向上に積極的に投資しているホワイト寄り企業です。

株式会社ベネッセコーポレーション（保育事業）

【概要】

グループ会社とは別に、教育事業の知見を活かした保育・学童運営を直営で行っている部門です。

【データ】

残業時間：18.4h ／ 有休消化率：66.5% ／ 激務度：52

【評判】

教育ノウハウが豊富で、現場のオペレーションが標準化されています。有休はチーム内で調整すれば取得しやすい雰囲気があり、プライベートを大切にしたい層に向いています。

【まとめ】

親会社のホワイトな社風を色濃く反映しており、無理のない勤務スケジュールが保障されています。

株式会社アイ・エス・シー（茶々保育園グループ）

【概要】

オシャレな園舎やデザイン性の高い保育方針で注目を集めるグループです。独自のブランド戦略が特徴です。

【データ】

残業時間：15.2h ／ 有休消化率：61.3% ／ 激務度：54

【評判】

現場のモチベーションが高く、かつ無駄な会議をしないなどの効率化意識が強いです。有休についても、誕生日休暇など独自の休暇制度の利用が奨励されています。

【まとめ】

クリエイティブな保育を追求しながら、残業抑制という実務面でのホワイトさも追求している企業です。

株式会社グローバルキッズ

【概要】

首都圏を中心に大規模に展開する保育園運営企業です。「子どもたちの未来を創る」ことをミッションに掲げています。

【データ】

残業時間：12.5h ／ 有休消化率：58.2% ／ 激務度：54

【評判】

大手運営会社としてIT化が進んでおり、連絡帳のデジタル化などにより、保育以外の事務時間が激減しています。残業時間が極めて短く、仕事の後の時間を有意義に使える環境です。

【まとめ】

事務作業の効率化により、保育士が子どもと向き合う時間と自身の休息時間を確保することに成功しています。

株式会社ライクキッズ

【概要】

総合人材サービスを行うライクグループの保育事業。認可保育園から、病院内・企業内保育の受託まで幅広く手掛けています。

【データ】

残業時間：14.8h ／ 有休消化率：59.5% ／ 激務度：55

【評判】

人材紹介をルーツに持つため、人員配置の適正化に対するノウハウがあります。一人当たりの負担が重くなりすぎないような人員補填がなされているとクチコミでも好意的です。

【まとめ】

人材供給力という強みを活かし、現場の欠員リスクを最小限に抑えることでホワイトな環境を維持しています。

株式会社サクセスアカデミー（ジェイキッチン）

【概要】

福利厚生サービス最大手のベネフィット・ワン傘下の企業です。企業内保育所の運営に強みを持ちます。

【データ】

残業時間：16.2h ／ 有休消化率：60.5% ／ 激務度：56

【評判】

企業内保育所は受託元の就業時間に準じるため、夜遅くまでの延長保育が少なく、勤務時間が安定しています。福利厚生の充実度はグループの強みが発揮されています。

【まとめ】

受託型保育のメリットを最大化し、安定したワークライフバランスを実現している企業です。

株式会社こどもの森

【概要】

「自分の子どもを入れたい園」をモットーに、首都圏中心に多数の園を運営する企業です。

【データ】

残業時間：13.2h ／ 有休消化率：55.4% ／ 激務度：58

【評判】

現場主義でありながら、本社サポートが手厚いです。残業は月15時間以内という目標が現実的に守られており、現場スタッフの定着率も高い傾向にあります。

【まとめ】

現場の声に耳を傾ける風通しの良さと、しっかりとした労務管理が両立した優良企業です。

株式会社さくらさくプラス

【概要】

質の高い保育内容と、働く環境の整備に力を入れている上場企業です。

【データ】

残業時間：15.4h ／ 有休消化率：56.5% ／ 激務度：59

【評判】

上場後の管理体制強化により、有休消化率が年々上昇しています。社内SNSなどを活用したコミュニケーションの円滑化により、心理的な負担も少ないという声があります。

【まとめ】

成長企業らしい活気と、制度としての守りがバランスよく機能しているホワイト寄り企業です。

社会福祉法人聖隷福祉事業団（保育部門）

【概要】

国内有数の規模を誇る社会福祉法人です。保育のみならず医療・介護まで多角的に展開しています。

【データ】

残業時間：18.5h ／ 有休消化率：59.2% ／ 激務度：59

【評判】

非営利組織ならではの落ち着いた社風があり、営利至上主義による無理な詰め込みがありません。福利厚生は他社を圧倒する厚さがあり、長期勤続者が多いのが特徴です。

【まとめ】

抜群の経営安定性と、古くから培われた労務環境により、腰を据えて働きたい人には最適な環境です。

株式会社小学館アカデミー

【概要】

出版大手・小学館グループが運営する保育園です。「楽習（がくしゅう）」という独自のメソッドを展開しています。

【データ】

残業時間：17.1h ／ 有休消化率：57.5% ／ 激務度：60

【評判】

グループの安定感が魅力。カリキュラムが整っているため、保育士がゼロから案を作る負担が少なく、それが残業抑制に繋がっています。

【まとめ】

強力なバックボーンによる教材やノウハウの提供が、現場の負担軽減とホワイト化に貢献しています。

株式会社キッズベースキャンプ

【概要】

放課後学童保育のパイオニアです。東急グループの傘下で、質の高い教育プログラムを提供しています。

【データ】

残業時間：19.3h ／ 有休消化率：58.4% ／ 激務度：61

【評判】

学童保育のため午前中の業務負荷が低く、その時間を事務作業にあてることで残業を防ぐ工夫がされています。東急グループの福利厚生も大きな魅力です。

【まとめ】

学童保育という業態の特性を活かし、無理のない労働時間を実現しているホワイト企業です。

株式会社明日葉

【概要】

ソシオークホールディングスグループの保育・学童運営企業です。共働き家庭の支援を掲げています。

【データ】

残業時間：16.5h ／ 有休消化率：55.2% ／ 激務度：61

【評判】

現場と本部の距離が近く、残業が増えている園にはすぐに本部の巡回・指導が入る体制です。現場を一人きりにさせないという姿勢が評価されています。

【まとめ】

グループ全体で現場ファーストの労働環境整備を推進しており、精神的な安心感が強い職場です。

株式会社コマーム

【概要】

埼玉県を中心に、地域密着型で保育・学童サービスを展開する企業です。

【データ】

残業時間：15.1h ／ 有休消化率：52.3% ／ 激務度：63

【評判】

非常にアットホームな社風で、個人の家庭事情によるシフト調整に非常に寛容です。残業の少なさも地域で評判になっています。

【まとめ】

地域に深く根ざした穏やかな経営が、従業員の働きやすさという形で還元されています。

株式会社学研ココファン・ナーサリー

【概要】

学研グループが運営。介護事業で培ったホスピタリティと教育の知見を融合させています。

【データ】

残業時間：18.2h ／ 有休消化率：54.1% ／ 激務度：64

【評判】

学研ブランドへの信頼が高く、保護者との関係性が良好な園が多いです。トラブルが少ない分、突発的な残業が発生しにくいというクチコミがあります。

【まとめ】

ブランド力を活かした無理のない運営が、従業員の低激務度に繋がっています。

株式会社テノ．コーポレーション

【概要】

九州を本拠に全国展開する企業。事業所内保育所の受託運営に強みを持ちます。

【データ】

残業時間：17.5h ／ 有休消化率：53.1% ／ 激務度：64

【評判】

現場スタッフの声を吸い上げる仕組みが整っており、有休取得を推奨するキャンペーンなども行われています。

【まとめ】

運営の仕組み化が進んでおり、個人のスキルに依存しすぎないホワイトな運営がなされています。

HITOWAキッズライフ株式会社

【概要】

「太陽の子」ブランドで知られる大規模保育運営会社です。

【データ】

残業時間：19.4h ／ 有休消化率：54.5% ／ 激務度：65

【評判】

近年、ICT化と残業代の適正化が急ピッチで進んでいます。かつてのイメージより大幅に改善されたというクチコミが直近1〜2年で増えています。

【まとめ】

組織改革の真っ只中にあり、大手ならではのリソースでホワイト化を加速させている企業です。

株式会社マミー・インターナショナル

【概要】

英語保育や学童、放課後子ども教室などを幅広く手掛ける企業です。

【データ】

残業時間：21.0h ／ 有休消化率：55.5% ／ 激務度：66

【評判】

国際色豊かなスタッフが多く、休みを取ることに対してフランクで理解のある雰囲気があります。

【まとめ】

多様な文化背景を持つスタッフが多いため、ワークライフバランスへの考え方が柔軟でホワイト寄りです。

株式会社ピジョンハーツ

【概要】

ベビー用品大手・ピジョンのグループ会社です。院内保育や受託保育がメインです。

【データ】

残業時間：22.4h ／ 有休消化率：56.4% ／ 激務度：66

【評判】

赤ちゃんにやさしいの精神が社員にも適用されています。ピジョンの福利厚生が利用でき、生活の安定感が高いです。

【まとめ】

メーカー系保育事業としての安定した待遇と、高いコンプライアンス意識が魅力です。

株式会社コビーアンドパートナーズ

【概要】

独自のデザインや教育カリキュラムに定評がある、クリエイティブな保育グループです。

【データ】

残業時間：25.4h ／ 有休消化率：58.5% ／ 激務度：67

【評判】

質の高い保育を行うために準備時間は必要ですが、その分をしっかり勤務時間内に確保する努力がなされています。

【まとめ】

妥協のない保育方針を持ちつつ、従業員の休息も重要視しているバランスの取れた企業です。

株式会社ソラスト（保育事業）

【概要】

医療事務や介護で知られる上場企業ですが、保育園運営にも注力しています。

【データ】

残業時間：18.5h ／ 有休消化率：50.4% ／ 激務度：68

【評判】

医療・介護系の安定した経営基盤があり、給与の支払いなどが極めて正確で安心感があります。

【まとめ】

上場企業としてのガバナンスが保育現場にも反映されており、一定水準のホワイトさが保たれています。

株式会社ライフサポート（ゆらりん）

【概要】

関東を中心に「ゆらりん」ブランドで認可・認証保育園を運営しています。

【データ】

残業時間：21.3h ／ 有休消化率：52.5% ／ 激務度：69

【評判】

人間関係を重視する園が多く、クチコミでも雰囲気が良いという声が目立ちます。その結果、有休も協力して取りやすい傾向にあります。

【まとめ】

現場のチームワークが高く、それが労働時間の抑制や休暇取得のしやすさに繋がっています。

株式会社パソナフォスター

【概要】

人材大手パソナグループの保育事業です。企業内保育のコンサルティングにも強い。

【データ】

残業時間：23.5h ／ 有休消化率：54.2% ／ 激務度：69

【評判】

パソナグループの手厚い研修やベネフィットが利用可能です。残業削減に対する本部からのチェックも非常に厳しいです。

【まとめ】

人材サービスのプロが運営しているため、労働環境の管理に関しては高い信頼性があります。

株式会社アルファコーポレーション

【概要】

ベビーシッター派遣や企業内保育、認可保育園を運営しています。

【データ】

残業時間：24.5h ／ 有休消化率：51.3% ／ 激務度：73

【評判】

シッター派遣などのノウハウがあるため、突発的な業務への対応がシステマチックになされています。

【まとめ】

独自の運営システムにより、保育業界平均以上の安定性を確保しています。

セントケア・ホールディング株式会社（保育部門）

【概要】

介護事業大手ですが、小規模保育などの地域密着型保育も展開しています。

【データ】

残業時間：20.5h ／ 有休消化率：45.5% ／ 激務度：75

【評判】

介護の知見があるため、個別のケアに強いです。多忙ではありますが、サービス残業に対する監視は徹底されています。

【まとめ】

大手介護グループとしての基盤により、法令遵守がしっかりと守られている職場です。

株式会社小学館集英社プロダクション

【概要】

総合エンタメ企業ですが、エデュテインメントの一環で保育・教育事業を大規模展開しています。

【データ】

残業時間：31.2h ／ 有休消化率：55.4% ／ 激務度：76

【評判】

行事や教育プログラムが非常に凝っているため、準備に時間はかかりますが、やりがいは抜群。福利厚生も出版社グループゆえに良好です。

【まとめ】

クオリティ重視のため激務度は中位ですが、報酬や環境面での見返りが大きいホワイト寄り企業です。

株式会社ヒューマンライフケア（保育部門）

【概要】

ヒューマングループの教育・介護・保育事業です。

【データ】

残業時間：28.5h ／ 有休消化率：48.2% ／ 激務度：80

【評判】

研修が非常に多く、スキルアップしたい人には向いています。その分、業務時間外の学習が課題になる園もありますが、改善が進んでいます。

【まとめ】

教育重視の姿勢と労働環境の整備を並行して進めている大手企業です。

保育で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要！

ランキング上位の企業は、組織として残業削減や有休消化にコミットしていますが、保育業界には「同じ企業でも園長によって労働環境が180度変わる」という大きな落差が存在します。本社が「残業ゼロ」を謳っていても、特定の園では園長の精神論によって「持ち帰り仕事が美徳」とされているケースもゼロではありません。本当に自分に合ったホワイト園を見つけるためには、企業データという外枠だけでなく、現場の実態を深掘りする調査が不可欠です。

ホワイト企業か判断する方法１：関係者に聞く

もっとも確実なのは、その園で実際に働いている保育士、あるいは元職員に話を聞くことです。サービス残業や持ち帰り仕事は実質的にどの程度あるか、有休を申請した際に嫌な顔をされないか、ICTツールは導入されているだけで二重に事務作業をしていないか、といった点を確認しましょう。これらの生の情報は、求人票の数字よりも遥かに雄弁に実態を語ります。

ホワイト企業か判断する方法２：全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkのデータは企業の「平均」を知るのに役立ちますが、園ごとの「偏り」を知るには複数のサイトを横断しましょう。転職会議や保育士バンクなどの専門サイト、さらにはGoogleマップの園に対する保護者からのクチコミも参考になります。保護者のクチコミで「先生たちの入れ替わりが激しい」というコメントが多い園は、ホワイト企業であっても現場が疲弊している可能性が高いサインです。

転職エージェントをフル活用する

保育業界に特化した転職エージェントは、各園の本当の離職率や現在の園長の人柄といった内部情報を把握しています。ランキング上位の企業であっても、配属先の園でミスマッチが起きないよう、エージェントを通じて「現在、特に人間関係が良好な園」をピンポイントで指名してもらうのが成功の秘訣です。また、条件交渉を代行してくれるのも大きなメリットです。

ICT導入率と配置基準の実態をチェックする

保育業界でホワイト企業を見極める追加の重要ポイントは、ICTツールの活用深度と配置基準へのプラスアルファの人員です。ホワイト企業は、単にアプリを導入しているだけでなく、指導案の自動作成などを使いこなし、保育士の筆記作業を極限まで減らしています。また、国が定める配置基準ギリギリではなく、常に＋1〜2名の人員的余裕を持たせている企業は、誰かが休んでも現場が回るため、結果として残業が減り、有休が取りやすくなります。

保育業界のホワイト企業選びは、データに基づく組織の安定性と、クチコミに基づく現場の運用実態の両面から判断することが重要です。JPホールディングスやベネッセのように、大手としてICT化や人員体制を整えている企業は、データ面でも良好な結果を示しています。憧れの保育方針だけに目を向けるのではなく、今回ご紹介した残業・有休の客観的な指標を羅針盤にして、あなたが笑顔で子どもたちと向き合える理想のホワイト企業を見つけ出してください。