この記事では、看護師のホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。
【一覧表】看護師のホワイト企業ランキング
早速、調査結果を見ていきましょう。このランキングは、残業時間と有給休暇消化率から算出した「激務度」が低い順(=ホワイト度が高い順)に並んでいます。
激務度は以下の計算式で算出しており、数値が低いほどプライベートとの両立がしやすい企業である可能性が高いことを示します。
激務度 = 月間平均残業時間 + (100 – 有給休暇消化率)
| 企業・団体名 | 残業時間 | 有休消化率 | 激務度 |
| ソフィアメディ | 8.5h | 82.3% | 26 |
| ケア21 | 12.4h | 81.5% | 31 |
| SOMPOケア | 15.2h | 78.4% | 37 |
| 聖隷福祉事業団 | 14.8h | 76.5% | 38 |
| 日本赤十字社 | 18.3h | 79.2% | 39 |
| 国立病院機構 | 19.5h | 78.1% | 41 |
| ベネッセスタイルケア | 16.7h | 75.3% | 41 |
| 済生会 | 21.4h | 78.5% | 43 |
| 地域医療機能推進機構 (JCHO) | 20.2h | 75.6% | 45 |
| 日本厚生連 | 22.1h | 76.2% | 46 |
| 虎の門病院 | 24.5h | 77.3% | 47 |
| 聖路加国際病院 | 23.8h | 75.4% | 48 |
| 癌研究会有明病院 | 25.4h | 76.1% | 49 |
| 順天堂大学医学部附属順天堂医院 | 28.5h | 78.2% | 50 |
| 東京慈恵会医科大学附属病院 | 26.3h | 75.1% | 51 |
| 慶應義塾大学病院 | 29.2h | 77.4% | 52 |
| 倉敷中央病院 | 24.8h | 71.5% | 53 |
| 昭和大学病院 | 27.5h | 74.2% | 53 |
| 日本医科大学付属病院 | 28.1h | 74.5% | 54 |
| 東京医科歯科大学病院 | 30.5h | 75.8% | 55 |
| 近畿大学病院 | 26.4h | 71.2% | 55 |
| 北里大学病院 | 29.4h | 73.1% | 56 |
| 福岡大学病院 | 25.8h | 68.4% | 57 |
| 自治医科大学附属病院 | 32.1h | 74.5% | 58 |
| 亀田総合病院 | 30.2h | 71.5% | 59 |
| 徳洲会 | 35.4h | 75.2% | 60 |
| イムスグループ | 28.5h | 66.4% | 62 |
| 東京女子医科大学病院 | 34.2h | 71.5% | 63 |
| ニチイケアパレス | 22.8h | 58.4% | 64 |
| 洛和会ヘルスケアシステム | 29.5h | 63.2% | 66 |
| 戸田中央メディカルケアグループ | 31.4h | 62.8% | 69 |
出典:OpenWork(アクセス日:2025年12月時点)
※本ランキングは、OpenWork上で「平均残業時間」と「有給休暇消化率」の両方のデータが取得できた企業のみを対象としています。そのため、業界内の全ての企業を網羅しているわけではありません。
看護師ホワイト企業の紹介
ここからは、ランキングに掲載した企業を1社ずつ詳しく紹介していきます。各社の事業内容や特徴、そしてデータが示す働き方の実態について掘り下げていきましょう。
ソフィアメディ
【概要】訪問看護ステーションを全国展開。在宅医療の質とスタッフの働きやすさを両立させています。
【データ】残業時間:8.5h/有休消化率:82.3%/激務度:26
【評判】「ICT化が徹底されており、記録業務が短時間で終わる」「子育て中の看護師への理解が極めて深い」との声。
【まとめ】訪問看護という業態に加え、組織的な効率化が進んでいるため、プライベートを最優先できる環境です。
ケア21
【概要】介護・福祉の総合サービス。訪問看護や有料老人ホームでの看護業務が中心です。
【データ】残業時間:12.4h/有休消化率:81.5%/激務度:31
【評判】「残業代が1分単位で支給され、サービス残業を良しとしない文化がある」「有休も希望通りに取れる」と評されています。
【まとめ】介護現場における看護職の役割が明確で、無理のないスケジュール管理がなされている優良企業です。
SOMPOケア
【概要】損保ジャパングループの介護大手。全国で大規模な施設運営を行っています。
【データ】残業時間:15.2h/有休消化率:78.4%/激務度:37
【評判】「大手ならではの福利厚生と法令遵守意識がある」「シフト調整が柔軟で、急な休みにも対応してもらえる」とのこと。
【まとめ】強固な経営母体を背景に、看護師が安心して長く働ける労務環境が整備されています。
聖隷福祉事業団
【概要】静岡・東京・兵庫を中心に、病院や高齢者施設を多角経営する社会福祉法人です。
【データ】残業時間:14.8h/有休消化率:76.5%/激務度:38
【評判】「落ち着いた雰囲気のスタッフが多く、ギスギスしていない」「福利厚生が病院としてはトップクラス」という評価です。
【まとめ】非営利法人としての公共性の高さが、現場のゆとりと手厚い待遇に反映されています。
日本赤十字社
【概要】全国に拠点を持ち、災害救護や高度医療を担う日本を代表する医療機関です。
【データ】残業時間:18.3h/有休消化率:79.2%/激務度:39
【評判】「休みが多く、夏休みなども長期で取得可能」「教育体制が整っており、多忙だがやりがいと休息のバランスが良い」との声。
【まとめ】急性期を担う責任感のある現場ながら、公務員に準じた高い休暇水準を維持しています。
国立病院機構
【概要】全国140以上の病院を運営。独立行政法人として地域医療の基盤を支えています。
【データ】残業時間:19.5h/有休消化率:78.1%/激務度:41
【評判】「残業管理が厳しく、無理な超過勤務は是正される傾向にある」「全国転勤の可能性はあるが、待遇は非常に安定」とのこと。
【まとめ】国に準じた厳格な労務管理により、標準化されたホワイトな働き方が約束されています。
ベネッセスタイルケア
【概要】教育大手ベネッセグループ。高級老人ホームを多数運営し、看護師の配置も手厚いです。
【データ】残業時間:16.7h/有休消化率:75.3%/激務度:41
【評判】「研修やキャリアパスが明確で、人を大切にする社風」「休みが取りやすく、オンオフの切り替えがしやすい」との評価。
【まとめ】サービス品質を重視するブランドゆえに、働く側の心の余裕も大切にされている職場です。
済生会
【概要】明治天皇の御下賜金により設立。全国で地域医療・福祉を展開する巨大組織です。
【データ】残業時間:21.4h/有休消化率:78.5%/激務度:43
【評判】「公的病院のような安定感があり、有休消化も組織的に推奨されている」「給与水準も高く、長く勤める人が多い」とのこと。
【まとめ】歴史ある組織でありながら、時代の変化に合わせたワークライフバランスの改善が進んでいます。
地域医療機能推進機構 (JCHO)
【概要】社会保険病院等を統合して設立。全国の中核的な病院を運営しています。
【データ】残業時間:20.2h/有休消化率:75.6%/激務度:45
【評判】「休みが多く、子育て支援の制度も実際に利用されている」「残業削減に向けた取り組みが全社的に進んでいる」との声。
【まとめ】福利厚生の充実度が非常に高く、ライフステージが変わっても働き続けやすい環境です。
日本厚生連
【概要】JAグループの医療事業。農村地域から都市部まで、幅広い地域医療を支えています。
【データ】残業時間:22.1h/有休消化率:76.2%/激務度:46
【評判】「地元に根ざした経営で、アットホームな雰囲気」「休暇の融通が利きやすく、家族との時間を大切にできる」との口コミが見られます。
【まとめ】地域コミュニティを大切にする文化が、スタッフ間の相互扶助と休みやすさに繋がっています。
虎の門病院
【概要】国家公務員共済組合連合会の旗艦病院。高度な医療技術と手厚い看護で知られます。
【データ】残業時間:24.5h/有休消化率:77.3%/激務度:47
【評判】「忙しいが、それに見合う教育と休みがある」「有休も計画的に付与され、断られることは少ない」とのこと。
【まとめ】高度急性期の緊張感はありますが、組織力で看護師の負担をカバーしているホワイト病院です。
聖路加国際病院
【概要】キリスト教精神に基づく、日本屈指の有名私立病院です。
【データ】残業時間:23.8h/有休消化率:75.4%/激務度:48
【評判】「看護師の地位が高く、自律して働ける」「夏季休暇などの長期休暇の取得が当たり前の文化」との声。
【まとめ】看護の質を追求するために、スタッフの休息とリフレッシュが重要視されている環境です。
癌研究会有明病院
【概要】がん治療の国内最高峰。専門性の高い看護を提供しています。
【データ】残業時間:25.4h/有休消化率:76.1%/激務度:49
【評判】「専門特化しているため業務の予測がつきやすく、有休も調整しやすい」「福利厚生が都内でも有数」との評価。
【まとめ】高い専門性を維持しつつ、職員の健康管理にも配慮が行き届いたプロフェッショナルな職場です。
順天堂大学医学部附属順天堂医院
【概要】名門・順天堂大学の本院。患者満足度と教育体制に定評があります。
【データ】残業時間:28.5h/有休消化率:78.2%/激務度:50
【評判】「研修が充実しており、キャリアアップを目指す人には最適」「休みはしっかり取れるが、日々の密度は濃い」とのこと。
【まとめ】教育と休暇のバランスが良く、学びながらもしっかり休みたい向上心のある方に適しています。
東京慈恵会医科大学附属病院
【概要】「病気を診ずして、病人を診よ」の精神で知られる伝統校の附属病院です。
【データ】残業時間:26.3h/有休消化率:75.1%/激務度:51
【評判】「穏やかな性格の人が多く、人間関係で悩むことが少ない」「有休消化への理解があり、プライベートを尊重してもらえる」との声。
【まとめ】長い歴史の中で培われた温かな組織風土が、働きやすさの土台となっています。
慶應義塾大学病院
【概要】私立大学病院の雄。最先端医療と「全人的なケア」を掲げています。
【データ】残業時間:29.2h/有休消化率:77.4%/激務度:52
【評判】「給与が非常に高く、休みも多い。ハードワークだが満足度は高い」「最先端の医療に触れられる刺激がある」とのこと。
【まとめ】激務度は中堅クラスですが、高い待遇とリフレッシュの機会が担保された「納得感のある」ホワイト環境です。
倉敷中央病院
【概要】岡山県、さらには西日本を代表する民間巨大病院。美術館のような美しい環境も特徴。
【データ】残業時間:24.8h/有休消化率:71.5%/激務度:53
【評判】「地方の病院としては破格の待遇。有休も病棟により差はあるが概ね取れる」「建物が美しく、働くモチベーションが上がる」との声。
【まとめ】地方都市にありながら全国から看護師が集まる理由は、圧倒的な施設環境と充実した福利厚生にあります。
昭和大学病院
【概要】東京・神奈川に展開する昭和大学の基幹病院です。
【データ】残業時間:27.5h/有休消化率:74.2%/激務度:53
【評判】「大学病院の中では風通しが良く、若手でも有休を取りやすい雰囲気」「寮などの住宅補助が充実している」との評価です。
【まとめ】若手支援の体制が整っており、生活面でのサポートと仕事のバランスが取れた職場です。
日本医科大学付属病院
【概要】日本最古の私立医科大学の附属病院。救急医療のパイオニアとしても知られます。
【データ】残業時間:28.1h/有休消化率:74.5%/激務度:54
【評判】「救急は多忙だが、通常の病棟は定時意識が高い」「有休は100%消化を目指す動きが看護部から出ている」とのこと。
【まとめ】伝統的な強みを持ちつつ、近年は働き方改革による有休消化の促進が顕著な病院です。
東京医科歯科大学病院
【概要】国立大学法人として、世界基準の歯科・医科連携医療を提供。
【データ】残業時間:30.5h/有休消化率:75.8%/激務度:55
【評判】「公務員時代の気質が残っており、福利厚生は非常にしっかりしている」「研修のために休みを取ることも可能」との声。
【まとめ】高い専門性を追求しながらも、国立系特有の堅実な労務管理がなされています。
近畿大学病院
【概要】関西圏で絶大な影響力を持つ、近畿大学の附属病院です。
【データ】残業時間:26.4h/有休消化率:71.2%/激務度:55
【評判】「活気がある職場で、休みもしっかり確保される」「子育てしながら夜勤免除で働いている看護師が多い」とのこと。
【まとめ】大学全体の勢いそのままに、現場の活性化と柔軟な働き方の受け入れが進んでいる病院です。
北里大学病院
【概要】「生命科学のパイオニア」として、高度なチーム医療を推進しています。
【データ】残業時間:29.4h/有休消化率:73.1%/激務度:56
【評判】「教育が非常に丁寧。有休も前もって申請すればほぼ通る」「給与水準も納得感がある」との声。
【まとめ】教育的な配慮と、組織としての休暇管理がバランス良く機能している職場です。
福岡大学病院
【概要】九州を代表する私立大学病院。地域医療の要として機能。
【データ】残業時間:25.8h/有休消化率:68.4%/激務度:57
【評判】「九州圏内ではトップクラスの給与。休みは少し少なめだが、残業代はしっかり出る」との評価。
【まとめ】激務度はやや上昇しますが、地域最高水準の待遇と安定性が大きな魅力となっています。
自治医科大学附属病院
【概要】へき地医療のリーダーを育成する大学の附属病院。栃木県の中核を担います。
【データ】残業時間:32.1h/有休消化率:74.5%/激務度:58
【評判】「広大な敷地で環境が良い。多忙だが休みは確保されている」「自治体関連の福利厚生が使えるのが強み」とのこと。
【まとめ】地域医療への貢献という重責の一方で、組織的な休暇取得の支援がなされている病院です。
亀田総合病院
【概要】千葉県鴨川市にある、リゾート地のような立地の超有名病院です。
【データ】残業時間:30.2h/有休消化率:71.5%/激務度:59
【評判】「最先端の医療と、オーシャンビューの素晴らしい環境。有休も申請しやすい雰囲気がある」とのこと。
【まとめ】都心から離れた立地を強みに変える、高い福利厚生と働きやすさの提供に力を入れています。
徳洲会
【概要】「24時間365日拒まない」を掲げる日本最大の民間病院グループです。
【データ】残業時間:35.4h/有休消化率:75.2%/激務度:60
【評判】「とにかく現場は忙しいが、残業代の支給と、有休消化に関しては非常に厳格に守られている」との声。
【まとめ】激務度は高いですが、それに応えるだけの高給与と「権利としての休暇」が徹底された体育会系ホワイトです。
イムスグループ
【概要】関東を中心に展開する巨大医療グループ。急性期から回復期まで幅広く運営。
【データ】残業時間:28.5h/有休消化率:66.4%/激務度:62
【評判】「教育制度が非常に充実しており、未経験でも安心。有休は部署により消化率に差がある」とのこと。
【まとめ】巨大組織ゆえの安定感と、看護師としての基礎をしっかり学べる教育環境が魅力です。
東京女子医科大学病院
【概要】高度な専門医療で知られる名門病院です。
【データ】残業時間:34.2h/有休消化率:71.5%/激務度:63
【評判】「非常に多忙な現場だが、休みも一定程度確保されている。経験値は圧倒的に積める」との評価。
【まとめ】激務度は高めですが、ここでの経験は看護師としての大きなキャリア資産になります。
ニチイケアパレス
【概要】「ニチイホーム」などのブランドで有料老人ホームを運営。
【データ】残業時間:22.8h/有休消化率:58.4%/激務度:64
【評判】「残業自体は少なめ。有休消化はこれから改善の余地があるが、ライフスタイルに合わせた働き方ができる」とのこと。
【まとめ】夜勤の負担を抑えたい、あるいは日勤メインで働きたい看護師にとっての選択肢となります。
洛和会ヘルスケアシステム
【概要】京都を中心に展開する大手医療・介護グループ。
【データ】残業時間:29.5h/有休消化率:63.2%/激務度:66
【評判】「福利厚生が手厚く、保育所の完備などママさん看護師に優しい」「多忙だが活気がある」との声。
【まとめ】京都で長く働き続けたい看護師にとって、生活サポートが充実した安定の職場です。
戸田中央メディカルケアグループ
【概要】関東全域に100以上の関連施設を持つ大規模グループです。
【データ】残業時間:31.4h/有休消化率:62.8%/激務度:69
【評判】「部署が多く、自分に合った働き方の相談ができる。忙しいが人間関係は比較的良好」とのこと。
【まとめ】激務度はランキング最下位ですが、教育体制と配属の柔軟性という大手ならではのメリットがあります。
看護師で本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!
看護業界は、同じ病院名であっても「配属される病棟」や「看護部長の裁量」によって、労働環境が劇的に変わることが珍しくありません。
例えば、ランキング上位の病院でも、ICUや救急外来(ER)は突発的な残業が発生しがちです。一方で、外来や健診、療養病棟などは定時で帰れることがほとんどです。また、数値上の残業には含まれない前残業(始業前の情報収集)や委員会活動の実態も、現場によって大きく異なります。
ランキングの平均値を参考にしつつ、より具体的な病棟レベルの実態を把握するステップが不可欠です。
ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く
看護師の世界は横の繋がりが非常に強く、知人経由の情報が最も信頼できます。
- 出身校の先輩や同級生を頼る
実際にその職場で働いている(または働いていた)人に、「サービス残業の有無」「師長の人柄」「有休の取りやすさ」を直接聞き出しましょう。 - インターンシップや見学を活用する
ナースステーションのホワイトボードの記載、スタッフ同士の言葉遣い、休憩室の雰囲気などを自分の目で確認してください。余裕のない現場は、こうした細部に必ず荒れが出ます。
ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック
OpenWorkだけでなく、看護師に特化した口コミサイトも併用することで多角的に判断できます。
- 「ナスコミ」や「看護roo!」を確認
これらのサイトには、現場の看護師しか知らない「夜勤の負担感」や「お局看護師の有無」といった、数値化しにくい情報が蓄積されています。 - 投稿の「新しさ」を重視する
看護業界は働き方改革が急速に進んでいます。数年前の「ブラック」という評価が、現在は改善されていることも多いため、直近1年以内の投稿を特に重視しましょう。
転職エージェントをフル活用する
看護師に特化した転職エージェントは、各病院の内情を細かく把握しています。
彼らは過去に入職させた看護師から、退職理由や現場のリアルな不満をヒアリングしているため、自分一人では絶対に聞き出せない「離職率が高い病棟」や「残業代の申請しやすさ」を知っています。
「今はホワイトなところを探している」と正直に伝え、複数のエージェントから情報を引き出すことが、失敗しない転職のコツです。
夜勤体制と「勤務間インターバル」をチェックする
看護師の激務度を決定づけるもう一つの重要な要素は、夜勤の負担です。
残業時間が短くても、夜勤の回数が異常に多かったり、夜勤明けの翌日が日勤(通称:地獄のシフト)が組まれていたりする職場は、体感的な激務度が跳ね上がります。
ホワイトな職場では、夜勤明けの翌日は必ず休み、あるいは「明け」と「休み」がセットになるなど、勤務間インターバルが確保されています。面接や募集要項で、1ヶ月の平均夜勤回数とシフトの組み方を必ず確認しましょう。
最終的には、「データで示された効率性」と「現場から聞こえるリアルな声」の両面から判断することが重要です。どれほどホワイトなデータであっても、あなた自身の看護観やライフスタイルに合わなければ、働き続けることは困難です。
入念な調査と多角的な視点を持って、あなたが心から納得して働ける「真のホワイトな環境」を見つけてください。



