【23社】マーケティングのホワイト企業ランキング一覧表

ホワイト企業
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この記事では、マーケティングのホワイト企業ランキングを、平均残業時間と有給消化率の2指標から算出した「激務度」で比較・紹介します。
そこで今回は各社の 「平均残業時間(1か月)」 と 「有給休暇消化率」 を OpenWork掲載の最新データに基づいて調査しました。
激務度 は 残業時間(時間)+(100-有休消化率(%)) で算出しており、値が低いほど「残業が少なく有休消化率が高い」=ホワイト度が高い企業です
※激務度算出例:残業20時間・有休消化率70%の場合 → 激務度=20+(100-70)=50(ポイント)となります。

【一覧表】マーケティングのホワイト企業ランキング

マーケティング業界に属する企業の中から、最新の残業時間と有休消化率のデータが取得できた企業を激務度が低い順(ホワイト度が高い順)にまとめました。

企業名 残業時間 有休消化率 激務度
グーグル(Google) 15.8h 82.5% 33
トヨタ・コニック・プロ 17.5h 80.1% 37
メンバーズ 15.2h 75.4% 40
マクロミル 18.2h 72.1% 46
インテージ 20.4h 74.3% 46
博報堂アイ・スタジオ 21.5h 73.2% 48
アイレップ 22.4h 72.1% 50
メディックス 19.5h 68.2% 51
電通デジタル 26.5h 74.5% 52
デジタルガレージ 22.1h 68.5% 54
ビービット 24.3h 69.1% 55
デジタルホールディングス 25.1h 68.4% 57
ネットプロテクションズ 21.0h 62.5% 58
オプト 28.2h 69.5% 59
バリューコマース 20.5h 61.2% 59
楽天グループ(マーケ部門) 31.2h 69.2% 62
サイバーエージェント 32.5h 68.5% 64
ジーニー 25.4h 60.5% 65
博報堂 38.2h 72.1% 66
セプテーニ 30.1h 62.1% 68
電通 40.5h 71.5% 69
ピアラ 24.2h 55.4% 69
Speee 28.5h 58.1% 70

出典:OpenWork(アクセス日:2025年12月17日)

※本ランキングは「残業時間」と「有休消化率」の両データが公開されている企業を対象としています。激務度 = 残業時間 +(100 − 有休消化率)として算出。

マーケティングホワイト企業の紹介

ここからは、ランキングに掲載した企業を1社ずつ詳しく紹介していきます。各社の事業内容や特徴、そしてデータが示す働き方の実態について掘り下げていきましょう。

グーグル(Google)

【概要】世界最大の検索エンジン・広告プラットフォーム。マーケティング業界におけるインフラ的存在です。

【データ】残業時間:15.8h、有休消化率:82.5%、激務度:33

【評判】個人の裁量が非常に大きく、成果さえ出していれば働く時間や場所は自由という文化が徹底されています。有休取得へのハードルも皆無です。

【まとめ】外資系らしい徹底した合理性と成果主義が、結果として非常に高いワークライフバランスを実現しています。

トヨタ・コニック・プロ

【概要】トヨタグループのマーケティング会社。戦略立案からプロモーションまで一気通貫で行います。

【データ】残業時間:17.5h、有休消化率:80.1%、激務度:37

【評判】トヨタグループの労務基準に準じているため、代理店業態としては驚異的な残業の少なさを誇ります。

【まとめ】大手クライアント(トヨタ)専属に近い安定感と、事業会社基準の労務管理がホワイト度の源泉です。

メンバーズ

【概要】デジタルマーケティング支援。CSV経営を掲げ、残業削減に全社を挙げて取り組んでいます。

【データ】残業時間:15.2h、有休消化率:75.4%、激務度:40

【評判】「残業代で稼ぐ」という文化を否定し、効率的な働き方を評価する制度が整っています。

【まとめ】経営トップの強い意志により、業界平均を大きく下回る労働時間を実現している先進的な企業です。

マクロミル

【概要】ネットリサーチ最大手。マーケティングリサーチの自動化・効率化を強みとしています。

【データ】残業時間:18.2h、有休消化率:72.1%、激務度:46

【評判】フルフレックスやリモートワークが活用されており、自分で業務時間を調整しやすい環境にあります。

【まとめ】リサーチ業界特有の安定した納期管理が、極端な激務を回避する要因となっています。

インテージ

【概要】国内最大手のマーケティングリサーチ企業。パネルデータを基盤とした分析に強み。

【データ】残業時間:20.4h、有休消化率:74.3%、激務度:46

【評判】歴史ある企業ながら働き方改革が進んでおり、部署を問わず有休消化が強く推奨されています。

【まとめ】業界のリーダーとして福利厚生が手厚く、落ち着いた環境で専門性を発揮できる企業です。

博報堂アイ・スタジオ

【概要】博報堂グループ。デジタルクリエイティブ制作を主軸とする制作会社です。

【データ】残業時間:21.5h、有休消化率:73.2%、激務度:48

【評判】制作現場でありながら、博報堂グループの労務管理の目が厳しいため、ブラックな働き方は制限されています。

【まとめ】クリエイティブへのこだわりと、大手グループの制度的な守りが絶妙にバランスしています。

アイレップ

【概要】博報堂DYグループ。運用型広告やSEOなどのデジタルマーケティングに強い企業。

【データ】残業時間:22.4h、有休消化率:72.1%、激務度:50

【評判】博報堂グループ入りしてから労務管理が一段と厳格化し、長時間労働を良しとしない文化が定着しました。

【まとめ】デジタル専業代理店としての専門性を保ちつつ、大手資本の健全な管理体制を享受できる職場です。

メディックス

【概要】BtoBマーケティングに強みを持つデジタル代理店。堅実な経営スタイルで知られます。

【データ】残業時間:19.5h、有休消化率:68.2%、激務度:51

【評判】業界内の有名企業ではありませんが、無理な受注を控える傾向があり、社員の負荷が安定しています。

【まとめ】独立系ならではの小回りと、社員を大切にする「隠れたホワイト企業」の典型例です。

電通デジタル

【概要】電通グループのデジタル領域を担う最大手。急成長を続けています。

【データ】残業時間:26.5h、有休消化率:74.5%、激務度:52

【評判】親会社の過去の経緯もあり、残業時間の上限管理や有休取得奨励が非常に強力に運用されています。

【まとめ】業務の密度は濃いですが、その分を仕組みとしての休暇取得で補完しているパワーホワイトな環境です。

デジタルガレージ

【概要】決済、広告、投資など多角的に展開。マーケティング部門はプラットフォームを活用した提案に強み。

【データ】残業時間:22.1h、有休消化率:68.5%、激務度:54

【評判】自由闊達な雰囲気があり、個人の裁量で仕事を進めるスタイルが尊重されています。

【まとめ】先進的なテクノロジーに触れつつ、自分でコントロール可能な働き方ができる点が魅力です。

ビービット

【概要】UXデザイン・コンサルティングの草分け。SaaS事業も展開しています。

【データ】残業時間:24.3h、有休消化率:69.1%、激務度:55

【評判】コンサルティングゆえに思考の密度は高いですが、不必要な長時間労働を嫌う知的誠実な文化があります。

【まとめ】質の高いアウトプットを求められる一方、無駄な残業は排除されるプロフェッショナルな環境です。

デジタルホールディングス

【概要】オプトホールディングが社名変更。DX支援を主軸とした組織体です。

【データ】残業時間:25.1h、有休消化率:68.4%、激務度:57

【評判】組織再編を経て、より生産性を重視する評価体系へとシフトしています。

【まとめ】大手代理店の面影を残しつつ、現代的なIT企業としての労務バランスに移行しています。

ネットプロテクションズ

【概要】BNPL(後払い)決済のトップ。マーケティング職は加盟店支援などを担当。

【データ】残業時間:21.0h、有休消化率:62.5%、激務度:58

【評判】「ティール組織」を標榜しており、上下関係のないフラットな環境で自律的な働き方が可能です。

【まとめ】制度よりも「信頼」に基づく働きやすさがあり、精神的なホワイト度が高い企業です。

オプト

【概要】デジタルホールディングス傘下。デジタル広告の老舗代理店です。

【データ】残業時間:28.2h、有休消化率:69.5%、激務度:59

【評判】以前の激務なイメージから脱却し、PCログによる管理や休日出勤の原則禁止などが徹底されています。

【まとめ】デジタル広告の激流の中にありながら、適正な労働時間を維持しようとする努力が数値に現れています。

バリューコマース

【概要】アフィリエイト広告大手。ヤフー(LINEヤフー)グループの一員です。

【データ】残業時間:20.5h、有休消化率:61.2%、激務度:59

【評判】ソフトバンク/ヤフー系の福利厚生が一部適用され、休日数や特別休暇の制度が整っています。

【まとめ】アフィリエイト業界という多忙な領域にありながら、グループの強固な制度に守られています。

楽天グループ(マーケ部門)

【概要】日本最大のECプラットフォーム。マーケティング部門は膨大なデータを扱います。

【データ】残業時間:31.2h、有休消化率:69.2%、激務度:62

【評判】公用語英語などのハードルはありますが、社内インフラ(カフェテリア等)が充実し、効率的に働ける環境です。

【まとめ】業務量は膨大ですが、福利厚生という点での総合的なホワイト度は高い水準にあります。

サイバーエージェント

【概要】広告代理店、ゲーム、メディア(ABEMA)など幅広く展開。

【データ】残業時間:32.5h、有休消化率:68.5%、激務度:64

【評判】「若手に任せる」文化があり忙しいですが、女性支援(エフ休など)や独自の福利厚生が非常に充実しています。

【まとめ】激務度は決して低くありませんが、それ以上の「働きがいのホワイトさ」を感じる社員が多い企業です。

ジーニー

【概要】国産のアドテクノロジー(SSP/DSP)やSaaSを提供。

【データ】残業時間:25.4h、有休消化率:60.5%、激務度:65

【評判】テクノロジー企業として業務の効率化には積極的ですが、成長を急ぐフェーズのため有休消化はこれからの側面も。

【まとめ】エンジニア寄りの文化があり、代理店よりは労働時間のコントロールが利きやすい環境です。

博報堂

【概要】国内2位の総合広告代理店。クリエイティブの強さに定評あり。

【データ】残業時間:38.2h、有休消化率:72.1%、激務度:66

【評判】「粒揃いより粒違い」の社風で自由ですが、クライアント対応による残業は依然として多め。ただし有休取得は強く推奨されます。

【まとめ】ハードワークを前提としつつ、休暇を権利としてしっかり行使できる「大人のホワイト」です。

セプテーニ

【概要】電通グループ傘下のデジタル広告代理店。データドリブンな人事が有名。

【データ】残業時間:30.1h、有休消化率:62.1%、激務度:68

【評判】若手の裁量が大きい分、仕事中心の生活になりがちですが、人間関係の良さを挙げる口コミが非常に多いです。

【まとめ】労働時間そのものより、風通しの良さや心理的安全性においてホワイトさを発揮しています。

電通

【概要】国内最大手の広告代理店。説明不要の業界リーダー。

【データ】残業時間:40.5h、有休消化率:71.5%、激務度:69

【評判】過去の事件以降、管理体制は極めて厳しくなりました。残業時間は多い部類ですが、隠れ残業はほぼ不可能な仕組み。

【まとめ】日本一忙しい会社の一つですが、日本一クリーンな管理を目指している過渡期の状態です。

ピアラ

【概要】ヘルスケア・ビューティー領域に特化したマーケティング支援。

【データ】残業時間:24.2h、有休消化率:55.4%、激務度:69

【評判】ベンチャー気質が強く、個人の頑張りに依存する面があります。有休取得は部署により差が大きいです。

【まとめ】残業時間は抑制されていますが、休暇取得の文化醸成が今後の課題と言えるでしょう。

Speee

【概要】DX推進とマーケティング支援。データ活用に強み。

【データ】残業時間:28.5h、有休消化率:58.1%、激務度:70

【評判】ロジカルな文化で無駄を嫌います。有休はこれからの印象ですが、残業代の支給や評価は非常にクリアです。

【まとめ】高い知的レベルを求められる環境で、実力に見合った報酬と適正な管理がなされています。

マーケティングで本当にホワイトな企業をさがすには入念な調査が必要!

マーケティング業界は、同じ会社内でもどの部署に配属されるかでホワイト度が天と地ほど変わります。

例えば、ランキング上位の大手代理店でも、飲料や自動車などの超大手クライアントを扱う部署は深夜残業が常態化している一方、デジタル運用に特化した部署はシステム化により定時退社が基本、ということが当たり前に起こります。また、クライアントがBtoCかBtoBかによっても、土日の稼働や突発的な対応の頻度が大きく変わります。

ホワイト企業か判断する方法1:関係者に聞く

もっとも確実なのは、その企業で実際に働いている、あるいは働いていた知人に話を聞くことです。

マーケティング業界は人の流動性が高いため、SNSやOB/OG訪問プラットフォームを活用すれば、比較的容易にコンタクトが取れます。「実際のところ、有休は取りやすいか?」「残業代は1分単位で支給されるか?」といった生々しい質問への回答こそが、ランキングの数値以上にあなたの将来を左右します。

ホワイト企業か判断する方法2:全ての口コミサイトを入念にチェック

OpenWorkだけでなく、転職会議やキャリコネ、Lighthouseといった他の口コミサイトも必ず併用してください。

特定のサイトでは高評価でも、別のサイトでは特定のマネージャーへの不満が集中している場合があります。また、マーケティング業界は「組織の入れ替わり」が激しいため、2〜3年前の古い口コミではなく、直近1年以内の投稿に絞ってチェックすることが重要です。

転職エージェントをフル活用する

マーケティング・広告業界に強い特化型の転職エージェントは、企業の「今」の内情を驚くほど把握しています。

「〇〇社は最近、労基が入ってから劇的に残業が減った」「〇〇社のあのチームは現在炎上しているから避けるべき」といった、表に出ないナマの情報をエージェントから引き出しましょう。エージェントを単なる求人紹介ツールではなく、内部情報の裏付け調査のために利用することも、ホワイト企業への転職の極意です。

マーケティング業界特有の「裁量労働制」という罠に注意

マーケティング・広告業界の求人票でよく目にする「裁量労働制」や「固定残業代制」。これらは、一歩間違えると「いくら働いても給与が変わらない」という、実質的な激務の温床になりがちです。

ホワイト企業は、裁量労働制であっても深夜勤務を厳しく制限していたり、一定時間を超えた場合に別途手当を出していたりと、「自由」と「放任」を明確に分けています。 面接時には「裁量労働の中で、どのように健康管理や時間管理が行われているか」を逆質問することをおすすめします。

マーケティング業界におけるホワイト企業とは、単に残業が短い会社ではなく、「プロフェッショナルな成果を出しつつ、社員の心身の健康を仕組みで守っている会社」です。

今回ご紹介したデータと調査方法を参考に、あなたにとっての「真のホワイト企業」を見つけてください。

 

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